『ありがとう』をキミに   作:ナイルダ

32 / 37
今回以降、ダンロン/ゼロ・絶対絶望少女・ダンロン3・ダンロンV3のキャラクターが登場いたします。ネタバレ、独自解釈、独自設定等、多分に存在いたしますことを申し上げておきます。


解答編
プロローグ ミライという名の『絶望』へ


ーー■■■■年 12月24日ーー

 

聖夜前日、誰もが浮き足立つこの日──3人の女児が生を受けた。

 

 

 

 

 

この時既に…世界は〝絶望〟に呑み込まれる運命だったのかもしれない。ある意味で…必然だったのかもしれない。不条理なこの世界に〝オワリ〟をもたらすべく…〝その少女〟は生を授かったのかもしれない。

 

 

 

こじつけだと分かっていながら否定しきることはできない、妙な納得感がソコにはある。まるで仕組まれていたかのような悲劇的な運命が……ソコにはあったのだ。

 

 

 

少しでもズレていれば…もっと楽な運命を辿っていたのかもしれない。しかし…〝もしも〟なんて、そんな奇跡は起きない。

 

 

 

起きるはずもなかった。だから世界は苦渋を強いた。

 

 

 

少女は〝絶望〟に沈み、その〝絶望〟は世界を呑み込んだ。

 

全ては〝その時〟から始まっていた。

 

〝超高校級の希望〟と〝超高校級の絶望〟が出会ったのも、

 

〝人類史上最大最悪の絶望的事件〟が起きたのも、

 

あの〝映画撮影〟も、

 

 

 

なにもかも、全て──

 

 

 

──全ては〝その時〟から始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー■■■■年 12月24日ーー

 

とある病院で〝新生児取り違え〟が発生していた。

しかし誰にも気付かれることなく…3人の少女はそれぞれの運命を歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー???視点ーー

 

窓の外には一面の海が広がっていた。何処までも広がっていて…水平線すら窺える。その水平線には米粒ほどの影が見えるが、きっとコンテナ船の類いだろう。

 

「つまんないわね……」

 

まだ駅を出発してから数分しか経っていないが、こうも景色が変わらなければ嫌が応にも飽きてしまうと言うもの。()()()()()()のもなんか癪だし……。暇つぶしを持ってくればよかったと…若干の後悔が頭をよぎったその時──

 

 

──どんッ!どんッ!どんッ!

 

 

客室の扉を叩く音が聞こえた。

 

「……」

 

どうしようか……絶対に面倒ごとだ。

そもそも今いるこの部屋はVIPルームであり、呼び鈴が付いている。中にいる相手を呼びたければソレを鳴らせばいいし、そうしない上にVIPルームにいる人間を相手にしようとしている。

 

「……ま、無礼なヤツって事は確定か」

 

アタシが通路の様子を映し出すモニターを見ようとしたその時──

 

 

──ピーンポーンッ! ピーンポーンッ!

 

 

呼び鈴が連打され始めた。

 

「誰よ…うっとうしいわね……」

 

モニターを確認すると、そこには見知った人物が映し出された。そしてその人物は焦ったように周囲を警戒しながら、尚も呼び鈴を連打している。

アタシは取り敢えず、その人物を相手にすることにした。

 

「五月蝿いわね……はいはい、今出ますってッ」

 

 

──ガチャ

 

 

アタシが扉を開けるのと同時に、その人物は部屋の中に転がり込んできた。そして、生意気にもアタシに命令してくる。

 

「早く扉閉めて!」

 

「……」

 

「ちょっとー! オレ追われてるのッ! だから扉閉めてよ!」

 

「……」

 

「ねー聞いてる? カワイイ後輩のお願いなんだよ?」

 

「……」

 

「もー…分かったよ。自分で閉めればいいんでしょ?」

 

そいつは悪びれる様子もなくアタシの横を通り過ぎ扉を閉めた。そして、ココがさも自分の部屋であるかのように備え付けの冷蔵庫から炭酸飲料を取りだし、どさりとソファーに腰掛け…ソレを飲み始めた。

 

「……ぷはーッ。一仕事終えた後の炭酸は最高だよね!」

 

