常識人は衰退しました   作:makky

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だいさんわらしいです

 あのネギ先生は、色々と珍しいこの学園でも話題になるほど珍しいらしい

 先生が来てまだ5日だが、学園中等部だけでなく高等部の方でも話題になっているそうだ

 話題になっているらしいんだが――

 

「「「ゴーゴーレッツゴー!!2-A!!」」」

 

 ――だからと言ってなぜ高等部の先輩方とドッジボール対決をすることになってしまったのだろうか

 

――――――――――――――――――――

 

 事の始まりは昼休み時間の場所取りで、高等部の先輩方と言い争いになったのが原因らしい

 

 その際は前の担任高畑先生が間に入って事なきを得たようだったのだが、今度は午後の授業で屋上のコート使用でダブルブッキング(高等部の校舎は隣なのでかなり怪しいが)してしまった

 

 そこでネギ先生がスポーツで勝負を決めようと提案した

 高等部11人対中等部22人というハンデ付きで、中等部が勝てばコートから出ていき昼休みの邪魔も今後しない

 高等部が勝てば、なぜか知らないがネギ先生が高等部の担任になるらしい

 

 そんな大事なこと生徒だけで勝手に決められないはずなんだが、お互いやる気になってしまっているので仕方がない

 

 そんな中で始まったドッジボールだが、ドッジボール用のコートに22人もいれば当然密集するわけで

 

「開始早々7人外野行きか」

 

 御覧のありさまというやつだ

 

「み、みんな固まらないで散らばって!!」

 

「的にされますわよ!!」

 

 神楽坂と委員長の二人が慌てて指示を出すが、相手は背中を向けている相手に標的を変える

 

 1人は外野送りにできたが2人目は神楽坂が止める

 

 これだけ強いのは想定外だったが、聞けば先輩方は麻帆良ドッジ部らしく、関東大会優勝経験ありとのこと

 そりゃ強いわけだわなと1人納得する

 

 こういうのは外から見て楽しむのに限る

 先輩方が『トライアングルアタック』とやらを繰り出し、主戦力の1人委員長が脱落

 

 なるほど、三角形に布陣してボールをパスしあって攻撃する戦法らしい

 名前はあれだが実に理にかなった戦法だろう

 

 ――現に今私もその戦法の餌食になって敢え無く外野行きになったわけだが

 

 昔っからこういう運動は苦手で、もっぱら屋内での活動――読書主体だが――しかしてこなかった

 友達らしい友達もいなかったし、気が付けば読書からお菓子作りにメインが移っていたりして

 まぁ、楽しい時間を過ごしてきたつもりではある

 

 そういえば明日から週末に入るから、何か大掛かりなお菓子でも作ってみるか…と考えていると2-A陣営で動きがあった

 ネギ先生が何やら声をかけるとみんなやる気になっていた

 

 その後はもう、なんといってよいのか分からない状況だった

 宮崎がどこからともなく取り出した体育のルールブック集に則り高等部チームから反則を取ったり

 相手が投げてきたボールをサッカー部の和泉亜子が弾丸ボレーの要領で蹴り返したり

 それを真似してかバスケット部の明石祐奈がダンクシュートをかましたり

 かと思えば新体操部の佐々木まき絵がリボンでボールを掴み連続アウトを取ったり――

 

「いやいや最後のはダメだろ流石に」

 

 思わず突っ込んだが、流石に最後のは反則だろ

 まあ先輩方の『トライアングルアタック』も、内野同士のパスになって反則だから強く言えないんだが

 

 そんなこんなあって最終的には10-3で中等部の勝利となった

 だがそれをどうも受け入れられなかったドッジボール部キャプテンがロスタイムとか言って神楽坂にボールを投げた

 それを直前に気が付いたネギ先生が間に入ってボールを体で止めた

 止めたと思ったらそのボールをはじき返して、その結果先輩方の服が吹き飛んだ

 

 ……

 

 よし!勝てたからそれでいいや!

