『ありがとう』をキミに   作:ナイルダ

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この小説はゲームの方を参考に書いているのですが、アニメを見返してみると色々と省略されていて驚きました。
今後もゲームの方を参考にしていきますので、どうぞヨロシクお願いします。
それと、今回の本編では少しシリアスな要素が入っています。
終盤はこのような話が多くなることを承知しておいてほしいです。
それでは本編です。


chapter1 イキキルⅠ

ーー苗木視点ーー 

 

苗木は改めて先程の爆発について考えていた。

 

(あのまま大和田クンがモノクマを掴んでいたとしても爆発したのかは分からない。後で聞こうか……。いや、きっと無駄だろうな。……それはそうと、モノクマを動かしていたのは江ノ島さんだ。そして江ノ島さんは校内放送をかけることができる。爆発があって尚校内放送がかからないということは、このまま続行なのか…? 江ノ島さんは大和田クンが無事あろうと無かろうと、どっちでもよかったってことなの…?)

 

苗木が爆発のことを考えている時…他のメンバーもまた、様々な考えを巡らせていた。

そして、この場にいる全員…ではなく『一部のこの状況が映画撮影であると失念しているメンバー』の視線により、重い沈黙が場を支配する。

そんな中、霧切の発言が沈黙を破った。

 

「それで、これからどうする気? このまま…ずっとにらめっこしているつもり?」 

 

「確かに、今は前に進まねばならぬときだ! 不安でも、怖くても、僕たちは歩みを止めるべきではない! そんなことも忘れていたなんて、僕は僕が許せない…! 誰か! 僕を殴ってくれッ!!」 

 

(な、涙まで流してるよ…。石丸クン、完全にこのシナリオが現実の世界だと思っているみたいだ。一生懸命になるのはいいことだけれど、そこまでのめり込まなくてもいいのに……。将来詐欺師に騙されでもしないか心配だよ。案外既に葉隠クンとかに騙されてたりして……いや、さすがにないか。)

 

苗木も皆の話に頭を切り換えていく。

その後、全員でどうするべきかを話し合う。

そして行動の前にモノクマがしつこく言っていた〝校則〟について皆で把握する事になった。

 

(この電子生徒手帳も今回の為だけに作ったのかな? ……最初に表示されるのは名前か。それで、校則とやらは……)

 

 

***

 

 

簡単に校則を説明すればーー

 

・学園内で共同生活をすること、そして期限は無いこと

・夜時間を設けること

・決められた場所で睡眠をとること

・学園を調べるのは自由で特に制限が無いこと

・モノクマへの暴力を禁止、また監視カメラの破壊も禁止であること

・仲間を殺したクロが〝卒業〟になるが、誰にも知られてはいけないこと

・校則は順次増えていく場合があるということ

 

ーーといったところである。

これからのアドリブにおけるルールを一通り確認した苗木は、顔をあげ他のメンバーを見渡す。

 

「ざけんな、何が校則だ! そんなモンに支配されてたまるかよ!」

 

「でしたら、校則を破って行動してみては? わたくしとしては、校則を破った場合にどのようなペナルティーがあるか把握しておきたいですし。」

 

「そ、そのようなことをしたら…、さ、先程のようになるのでは?」

 

「……俺は、兄貴から〝男の約束〟は死んでも守れって教えられてんだ。……だが、まだ守り切れてねー約束がある。だからここで死ぬ訳にゃいかねー…。」

 

「取り敢えず校則は守るということですわね…?」

 

「まぁ、そうなるな。」

 

(今の大和田くん、かなり本気だったみたいだけど……何だか嫌な予感がする。)

 

「あの! …少しいいですか。校則の6番目の項目なんですけど…。」

 

やはり、ルールを理解したメンバーが最も重要視するのは6番目の項目である〝コロシアイ〟に関することであった。

その項目を主に話し合い、校則を一通り確認し終えた一同は学園内の探索をしようという話になる。

しかし十神は、

 

「俺は1人で行くぞ。初対面で人となりも分からんヤツらと行動を共にする気は無い。それに、既に殺人を目論んでいるヤツがいるかもしれないしな…。」

 

「ちょっと待ってください…!」

 

完全に演技だと割り切っている舞園は、同じく演技の内にいるであろう十神と混乱している生徒との間を取り持とうとする。

しかし止めることができず、とても冷静とはいえない大和田と十神との対立を許してしまう。

挑発を繰り返す十神に、大和田は顔を赤くし体を震わせていた。

そして、いよいよマズい雰囲気になったそのとき…苗木が2人の間に入る。

 

「ちょっと落ち着いてよっ!」

 

頭に血が上りきっている大和田は苗木の話に耳を貸そうとしない。

そして……

 

(お、大和田クン…本当に冷静じゃないッ! まるで1年前の、ボクらが初めて会ったときのトゲトゲしい雰囲気に戻っているみたい。……だ、ダメだ、ボクじゃ止めきれないッ!)