完全にリラックスモードに入ってやがる。ココはアタシの客室なんだが……

 

「取り敢えず帰ってもらえる? 暇を持て余していたとはいえ、誰かと喋りたい気分でもないのよ」

 

「そんな堅いこと言わないでよ…セ・ン・パ・イ・!」

 

「……部屋にあげるんじゃなかった」

 

アタシは〝にしし〟と笑う男に目を向ける。

拘束衣を彷彿とさせる白を基調とした衣服…、首元には白と黒のチェック柄のストール……。78期生と入れ違いで希望ヶ峰学園へと入学した〝79期生〟にして〝超高校級の総統〟……。秘匿されてはいるが、秘密結社〝DICE〟のリーダー……

 

 

 

 

 

そう…この男は〝王馬小吉〟──

 

 

 

 

 

──アタシの後輩だ。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

「……で、なんのつもり?」

 

「ん?」

 

「アンタ…ココがどこだか分かってる?」

 

「勿論! 〝塔和シティー〟行き〝ホープトレイン〟のVIPルーム」

 

「正解よ。……じゃあ、アタシが言いたいことも分かるわね?」

 

アタシが語気を強めると、王馬は観念したように話し出した。

 

「……この場所で〝偶然〟会うなんてあり得ないっ…て言いたいんでしょ?」

 

「……それも正解」

 

そして、なおも睨み続けていると、王馬はやれやれと言った様子で懐から1枚の便箋を取り出しそれをアタシに見せる。

 

 

 

希望ヶ峰学園のエンブレムのシールで封をされた簡素な白い便箋──

 

王馬小吉と書かれた宛名──

 

 

 

アタシはソレを知っている。何故ならソレは、アタシ宛てにも届いたモノだから。そして当然、その中身もアタシは知っている──

 

 

 

 

 

『 招待状 

 

 元超高校級の絶望 江ノ島盾子様 

 

 貴方の罪を知っています。

 

 当方は本年12月24日、塔和シティー 塔和タワー最上階、大会議室にて貴方をお待ちしております。

 同封させていただきましたチケットは、塔和シティーよりピストン運航しております〝ホープトレイン〟VIPルームのチケットとなっております。是非ともご利用くださいませ。

 御多忙な頃合いかとは存じますが、何卒御容赦を。

 

 最後に一つ 聖夜前日につきまして、とっておきのプレゼントをご用意しております──』

 

 

 

 

 

アタシはこの手紙を見て、今ここにいる。

誰かのイタズラなのかもしれない。しかし、アタシはこの列車に乗っている。同封されていたチケットを使って。

 

 

 

 

 

そう……あの手紙に書いてあった最後の一文を見て、アタシは塔和シティーに行くことを決めたんだ。

 

 

 

 

 

『 絶望の映画撮影 幻の撮影フィルム 〝chapter6 テイク1〟

 かの高名な映画『ダンガンロンパ』の貴重なNGシーンを収めた映像になります。きっと、貴方様にもお楽しみいただけると確信しております。

 

 モノクマより 』

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

『ダンガンロンパ chapter6 テイク1』

 

 

 

 

 

それは、ミライ機関によって完全に処分された特級危険物──

 

使い方次第では、戦略兵器にもなりうるモノ──

 

当時、〝超高校級の絶望〟と呼ばれた少女の能力が記録された〝絶望の撮影フィルム〟──

 

〝超高校級の絶望〟の能力を解析するべく幾人もの研究者たちがその映像を見たが、その者たちは隔離病棟に収監され、〝希望プログラム〟による治療を受けることとなった──そう、その映像データには強力な〝絶望の言弾(コトダマ)〟が封印されている。

 

 

 

故にこのデータは、悪用されることを避けるためにこの世界から完全に処分されることが決定した。そしてその決定通り、『ダンガンロンパ chapter6 テイク1』はこの世界から姿を消したのだった──

 

 

 

ーー???視点ーー → ーー江ノ島視点ーー

 

アタシの能力が最も高まっていた時の〝言弾(コトダマ)〟が記録された映像……ミライ機関の連中が処分したはず。でも、もし手紙の送り主が本物の映像データを持っているのなら、見過ごすことはできない。