 

 またそういうことにした

 

――――――――――――――――――――

 

 ドッジボール事件から日にちが過ぎ、学園内は期末テスト一色になった

 うちのクラス、2-Aを除いて

 

 正直に言えば、この学園はエスカレーター式なので中等部のテスト結果はそこまで反映はされない

 だが学年トップクラス3人に100位以内を4人出しているにもかかわらず万年最下位なのである

 理由はいくつかあり、100位圏内が7人いるが他は300~550位にクラスメンバーが集中しており、さらに――

 

「最下位圏に5人…間違いなく足引っ張ってんだろうなぁ、あの『バカレンジャー』達が…」

 

 時刻は20時、2年生737人中350番台をキープしているあたしは、そんなことを考えながら自室で勉強にいそしむ

 

 …いや自慢じゃねーからな?真ん中って自慢できるような順位じゃねーからな?

 

 他のクラスメートは知らねーが、流石にテスト前に勉強しないほどあたしは能天気じゃない

 …今日の放課後、突然野球拳始めたクラスメートは知らねーが(強調)

 

 カリカリと、あたしのシャーペンが書き走る音だけが聞こえる

 生憎同居人は今日も不在だ

 曲芸手品部に住み込んでいるらしいと聞いてはいるが、ありなのかそれは?

 まあ学園側が何も言ってきていないならいいんだろうが

 

 本来2人部屋であるところを1人で使うのは、どうにも落ち着かない

 がそのおかげでこっちもある程度好きに生活できるからいいのだが

 

「にんげんさんおつかれのようです」

「んー?まあな」

 

 以前自分で「さー・くりふとふぁー・まくふぁーれん」と名乗った奴が話しかけてくる

 よく見る何人かが部屋の中でくつろいでいる…っておいテーブルの上のお菓子を食べていいとは言ってねーぞ

 

「おかしをたべるなともうされますか」

「しくしく」

「もうだめだしのう」

 

 んな大げさな

 

「テストが終わったらちゃんとしたお菓子作ってやるから…せめて食べていいか聞いてくれ」

「わかりましたです」

 

 こういうところの聞き分けはいいんだが、一週間もしないうちに破るのが玉に瑕なんだよなぁ

 

「それよりもにんげんさん、よいのですか?」

「ん?何がだ?」

「もうすぐあの『き』がまぶしくひかるそうですが」

「『き』?…あぁ、世界樹のことか」

 

 そう言われて、学園中央に鎮座する巨大樹『世界樹』を思い起こす

 だが確かあいつが光るのは麻帆良祭中だったはずだが

 

「あと3か月くらいあるだろ?もうすぐって程じゃ――」

「22ねんぶりにぴかっとひかるのです」

「――あん?」

 

 22年ぶりに?何言ってんだ?

 

「せいかくには21ねんぶりです?」

「ほんとうはもう1ねんごのよていだったのです?」

「いじょうきしょうのえいきょうです?」

「ちきゅうおんだんかなのです?」

 

「おいお前ら、だから何言って――」

 

「ねがいがなんでもかなう」

「ちいさなねがいからおおきなねがいまで」

「きすからせかいせいふくまで」

「あ、でもせかいせいふくはむりです?」

「そくぶつてきなものはむりなのです」

「でもあいのこくはくはかなうです?」

「にんげんさんたちのこころをわしづかみなのです」

 

 …………

 

「…聞きたくなかったぜそんな話!」

「これもうんめいなのです」

「勝手に話しただけだろうが!ったく…」

 

 聞いちまったもんは仕方がない、切り替えていこう

 

「ま、あたしには関係ない話さ。告白するような相手もしてくる相手もいねぇし、当日近づかなきゃいいんだろう?」

「あの『き』のちかくにいればいるほどかないやすいです?はなれればこうかはうすくなるです?」

「んじゃ大丈夫か…」

 

 少なくともあたしには関係ないだろう、他の連中はどうか知らねーが

 

「今のところ一番心配なのは来週の期末テストだな…」

 

