やはり俺とこのダンジョンは間違っている 作:ばーたるゃん
...今何時だ...外の感じからしてまだ夕方くらいか。
「あ、起きたかい、ハチマン君」
「うす」
「一体なにがあったんだい?僕が帰ってきたら君は傷だらけで寝てるんだし、ベル君は全く起きないし」
...そういえば背中をやられたんだよな...
「...っ!」
傷が無くなっている...?
「驚いたかい?傷が治ってて。ポーションを使ったことはないだろうから変な感覚だろう」
「はい...そっすね、変な感覚です」
「話を聞くと君は結構ベル君に頼りきっていたようだね...」
痛いところをついてくる...このロリ神...
「...ハチマン君?」
「は、はい、なんでしゅか?」
「君、今失礼なこと考えたろ」
「い、いえ、そんなまさか...ははは...」
「目が泳いでるよ?」
「そ、そんなことないですよ」
「...念のためいっておくけど女神には嘘はつけないんだよ、そんなことより...」
「ベル君がここ最近あのヴァレン某と一緒に特訓してるらしいんだけど...明日は君もついていってくれないかい?」
ヴァレン某...?だれだそりゃ...まぁいいか、ばっくれれば
「ベル君はもうすぐおきると思うからヴァレン某についてはベル君に聞けばいいよ」
「...行く前提で話し進めてるとこすみませんが、行かなくていいですか?」
「だめだ。」
なんか強い意志を感じる...だが断る
「すいません、ちょっと明日は用事で」
「嘘だね」
...行くのか...いやだなぁ、なにがって訓練って響きが
~約一時間後~
「ん...あ...ハチマン!ここど...あれ?」
「おちつけ、ここはホームだ」
「...魔法使いすぎちゃったんだな...」
「あぁ、そうらしい、ところでベル、お前毎朝ヴァレン某って奴と訓練してるだろ?明日おれもそれ行くことになったからよろしく、じゃ、おやすみ」
「え?何で知ってるの...?ねぇ!ハチマン!」
すごく聞かれてるが、めんどくさいから寝よう
~翌朝~
「ハチマン、行くよ」
「おう」
ちゃんとベルに起こされ、なんだったか...そう、ヴァレン某って人を見るだけ見ようとおもって準備した
「じゃあ、アイズさんのことを説明しながら行こうか、」
「アイズ・ヴァレンシュタイン、僕の憧れの人で、剣姫って巷ではよばれてるんだ、それでね!」
~数分後~
「と、まぁここで修行をつけてもらってるんだ!」
ようするに、ベルはここで命の恩人に修行をつけてもらってると
「おはようございます!アイズさん!」
「おはよう、ベル...と誰?」
「あぁ、この人はハチマンって言って、僕と一緒に修行をつけてほしいらしいんです」
「いや、無理にとはいわんぞ、ベル」
俺は見学したいだけなんだからな、っておい聞けよ
「だめですか...?」
「......いいよ、どうせ今日で最後だし」
「いいんですか!やったねハチマン!」
...断ってくれよ...剣姫さま...
「それじゃあ、剣を抜いて」
剣を抜いて...ってまさか修行って組み手みたいな感じか...?
「どこからでもかかってきて」
...いいのか?まぁ、仮にも剣姫って呼ばれてるなら大丈夫なんだろう
むしろ俺がどうなるんだ...
~数秒後~
結論は吹っ飛ばされる、と、結構吹っ飛ぶな...
「ぐえっ!」
いってぇ...
「大丈夫?ハチマン」
「大丈夫だと思うよ、いままでのベルもこんな感じだったし」
...ベルでもこうなるってことはこの人、化け物すぎんだろ...
「ほら、たって、もう一度」
その後もなんどもやられまくってベルの番が来た
「お疲れハチマン、僕が終わったらもうホームに戻るだろうから、アイズさんの動きちゃんとみててよ」
「あぁ...」
ベルはこれをここ最近やってたんだよな、だとしたら本気を出せばいったいどんなものに...
~30分後~
朝早くからこんな動いたせいで疲れたということもあって寝ていたみたいだ、ベルが起こしてきたころには剣姫の姿は無く、体の痛みだけが残っている
「ハチマン、ホームに戻ろうか」
「あぁ、ところでお前はこんなのをやってたのか...」
「うん、ハチマンが来るちょっと前からね。でも今日で終わりなんだ」
「あぁ、言ってたな、何でだ?」
「ロキファミリアが遠征に行くまでっていう約束だったからね」
ロキファミリアか...どこかで聞いたような...いや、今はじめて聞いたな!
「今日はリリも来るだろうしこれからダンジョン行こうか、ハチマン」
「あぁ、わかった」
次回、ベルの冒険、デュエルスタンバイ!