たった一つのデータが世界を転覆させうるのだ。だからアタシは、ソレが本物なのかを確認しに行かざるを得ない。

 

それに、映像データが盗み出されていたのであれば、それは身内による犯行の可能性が高いのだ。アレが危険物であると認識できるのは希望ヶ峰学園関係者だけ。つまり──

 

アタシが招待状の送り主について考えていると、一息ついた王馬が話しかけてきた。

 

「難しい顔しちゃってさ、どうしたの?」

 

馴れ馴れしいにも程がある。コイツ、アタシを誰だと思っているんだか。

 

「もしかして、江ノ島先輩もその手紙に心当たりがあるの?」

 

白々しい。〝超高校級の総統〟の頭脳があれば、おおよその察しはついているだろうに……

 

「もーー、無視しないでよーッ! セ・ン・パ・イ!」

 

ウザイ。コイツが来る前も()()()()がうるさかったけど、来た後はなおのこと煩わしくなったな……

まったく、人が考え事している時くらい静かにしてほしいものだ。

 

「うるさいわねー……。てか、アンタにはクリスマスプレゼントがないのね」

 

「クリスマスプレゼント?」

 

そう、アタシ宛ての手紙には書いてあったプレゼント。しかし、王馬宛ての手紙にそんな文章はなかった。

王馬は〝あの映画撮影〟の裏側を知らないし、アタシが()()()()()能力も知らない。だからこそ、『ダンガンロンパ chapter6の映像データ』と言われたとしてもピンと来ないだろう。

ま、知らぬが仏って言葉もある。世の中には、知らなくていいこともあるのだ──

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

その後、王馬のマシンガントークを適当にあしらいながらボーっとしていると、車内にアナウンスが鳴り響く。

どうやら目的地である塔和シティーに着くらしい。やれやれ…これでやっと騒音から解放されるわね。

 

 

 

***

 

 

 

列車が止まるのを確認し、アタシは暫くぶりの陸の感触を確かめる。

 

「〝世界初の海上列車 ホープトレイン〟、十神の会社もいいモノ作るわね。ま、こんな状況でなければもっとゆっくりできたんだけど」

 

アタシが磯の香りの混じる空気を吸い込んだその時、列車の別の出口から見知った人物が降りてくるのを視認した。

 

 

 

スーツの上にコートを羽織り、腰に手を当て曲がった背中で歩く老齢の男──しかしその姿とは対照的に、彼の纏う空気に衰えの気配はない。

 

 

 

白髪長身、白いスーツを着こなし覇気を漂わせる若い男──布に巻かれた棒状のモノは恐らく刀。

 

 

 

白髪の男と同様、その若さには似合わない覇気を纏っている──ただ、中央で分けた髪と顔つきにはあどけなさが残っている。

 

 

 

だらしなく着崩した白シャツにネクタイだけの、ファッションには全く無関心であろうこれまた若い男ーーアタシもよく知っている、〝超高校級の希望〟と〝超高校級の絶望〟……両能力解析の第一人者。

 

 

 

 

 

「天願和夫……宗方京助……村雨早春……そして、松田夜助」

 

 

 

 

 

以上4人にアタシと王馬を加えた計6人……全員、VIPルームがある車両出入り口から降りてきた。

そうそうたるメンツ。そして、とても偶然とは思えない。おそらくは全員──

 

「なんと、まだ学園関係者が乗車しておったか……」

 

「招待状、貴様にも届いていたようだな」

 

「江ノ島…盾子……」

 

「……」

 

──全員、招待状を受け取っている。

しかし村雨のヤツ、アタシが手紙の送り主だと思ってただろ。ま、やってきたことがやってきたことだ。疑われても仕方ないか。

 

数秒の間睨み合う。

この場にいる全員、相当頭が切れる。だからこそ、何者かの思惑に思考を巡らせているのだろう。

と、そんなことをしていると背後から声が聞こえる。

 

「あっ! 王馬くん!」

 

振り向くと、そこには新たな学園関係者──雪染ちさ。

そして、更にその後ろを追うようにして長い青髪を揺らしながら走ってくる──

 

