やはり俺とこのダンジョンは間違っている 作:ばーたるゃん
ハチマンと異世界
この俺、比企谷八幡は今、二つの問題を背負っていた。
一つ目は雪ノ下達、奉仕部についてだ、告白の件以降全くうまくいかないという状況だ。まぁこっちはもうどうしようもない。
二つ目は、今の俺のおかれている状況だ、今、俺は見たこともないなぞの場所にいる、そして目の前には、ケモ耳の幼女がいた。
ん?いやまて何かおかしい...落ち着いて考えてみよう、素数を数えろ、1、2、3、4、あ、これは自然数ですね。仕方ないよね、いきなりだし。死んで?目が覚めたら俺の目の前に幼女がいる、ラノベかな?
「大丈夫ですか?」
「...は?」
「ベル様、お気づきになられましたよ。」
幼女がそういうとなにやら暗闇から白髪、赤目のひょろっとした少年が歩いてきた
「大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」
いきなりのこと過ぎて、何も言えずにいると幼女が話しかけてきた
「こんなところでなにを... 武器も防具もなしに」
「こんなところ...?ここは、どこなんでしゅか」
噛んだ、引かれてないよね?
「ダンジョンって言うんですけど...一旦、ダンジョンからでましょうか、それから詳しく話します、ここは危険なので。」
「そうですね、今日はもう結構稼げましたし良いでしょう」
「じゃあ、とりあえずここから出ましょう、あなたの名前は?」
「比企谷八幡だ」
「ハチマンさん、ですか、珍しい名前ですね、僕はベル・クラネルっていいます、えーと...、っ、下がって!」
前に、何かが...
「ゴブリン...?」
とりあえず、外に出るまでの間にいろいろなことを聞けた、ここはダンジョンの中で、ベルは冒険者、リリルカはサポーターという職業らしい。
それと、こいつらはファミリアというものに入っていて、ベルはヘスティア、リリルカはソーマというところに属しているらしい。
え?思いっきり異世界じゃん、小町、戸塚、助けてぇ...
「ハチマン様はどこのファミリアなんですか?」
「俺はそのファミリアとやらにはいってないんだよ」
「ファミリアに入ってない!?つまり冒険者でもないのにダンジョンにいたんですか!?」
「ああ、というかファミリアっていうのを詳しく知らないんだ」
「...ハチマン様、出身はどちらですか?」
こういう時って極東とか言っといたほうがいいよな、ソースはラノベ
「極東にある国だ」
「極東...でも、極東でもさすがにファミリアという単語を知らないのはおかしいです!ベル様!この男怪しいですよ!」
「え?そ、そうかなぁ、そんなことないと思うけど」
「この目が証拠です!犯罪者の目ですよ!これは!」
わるかったなこんな目で...
「リ、リリ!」
「もう!リリは知りませんからね!」
「あ、あの...」
「いやいい、慣れてる。」
異世界かー......悪者扱いより衝撃的だ。
ようやくダンジョンから出ると異国情緒あふれる町並みだった
周りを見渡すと、人、いや、おそらく冒険者たちがいた。
「ハチマンさん、今日はもう遅いからうちのホームに来ませんか?」
いったい何が起こっているのかさっぱりわからない状況だ、一人になったら何もできないということは分かる、この提案はありがたい
「ああ、助かる、行かせてもらう」
「...ではリリはここで、また明日、ベル様」
「うん!リリ、また明日!それじゃあ、いきましょうか!ハチマンさん!」