 

苗木は大和田に殴られ、吹き飛んだ。

 

(……舞園さんの声が聞こえる気がする。…うぅ、意識を保てない。)

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

ーー大和田視点ーー

 

(掴んでいたヌイグルミが目の前で爆発しやがった。それは俺に明確な『死』のイメージを与えた。そしてそのイメージは、俺にあのときの事を思い出させた。

 

兄貴が俺を庇って死んでいった記憶。

 

俺は兄貴を尊敬していた。

そんな兄貴がチームを引退し、俺が二代目としてチームを引き継ぐことになった。

のしかかる重圧。大規模になったチームの名前。

兄貴のようなカリスマも無い、〝弱い〟俺はそんなプレッシャーに耐えられなかった。だったらどうするか……

兄貴に勝つ…、これしか思いつかなかった。自分の〝強さ〟を証明するには、それしかなかった。

その結果が〝あれ〟だ……。〝あれ〟は俺の〝弱さ〟が招いた、変えるこのできない結末だ。

俺はその事をどうしても忘れたかった。その結果は、俺の〝弱さ〟を証明しているように思えてならなかったからだ。でも忘れることなんてできなかった。忘れようとする度に兄貴が目の前に現れてこう囁く、

 

『お前は弱い。弱いから庇われた、だから俺は死んだんだ。お前が俺を殺したんだ…。』

 

それから俺は〝強さ〟に拘るようになった。チームのメンバーに弱い自分を見せないように振る舞い続け、兄貴の死の真相を俺しか知らないことを利用し、兄貴の話を持ち出すことを禁止した。

とにかく兄貴の存在を感じたくなかった。兄貴は俺の弱さそのもののように思えたから。 俺は兄貴を尊敬していたはずなのに…、どうしてこんなこんなことをッ!!

 

その後、チームは快進撃を続け日本最大の暴走族としてその名を知らしめた。

兄貴ができなかったことを成したと思うと、とても心地がよかった。

そうだ! 俺は誰よりも〝強い〟!!

そして俺は〝超高校級の暴走族〟として希望ヶ峰学園に入学した。)

 

 

 

大和田はモノクマが爆発し、自らの過去を思い出してから冷静ではいられなかった。

希望ヶ峰学園にいることは、彼の〝強さ〟の欲求を満たしていた。その学園の存在は、生きていれば自然と耳にする程に凄まじかったのだ。

どれ程のものかと言えばーー

 

『希望ヶ峰学園を卒業した者は人生の成功が約束される』

 

ーーとまで言われていた程だった。

誰もが羨む希望ヶ峰学園に在籍していることが、大和田に優越感を与えていたのだ。故に大和田は入学以来、兄の悪夢にうなされることはなかった。

しかし、1年ぶりに襲ってきた激しい後悔と負の感情ーー完全に忘れきっていた感覚が大和田を襲う。

1年もの間、仮初めの強さに浸っていた大和田は、この不意打ちに耐えることが出来なかった。

 

 

 

(どうしてッ!! 俺は強いはずなのにッ!! 兄貴のことは忘れたはずなのにッ!! ……うるせぇ…、うるせぇ…、うるせぇ…、うるせぇ…、ウルッセェんだよッッ!! 誰がプランクトンだぁあ? …俺はつえーんだよッ!! 何が落ち着けだぁあ? …誰に向かって説教垂れてんだッ!!)

 

大和田は頭の中がグチャグチャになり、暫くの間ボーッとしていた。

しかし、手に残る鈍い痛みが彼を現実に引き戻す。

そこには床に倒れた苗木と、苗木に寄り添い凄まじい敵意を向ける舞園がいた。

大和田は舞園の視線に怯んだ。そして一歩、また一歩と後ずさりをし、背を向けて逃げるように体育館を去る。

そんな大和田の後を石丸と不二咲が追い、体育館は静寂に包まれるのだった。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

ーー舞園視点ーー

 

(私の目の前で苗木君が殴り飛ばされた。……私はただ見ていることしか出来ませんでした。私が大和田君を止めることが出来ていれば、こんなことにはッ!)

 

大和田が去ったあと、舞園は大和田に敵意を向ける事無く、自己嫌悪に陥っていた。

 

「まったく…、相変わらずとんだお人好しだな。この俺があんなチンピラ風情に負けるはずもないというのに。」

 

「ちょっと十神! 苗木はあんたを庇ってくれたってのに、そんな言い方…ッ!」

 

「朝日奈よ、よすのだ。」

 

「さくらちゃん、でも……」

 

「今の十神はなにも、本気で言っている訳ではなさそうだ。」

 

十神のいつもの悪態であったが、誰も悪くは言わなかった。

何故なら、そこに優しさがあったからだ。十神もまた〝苗木誠〟という存在に大きな影響を受けた1人であった。

霧切、セレス、腐川、桑田、山田、そして舞園もそれらに含まれている。

苗木は入学以来積極的にクラスメイトとコミュニケーションを取り、全員とそれなりの友

好関係を築いていた。その中でも特に仲がよかったのはこの7人であった。

この7人も〝超高校級〟といえど、人並みに…いや、人並み以上に心の問題を抱えていた。

 