「ゆ、雪染先生ーーっ! 走るの早すぎですよ! い、息が…ッ!」

 

──〝超高校級の()()()()()()() 白銀つむぎ〟

 

「やば…見つかった! それじゃ、オレはもう行くからねー」

 

状況がさっぱりわからないが…恐らく王馬は、雪染ちさに追われてアタシの部屋に転がり込んだのだろう。

王馬はアタシたちの元を逃げるように去っていく。まったく、はた迷惑な鬼ごっこだ。

 

「コラーーッ! 逃げるなーー! ……って、京助!?」

 

「雪染、何故ここに……」

 

やれやれ、相当複雑な状況になったな。一体何人の手に招待状が渡っているのやら……

ま、そんなことはどうでもいいか。

そう。誰がいるとか、誰の仕業だとか、そんなことはどうでもいい。招待状の真偽を確かめて、それで終わり。

て、ことで……アタシもそろそろ行こうかな。こんなところで睨み合っていても何も解決しない。

 

 

 

 

 

アタシは駅を出て、塔和タワーへと向かう──その後ろに、7人の気配を感じながら。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

塔和タワー最上階、大会議室。そこにはすでに幾人かの人影を確認できた。

アタシの客室へと転がり込み、その後そそくさと逃げていった〝超高校級の総統〟──王馬小吉。

同期との再会を終え、当初の目的を果たすために王馬を追いかけていった〝元超高校級の家政婦〟──雪染ちさ。

緑色の髪に、赤いリボンをあしらった髪留めが目を引く〝超中学生級のムードメーカー〟──塔和モナカ。

 

そしてもう一つ、人物とは別の情報が入ってくる──〝この部屋〟だ。

フロアの大半を占めるはずのこの部屋はとても閑散としている。机や椅子は設置されていない。そして、まるで()()()()()()()()を思わせるよう円形に並べられた証言台、壁に掛けられたモニターが目に留まる。

恐らく、『ダンガンロンパ』を彷彿とさせるように作られているこの部屋を見て、否が応でも思い出す……招待状の送り主の名前。

 

「最悪の事態を想定した方が良さそうね……」

 

アタシが部屋の中央に配置された証言台へと近づくと、塔和モナカが話しかけてくる。

 

「あ! 盾子お姉ちゃんだー!」

 

モナカは、「おーい!」といった感じで気さくに話しかけてくる。この場の状況など、およそ眼中にないかのように。

 

「あれ、むくろお姉ちゃんは?」

 

()()()()()()()でね……残念だけど、今日は一緒じゃないのよ」

 

アタシがそう言うと、モナカはつまらなさそうに頬を膨らませた。相変わらず、残念なお姉ちゃんのことが大好きらしい。

 

「なーんだ、つまんないのー…。()()()()()()()()()()()が目に入ったから、むくろお姉ちゃんもいると思ったのになー……」

 

「付属品だけで悪かったわね」

 

能力的にも、容姿的にも、評判的にも考えて、アタシを戦刃むくろの付属品と言ってのけるのはおそらく、世界でただ一人……この〝塔和モナカ〟だけだろう。

過去、二人の間に何があったのかは知らないが、モナカはアタシのお姉ちゃんのことをある種…病的なまでに慕っている。最も、当のお姉ちゃんは少し好かれている程度にしか思っていないが……

 

アタシはモナカを適当にあしらいながら証言台へと近づく。すると、その上に〝あるモノ〟に気が付く。そう、ソレは──

 

「銃だね」

 

アタシの思考に割って入ってきたのは、王馬小吉だった。

 

「重さ的には本物っぽいんだよねー」

 

王馬はトリガーガードに指を通し、銃をクルクルと(もてあそ)ぶ。そんなことをしていると……

 

「ダメよ、そんなことしたら! 危ないでしょ!」

 

雪染ちさによって速攻で没収される。

てかうるさい。アタシの周りに集まるな。

 

気を取り直し、アタシはソレを手に取ってみる。

グリップ部分に弾倉が存在する、所謂オートマチックのピストル。

確かに、王馬の言う通り本物っぽい重量。アタシはありあわせの知識を使い弾倉を確認しようとする。しかし──

 

