アサシン的な提督が殺伐とした鎮守府を生き抜くようです 作:単塩5人前
暖かい目で見てやって下さい。
夏のある日。
「あーあ、またバイトクビになっちまった」
青年はそう言ってため息を漏らした。
青年の名前は、棚田裕二(これからは僕と表記する)。成績は中の下、運動もそこそこといった感じだ。しかし、この青年には2つ変わったことがある。運動はそこそこな癖に豊富な暗殺者技術、そして咄嗟の判断力に優れていた。それに僕は基本的に飽きっぽく何をやらせても続かないのが特徴だ。
友人は深海棲艦による事故に巻き込まれ、両親は二人とも病死しているので、助けも求められない。
「アパート追い出されたし、新しいアパート探さないと」
街を歩いていると、ふと気になるポスターが目に入った。
「応募求ム、鎮守府ノ提督ヲ募集シテイルだと?こういうのってちゃんとした試験受けなきゃ駄目なんじゃないの?」
僕はそう言いながらも少し気になっていた。衣食住全てが揃っている鎮守府は、僕にとって夢のような場所だった。最近深海棲艦による被害が多発している。僕も深海棲艦に右腕を奪われた身である。
「受けてみるだけ受けてみるか。場所はっと、あれ?この辺じゃん。というか曲がってすぐかよ」
鞄を漁ると履歴書を見つけたので、すぐに面接は受けることが出来た。
そこは大きな建物だった。まるでどこかの貴族が住むような城のようだった。
面接の内容は5つの質問だった。その中でも裕二は憲兵からの一つの質問が印象的に頭に残っていた。
「貴方は逃げ出しませんか?」
「はい」
この質問だった。
「合格です。ようこそ我が鎮守府へ。今日から宜しくお願いします。あっすみません、一旦席を外しますね」
「あっはい、わかりました」
そう言ったあと、憲兵は一旦外に出ていった。
「お待たせしました。仕事の内容ですが、貴方には艦娘を指揮して深海棲艦を 殲滅してもらいたいのですが…深海棲艦って分かりますか?」
「はい、一応は」
「わかりました。でも一応説明しときますね。深海棲艦とはその名の通り、深海から突然現れた謎の生物です」
「それだけですか?他に情報とかは?」
「今のところはそれしか情報はないですね。おや?そろそろ迎えの車が来るはずなのですが…」
「あれ?仕事場所はここじゃないんですか?」
その質問したとき、憲兵は少し気まずそうな顔をした。何かを隠しているような罪悪感を感じたような顔だった。
「ここじゃありません。まぁ着けばわかりますよ」
憲兵がそう言った直後にまた一人の女性が入って来た。
「すみません、遅れました」
「おう、じゃあこの青年を連れて行ってくれ」
「はい、それではこちらに来て下さい」
その女性は仏頂面を保ちながら裕二を車に乗せた。
車に乗り込んで暫くすると、女性は突然こんなことを知って来た。
「貴方は男性ですか?」
「はい、そうですけど」
裕二は普通の男性が着るような格好をしていたのに、どうしてそんなことを質問をするのかと疑問に思った。
「そうですか…それでは気をつけて下さい」
「どうしてですか?」
「貴方、生きて帰れないかもしれませんから」
僕は目の前が真っ暗になるのを感じた。
〜序章完〜
いかがだったでしょうか?SS書くのはこれが初めてなので日本語とか変な部分があるかもしれませんが、その時は指摘してくれると嬉しいです。この話は不定期更新です。
これから宜しくお願いします