「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
暗い夜に1人の少年の叫び声が響く
燃え盛る家。
彼はこの時からずっと憎しみを抱き続ける。
「うっゔゔ…」
結城リトは目覚めた。
今から8年も前の事なのに毎晩の様にあの日の夢を見る。
神がその事を忘れさせないようにしているのだろうか。
リトはそう思わせざるを得なかった。
起き上がり、カーテンを開けた。
一見するといつも通りの日だ。
しかし今日は少し違う。
今日からリトは、日本国帝都東京の魔術騎士団に入る試験を受けるのだ。
昨日まで着ていた高校の学生服をリトはタンスの奥にしまい士官の制服を着た。
そして簡単に食事を済ませ、マンションの4階の自宅を後にした。
時刻は7:30。
試験開始は9:00だ。
リトは勤勉である。
彼は少し早く騎士団連盟の建物に入り予習の勉強をするつもりだったのだ。
国家魔術師になる事を志した8年前から、全てを勉強に捧げてきた。
洋服店のショーウインドゥにリトの奇抜な髪が映る。
右が黒で左が白という髪の色はこの広い帝都東京を探しても1人もいないだろう。
彼にとっては8年前に死んだ両親の形見のような物なのだ。
それに加え碧眼というのは純日本人では有り得ないビジュアルだ。
その事をからかわれてずっといじめられてきたがそれでも挫けなかった。
国家魔術師になると決めたあの日から。
『ドカッ』
彼は何かに壁に叩きつけられた。
「久しぶりじゃないすかぁ」
頭に冷たい感触。
近くのカーブミラーを見ると地べたに倒れ込みアイスクリームが髪に付いた惨めな青年の姿があった。
「こっち見てくださいよぉ」
何かに胸ぐらを掴まれた。
正面を見るとパンクな髪色の男3人組がいた。
忘れもしない。
中学時代にリトを虐めていた不良だ。
「どこ行くんですかぁ?wwww」
リトは探った。
3人の腹に打撃を加えて逃げる事は容易だ。
なにせ、リトは体格こそ平均だが国家魔術師として前線に立ち亜人を殺戮する為にトレーニングを欠かさなかった。
彼らがリトを虐めていた理由も何でも容易にこなすのが気に入らなかったのだろう。
しかしリトは彼らを殴る事が出来ない。
国家魔術師になるには当然問題行為を起こすのはご法度だ。
試験を受けさせてさえもらえない。
『ボゴっ』
鈍い音がした。
股間を思いっきり殴られた。
一般人ならKOする威力だが、リトは余裕だ。
リトは微笑を浮かべた。
「笑ってんじゃねえよ!」
ずっと後ろでニヤニヤしてるだけだった一番小柄な男に頭を叩かれた。
「おい、こいつ連れてくぞ」
リトはそのまま3人の不良に拉致された。
初投稿のつちのすけです。
初投稿は、しばらくファンタジーを投稿したいと思っています。
1回1000字程の短いストーリーで構成していくつもりです。
大体1日一回投稿したいと思っています。
とりあえずこの物語の話をすると、全部で第8章までを考えています。
予定では約50回の投稿で1章にしたいです。
あまり国語が得意ではないので語彙力皆無で、文章めちゃくちゃですがよければこれからもよろしくお願いします。