「マガジンが取り外せない……。非着脱式ってわけでもなさそうだけど」

 

──改造されている。

アタシは一応一通りのパーツを触る。が、結局ピストルを分解することはできなかった。

やれやれ……いよいよ雲行きが怪しくなってきたな。

 

嫌な予感がジワジワと思考を蝕んでくる感覚を感じていると、駅で会ったメンバーが到着した。やはり、彼らの目的地もココだったようだ。

そして部屋に入った瞬間、微かではあるが全員の顔がこわばった──()()()()()()。あくまでアタシの主観だけど、()()()()()()()()を感じた。もちろん全員ではなく、数名。

とはいえ、アタシの観察眼ですら確定的だと判断できないのは流石といえよう。侮り難し、〝元超高校級の生徒会長〟……

 

 

 

***

 

 

 

天願和夫、宗方京助、村雨早春、松田夜助、雪染ちさ、王馬小吉、白銀つむぎ、塔和モナカ、そしてアタシーー江ノ島盾子。合計9名が、塔和タワー最上階 大会議室へと集結した。

全員の招待状に、それぞれどのような文言が書かれていたかは分からない。しかし、モノクマの名前が書いてあったに違いない。

ピリピリとした緊張感が場を覆っている。それはつまり『ダンガンロンパ chapter6 テイク1』の存在と、その先に待つ〝人類史場最大最悪の絶望的事件の再発〟を危惧していること示している。

もっとも、王馬やモナカのように〝例の事件の黒幕と真相〟を知らないヤツらは、のほほんとした様子だが……

 

「さて、これから何が始まるのやら」

 

アタシが持ちうる情報から改めて推測を始めようとしたその時、壁面に備え付けてあった巨大なモニターに砂嵐が発生する。そして聞こえてきたのは……勿論〝あの声〟。

 

 

 

 

 

「あー、あー…、マイクテスッ! マイクテスッ! 大丈夫? 聞こえてる?」

 

 

 

 

 

次第に砂嵐が晴れ、見えてきたシルエットは……勿論〝あの姿〟。

 

 

 

 

 

「うぷぷ…うぷぷぷぷ……」

 

 

 

 

 

白と黒──特徴的なカラーリングの、可愛げのあるマスコット。

 

 

 

 

 

「うぷぷ。これだけのメンバーなら、面倒な前置きなんて必要ないよね! ボクは何者なんだとか、これから何が始まるのかとかさ……ッ!!」

 

 

 

 

 

しかしその存在に、一切の可愛げなどない。

 

 

 

 

 

「それじゃあ始めようか……。ドッキドキでワックワクな……」

 

 

 

 

 

ソレは、狂気と絶望の権化。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コロシアイをッッ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以下とある少女の記憶ノートより抜粋

・塔和シティー:無人島を開拓して作られた世界最先端の技術が集う都市。塔和グループという塔和十九一をトップとした経営一族が取り仕切っている。しかし、この塔和グループはすでに塔和モナカによって掌握されており、塔和十九一とその長子である塔和灰慈は傀儡にすぎない。

・ホープトレイン:十神白夜が経営する会社によって開発された世界初の海上列車。本土と塔和シティーとを結ぶ交通手段の一つだが、海上を滑るように走ることはもちろん、海中を潜航することも可能としている。その為、一種のアトラクションとしても人気が高い。
初運用当日、お披露目を兼ねた式典にて殺人事件が発生し、一時は運用取り止めになりかけたようである。しかし、十神白夜の経営手腕により今となっては過去の事件として風化された。

・塔和モナカ:塔和シティーの実質的な支配者。希望ヶ峰学園付属小学校を主席で卒業後、そのまま付属中学校へと進学した才女。〝超中学生級のムードメーカー〟と呼ばれている。
家の者(父親や兄)から常に命を狙われており、あまり学校へは登校していない模様。塔和グループを掌握する際に恨みを買ったらしい。
過去、戦刃むくろと接点がある。なんでも命を救われたとかで、相当懐いている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。