 いつの間にかいなくなっていたあいつらから気をそらして、あたしは勉強を再開した

 

――――――――――――――――――――

 

「2-A最下位脱出しないとネギ先生がクビーーーー!?」

 

 期末テストまであと2日という日、朝の教室に委員長の叫び声が響く

 

 クラス中てんてこ舞いだが、ネギ先生は一応3月までの教育実習生じゃなかったか?クビも何もと思わなくもない

 

「とにかくみなさん!テストまでにちゃんと勉強して最下位脱出ですわよ!その辺の普段真面目にやってない方々も!!」

 

 おいあたしまで名指しするな

 一応普通の点数とってるんだからな

 

「みんなー!たいへんだよーー!」

 

 そんな教室に飛び込んできたのは、漫画研究会兼図書館探索部の早乙女ハルナと宮崎のどかだった

 

「ネギ先生とバカレンジャーが行方不明に……!」

 

 そう言って特大の爆弾を落としていった

 

――――――――――――――――――――

 

 話を聞けばネギ先生とテスト最下位組は勉強するために図書館島に向かったそうだ

 夜遅くに

 

 もうその時点で何しに行ってんだと言いたくなるが、その最中に図書館島名物のトラップに引っかかってしまい行方不明になってしまったそうだ

 

 一応ネギ先生もいるし、おそらく大丈夫とは思うが…

 

(仕方ねぇな…)

 

 せめて無事かどうかだけでも確認するべきだろう

 あれでも担任とクラスメートなのだから

 

 教室から気付かれないように出ていき、空き教室に入る

 

「確かこのかばんに…お、あったあった」

 

 持ち運んでいるかばんから紙とペン状のあるものを取り出す

 

「えぇっと図書館島に行ったのは…『ネギ・スプリングフィールド』『神楽坂明日菜』…」

 

 広げた紙に遭難メンバーを書き込んでいく

 

「…『綾瀬夕映』に、あと『近衛木乃香』っと…あれ?」

 

 今気が付いたが近衛も遭難しているのか

 

「何やってんだよお目付け役さんよぉ…」

 

 いやあの近衛のことだ、気付かれずにこっそり抜け出したとかそんな感じだろ…なおのこと良くはないが

 

「とりあえずこれで全員だなっと、あーこほん…『ひょっこりさんひょっこりさん、みんなの居場所を教えてください』」

 

 ペンを持ったままそう呟くと、ペンが勝手に動いて名前の横に文字が書かれ始める

 

 その名も『ひょっこりペン』

 落とし物や迷子が『ひょっこり』出てくる遺留物だそうだ

 

「えぇっと何々…『地底図書室』?」

 

 全員が同じ場所を指示した

 

「とりあえず全員無事か…」

 

 このペンは落とし物や迷子が『存在しなくなっている』と何も書かれない

 全員書かれたということは皆命に別状はないと考えていいだろう

 

「…これなら大丈夫か」

 

 もしもテスト当日になっても戻ってこなければ最悪学園側に知らせざるを得ないが、おそらくこのことは学園も把握しているだろう

 

「とりあえずやる気になっている委員長の言うとおりにしますかね」

 

 ああなった委員長はもう止められない

 

 抜け出したことがバレる前に、さっさと戻ろうと空き教室を出て

 

 扉の向こうに立っていた誰かにぶつかりそうになった

 

「っ…?!」

 

「……」

 

 褐色がかった肌、特徴的なピエロのペイント

 ここ最近教室でちらりと見るだけで、まったく言葉を交わしていなかった

 クラスメートにしてあたしのルームメイト

 

 『ザジ・レイニーデイ』が立っていた

 

――――――――――――――――――――

 

『あーハジメマシテ?』

 

『……』

 

 この女子中等部に入ることになり、ルームメイトになった彼女と初めて交わした言葉はそれだった

 

 交わしたといってもあたしの方から一方的に話しかけただけで、相手からの返事は一言だけだった

 

