やはり俺とこのダンジョンは間違っている   作:ばーたるゃん

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 いやー、投稿したらUAが100倍になりまちた。びっくりです。
 と、いうわけで「その1」です。他にも書いてるものがあるんで投稿は遅くなるか先になるかすぐにでも出るか、どうなるのか私自身にもさっぱりです。


比企谷八幡と安全階層

 

 

「...」

 一人、残されたテントの中で、思案する。

 身体の調子は回復した。だが...さて、ここを出れば、何が在るのやら。

 話はある程度聞いて、ここがロキ・ファミリアの仮休息所、ということは分かっている。しかし、だ。

 助かったのは事実だが...さて、この後どうすればいいのか。

 俺ができることといえば全力で土下座とかそういうのだけなのだが...

「おい、もって来たぞ。」

「ん、あぁすまん。」

 外では宴をやっているらしいが、まぁそこは俺、参加せずにテントの中に引きこもっていた。

「で、どうだった。」

「ベルが女性に囲まれていやがった...! クソっ...!!」

「うわ...」

 欲全開じゃねぇかコイツ...

「...俺が聞きたいのはそういうことじゃなくてだな...」

「分かってる、ロキ・ファミリアの現状についてだろ?」

「ああ。 俺がいっても多分聞き出せないというか、そもそも俺が近づくこと自体が駄目だろってな。」

「卑屈すぎねぇか、お前...」

「謙虚といってくれ。で、どうなんだよ。」

「あぁ、ここを出るのは早くて2日後らしい。ベルの奴が剣姫と知り合いだったおかげだな。...後で話は聞くが。」

「それじゃあ、戻るときは着いていかせてもらえる...と、考えていいな。 それなら楽でいい。」

「......すまなかった。ハチマン。」

「あ? 何が。」

「二人に負担を殆ど背負わせた。」

「...なら、ベルに言ってやれ。アイツがいたからこそのこの結果だ。」

 感謝はいいが、謝罪はお門違いだ。

「...ま、アイツがいなけりゃそもそも俺達はここに居ないだろうが。」

「ああ、全くだ。...さて、やるべきことをやる――」

 そのときだった。

 聞きなれはじめた声が――というより悲鳴が、聞こえてきたのは。

「―――は?」

 ここで聞こえてくるはずの無い声だ。

「...幻聴...幻聴...」

 迷宮に神は入れない。いや、入るには入れるらしいが...以前、ベルからサポーターの真似事をしてくれたとかの話を聞いたし。...それでも...

「...」

 寝るか、うん。 疲れたし是非もないよネ!

「コレで寝ようとするのはどうかと思うぞ...」

「...ハァ。」

 ここは出るか、流石に。身体を動かすのも含めて。

「んじゃ、行って来るわ。」

 疲労が溜まったままの身体を起こし、多少髪を整えながら外へ。

 

 

「...何してンすか、ヘスティアさん。」

「あっ、ハチマンく――ん?」

「...? 何すか?」

「いや...何か、違うなって...? でも何処が...」

 どこか変わったか。 ...俺は、以前俺のままなハズだが...

「...ん?」

 上から、人が。

 おそらく...この人を、ここまで護衛してきた――

「――。」

 豊穣の女主人で見たか、あの女性は...その隣は知らない、その隣の...あれは、神か。

 そして、次に降りてきた奴らに、警戒することとなる。

「...おい。」

「...分かってる。」

 ヴェルフが話しかけてきた理由も、奴らだ。

 俺達にモンスターを押し付け、間接的に俺達を壊滅状態へ追いやった冒険者。

 まぁ、迷宮という死を身近に感じるこの場では、ああいうことも理解は示さねばならない。

「...」

 だが、今回は事例が事例、お人よしのベルがどういう反応をとろうが、この二人は納得しないだろう。

 まぁ、この後にはおそらく謝罪だ。で、あれば俺はそこに居る必要は無い。何故か、それは俺が謝罪を受け取るつもりが無いからである。

 謝罪をする、ソレは一種の自己満足に他ならない。俺だけなら、まぁ、いいだろう。だが俺以外を含めた時点で俺は奴らのそんな自己満足をかなえる気は無くなった。

 ...と、言うことを建前にして面倒ごとを避けよう。うん。いやほら、めんどくさいよ色々と? ベルに全部任せてしまおう。

「あっ、おい、何処行くんだ。」

「先に戻ってる。」

 




 解釈違い等ございましたら、どうぞ。

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