やはり俺とこのダンジョンは間違っている 作:ばーたるゃん
~12階層~
〔ベル視点〕
「ふぅ...そろそろ休憩にしようか、ヴェルフ、リリ」
「そうですね、では、リリは魔石を回収してきますので、ベル様達はそこで先に休んでてください」
「うん、ありがとう」
リリは相変わらず手伝おうとすると拒否するので、魔石のことは全部リリに任せている
「おい、ベル、あれってまさか...」
「うん?なにが...って、えぇっ!?ハチマン!?」
「よぉ、ベル、それにヴェルフ」
「おいおい、一人でここに来るとか、お前もとんだ化け物だな」
"も"ってことは僕も化け物認定か...
「あ、ベル、もう一人はお前だ」
「ははは...」
「あ、バックパックおろしなよ、僕たちこれからお昼にするんだけど、一緒にどうかな?」
「あぁ、そうするわ」
〔ハチマン視点〕
「あーあ、だっりぃ...」
さっきの戦いはダメージが大きかったな...っと、ッッ!!いってぇ...
「ハチマン、すごい傷だね...やっぱりまだあの階層はきつかったんじゃ...」
「まぁ、ちょっと油断しただけだ」
「...そう?...そっか、じゃあ午後はどうするの?」
...午後...か、まぁこの階にいようかな
「この階層にいることにする、お前らもいるしな」
「じゃあ僕たちと一緒に行動しない?」
「いや、いい」
「即答ッ!?」
「なにを話しているんですかベルさ...なんでここにいるんですか、ハチマン様」
「ようリリルカ...あ、忘れるところだったわ」
俺はパンパンになったバックパックから魔石とドロップアイテムを取り出した
「リリルカ、これあずかっといてくんねぇか?」
「はいは...って、えぇ!?この上の階層でこんなでかい魔石を!?ハチマン様...?」
いや、盗んではないですよ、だからそんな目で見ないでッ
...なんだ?この違和感、いつもと違うとこなんてないのに...
~昼食後~
「よっ...こらせっと」
「俺はこの階層にいるから帰るときは呼んでくれ」
置いてけぼりとかはひどいですよ?まぁベルがいるから大丈夫だと思うが
「うん、また後でね」
「間違っても死ぬなよ、ハチマン」
「モンスターに間違えて切られないでくださいね?」
..ふぇぇ...辛辣だよぉ...
...まぁ、冗談はここまでにして行くか
「確かこの階層は...上と同じだったよな」
「ま、あいつを倒せたんだからここではもう苦戦することはないだろ」
~5時間後~
盛大にフラグをたてたな...
「もうすぐ帰ろうって頃に...!」
...シルバーバックに囲まれるってなにこれ
『『『『ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥ...』』』』
...とりあえずどいつか一体でも...ッ!
「グァッ!」
...ぐッ...うまく動けねぇ...
『ガァァァァァ!』
...!あっぶねぇ!もうちょっとで踏みつぶされる!
...だがうまくいけば一撃...!
「ハァッ!」
...よしッ!脳天!まず一匹、残りは5体、どうする、もう魔法を使ってしまうか?
...使わずにやられるよりはマシか
「...【インガーンノ】」
...おぉ...やっぱこれってけっこうあがってんのかな...まぁ、まずはこいつらだ、パパッとやっちまうか
「...フッ!」
その後ハチマンはこの階層にいるのは場違いなほど圧倒的な力で強敵、シルバーバックを蹂躙した
「終了っと、そろそろベルたちを探すか」
サブタイトルがその内変わっていきます、そのうち