『きょ、今日からヨロシク…』

 

『…よろしく』

 

 あたしが憶えている中で、本人の声を聴いたのは後にも先にもこの時だけだった

 

 接点はクラスメートでルームメイト、ただそれだけ

 

 その日から彼女は部屋に戻らなくなった

 

 部室に泊まり込んでいるとクラスの誰かが言っていたのを聞いて、それっきりだ

 

 あたし以上に、クラスでは浮いた存在

 

 そして――

 

 『予感ブレスレット』が反応した相手――

 

 彼女も、『そっち側』の人間だった

 

――――――――――――――――――――

 

「……」

 

「……」

 

 き、気まずい…

 

 できるだけ小声であの言葉をつぶやいたつもりがだ、もし聞かれていたら色々と厄介だろう

 いやそうでなくとも、空き教室でなにやっていたんだと思われても仕方がない状況だ

 

 何か言おうと、と思っていると

 

「…委員長が」

 

「…え?」

 

「…委員長が探してた」

 

 そう言って先に歩き始める

 

 …あ、あぁなんだ呼びに来ただけか

 

 少し安心して、あたしも教室を出る

 

「……」

 

「…あーレイニーデイ?」

 

「…なに?」

 

 名前を呼ぶとレイニーデイは振り返った

 

「…ありがとうな、わざわざ」

 

「……」

 

 無表情で見つめてくる彼女の瞳は、初めて会った時と同じ色をしていた

 

「…どういたしまして」

 

 そして今、あたしは初めて彼女の笑った顔を見た

 

――――――――――――――――――――

 

 結果から言うと遭難していたメンバーは、期末テスト開始ギリギリになって中等部にやってきた

 一応間に合ったということだろうか、その後別の部屋でテストを受けたようだ

 

 そして迎えたクラス成績発表の日

 結果は――最下位

 

 と思っていたのだが、その後学園長が採点ミスしたとか何とかで再集計

 聞いて驚き、なんと万年最下位の2-Aがここにきてトップの成績となった

 

 トトカルチョは大混乱の阿鼻叫喚、2-Aにかけていた面子が逆転勝利という前代未聞の事態となった

 

「だから何だって話だがなぁ」

 

 結果を見届けた後、あたしはさっさと下校した

 期末テスト発表が終われば、後は明日の終業式で長いようで短かった2年生も終わりだ

 春休みに入ると次学年向けの宿題も出されるので、のんびりとした長期休暇とはいかないだろうが

 2週間ほどの休みの間に、今度は何のお菓子を作ろうか思案して

 いつも通りに部屋に入り、あたしは実に2年ぶりの出迎えを受けたのだった

 

――――――――――――――――――――

 

 目新しく増えたものはなく、本棚に本が数冊とお菓子作り用と思われる調理器具がいくつか新しく追加されているだけの、どこか殺風景な部屋を見渡す

 

 ここに入るのは実に2年ぶりのこと

 あの日以来部室の荷物をもっていってからこの部屋に入ることはなかった

 理由はいくつかある

 私の目的によるものが一番だったが、次いで理由となったのがルームメイトのことだった

 

 オレンジ色の長髪を後ろで束ね、目が悪いわけではないのに丸い眼鏡をかけている少女――長谷川千雨

 どこから見ても、誰から見ても普通の中学生

 注意深く見たところで、おそらくこの学園のほとんどの人間はそれ以上の評価を出すことはないだろう

 

 そんな彼女に興味がわいたのは、今から2年前の中等部入学式でのことだった

 私の前に座っていた彼女は、きちんとした姿勢で特段変わった容姿でもなく入学式に臨んでいた

 あえて変わっているところを挙げれば、彼女の左手に薄いピンクのブレスレットが付いていたことぐらいだった

 そんな彼女があるタイミングで顔を若干しかめた

 後ろからだったのでよく見えなかったが、学園長が登壇した時間違いなく表情が曇った

 その時、私は見た

 彼女がつけていたブレスレットが、ピンクから白に変わる瞬間を――

 

 私はその時から、彼女を注意深く見た

 そしてこの部屋で私と話をしたとき

 彼女のブレスレットが、同じように色を変えるのを見たのだ

 

 ――彼女はきっと、何かを隠している

 それは学園側としてではなく、ましてや私たち側でもない

 もっと別のなにかだ

 期末テストの前にクラスから出た彼女の後を追った

 見つけた時にはもう何かをし終えた後だったようだ

 彼女の力を見極めなければいけない

 この部屋に何かがある、そう考えて2年ぶりに戻ってきた

 

 ふと彼女の机の上に置いてあるものが目に留まる

 長方形の白い花瓶に、花弁の閉じた花が一輪だけ刺さっていた

 

 ――私はそれがどうしても気になって

 まるでそうするのが正しいような気がして

 その花瓶に手を――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にんげんさんじゃないにんげんさんなのです?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 咄嗟に後ろを振り向き声の聞こえた方を見回す

 ――部屋の中には私一人だ

 そこを見ても、なにもいない

 でも今、確かに私に対して何かが話しかけてきた

 今聞こえた声は…?

 

 その時、部屋の鍵が開く音がした

 

「時間切れ、ですね」

 

 短くそういうと、あらかじめ用意していた本を持ち自分にあてがわれている机に向かう

 

 ――収穫はなかった

 だが、これで確信に近づけた

 

 彼女は間違いなく()()()()()()()()

 

「それがもし、私たちと相反しないものであったら――」

 

 ――あなたとはお友達になれるといいですね、長谷川さん

 

――――――――――――――――――――

 

 部屋に入って私を出迎えたのは、ルームメイトのレイニーデイだった

 なんでも一冊だけ見当たらない本があり、念のためとこの部屋に探しに来たそうだ

 お目当ての本は無事に見つかったようで、特に話もせず部屋を後にしていった

 

「2年以上放置していた本がこの部屋で見つかる、か」

 

 どうにも怪しいと思った

 だが特段机の上や本棚を触っていたような様子も見られず、少なくともその言葉を信じるほかないようだった

 

「っと、こいつもつけてっと」

 

 机の上に置いてある花瓶――に刺さった花を2回つつくと、それまでしぼんでいた花弁が開き満開になる

 

「おーいお前ら、出てきていいぞー」

 

「やっとでられるです?」

「きょうもきゅうくつだったのです」

「あしたのとうばんはKはんです」

「りょうかいです」

「あしたがおわれば、にんげんさんのおやすみがはじまるです」

「そうすればおかしてんごくです」

「とてもたのしみです?」

 

 ぞろぞろと部屋の隅からあいつらが出てくる

 

 今しがた起動させたのは遺留物の1つ『フラワーアンテナ』

 周辺に飛んでいる電波を1つ残らずキャッチして、特定の範囲内から遮断するというものだ

 花がしぼんでいるときは無効化されるので、見るだけでよくわかる仕様となっている

 

「新学年か、今から気が重いぜほんと…」

 

 おそらく平穏とは程遠いことになるであろう新学年に思いをはせつつ

 目の前ではしゃぐ彼らに今度はどんなお菓子をふるまおうかと、あたしは考えるのだった




『ひょっこりペン』
 手に持ち見つけてほしいものを書いた紙の上に置き「ひょっこりさんひょっこりさん」の後に見つけてほしいものを言うと、場所を書き出してくれる遺留物
 完全に消失しているもの、人であれば死亡している場合を除いて確実にその場所を書き出してくれる
 ちなみに普通のペンとしても使える

『フラワーアンテナ』
 チューリップを小さくしたような花形の遺留物
 つぼみが開いているときはどんな電波もシャットアウトし、つぼみが閉じていると解除される
 範囲は半径約3mほどで、部屋の中心に置けば部屋丸ごと電波を遮ることができる
 なお花瓶がないと自立できないが、花瓶はどんなものを使ってもよいそうだ

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