人間は集団において異物を排除したがる。

彼らのような天才たちもまた、一般人からしてみれば異物そのものである。故に、心が荒んでいくのも当然といえば当然のことであった。

その荒んだ心を解きほぐしたのは紛れもなく、〝苗木誠〟であったのだ。

 

「ふん…、苗木は俺が部屋まで運んでいってやる。」

 

「まあ! 昔の十神君ならいくら払われてもそんなことしませんのに。随分と丸くなられたのですね。」

 

「いつまでもそこに寝っ転がられていては邪魔なだけだ。」

 

「いつまで経っても十神殿は僕達の前ではデレてくれませんな-。」

 

「十神がデレる? そんなん想像つかねーぞ。」

 

「実は苗木誠殿に聞いたのですが……」

 

「おい! いつまでここで喋っているつもりだ! とっとと移動するぞ。江ノ島のヤツにさっきの爆発についても聞かねばならん。」

 

「おっと、下手に喋りでもしたら拙者…、不幸な事故で死んでしまうかもしれませんぞっ!」

 

「おい、気になるだろ! ブーデー!」

 

先程までの殺伐とした空気は消え、穏やかな雰囲気に包まれた。

そして未だ一言も喋らない舞園に、霧切が心配そうに歩み寄る。

 

「……舞園さん、別にあなたのせいで苗木君がこうなったんじゃないわ。強いていえば大和田君かしらね……。でもあのときの彼は普通じゃなかった。なにかブツブツと呟いていたし、目の焦点も定まってなかったわ。」

 

「でも、私が大和田君を説得出来ていたなら…。」

 

「あのとき彼を説得しようと動いたのは、舞園さんと苗木君だけ。結果論だし、かなり失礼だけど…、苗木君でも無理だったのよ? 舞園さんには荷が重かったと思うわ。」

 

「あはは…そうですね。私は苗木君ほど真摯に人に寄り添うことが出来ませんから。」

 

「……そこまで自分を貶めないでちょうだい。私が怒るわよ。」

 

「ふふっ、…ありがとうございます。…元気でました! 早く苗木君を運んであげましょう!」

 

「よかったわ。じゃあ十神君…お願いできるかしら。」

 

舞園と霧切は仲がよかった……親友と呼べる程に。

中学生時代、既に苗木に対する好感度メーターを振り切っていた彼女は、苗木が霧切の心の問題に首を突っ込んだ際、『女の匂いがしますッ!!』と言って勝手に苗木について行き、同じように霧切の抱えていた事に対し首を突っ込んでいった。

その後、2人の絆は深まっていくのだが……まあ、それはまた別のお話。

苗木が殴られ、大和田が去って行ったことに唖然となっていたメンバーもまた、十神や舞園達の後に続き体育館を後にした。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

ーー苗木視点ーー

 

「うぅ…ここは?」

 

大和田に殴られ気を失っていた苗木は目を覚まし、自分が眠っていた部屋を観察する。

 

(ここは…、ボクの寄宿舎の部屋かな? 撮影の為に置いてあった荷物を全部持って行っちゃったから、正確な判断がつかないなぁ。)

 

今回の撮影で使われる78期生のそれぞれの個室は、普段苗木達が使っている寄宿舎の部屋であった。部屋の並び順も特に変更されること無く、78期生が入学当初から使い続けている場所である。

しかしそれ故に大量の私物が置いてあり、私物が少なく早く片付けが終わった苗木は他の生徒の手伝いに奔走したとか……

兎に角、スッキリとした部屋を見渡し、苗木は見覚えの無い貼り紙を見つけソレを読む。

 

「なになに…、部屋の鍵にはピッキング防止加工。シャワールームは夜時間に水が出ない。女子の部屋のシャワールームのみ鍵が付いている。女子には裁縫セット、男子には工具セットか……」

 

読み終わった貼り紙を丸めてゴミ箱に放り、苗木は他に変わった場所が無いか調べていく。

 

 

***

 

 

(入学当時みたいにすかっらかんだなぁ。)

 

「この部屋にあったのは部屋の鍵、メモ帳、粘着テープクリーナー、工具セットか。……で、シャワールームは……」

 

苗木は最後にシャワールームを調べる。

しかし……

 

「あ、あれ? 開かない…。」

 

(もしかして、また立て付けが悪くなったのか?)

 

実は入学当初、学校側の不備により苗木の個室のシャワールームの扉は、立て付けが今のように悪かったのだ。

 

(1年前を再現するためにまた立て付けを悪くしたとか? 改悪にわざわざお金をかけるなんて……)

 

苗木は若干あきれつつも自分が取るべき行動を考える。

 

(校内放送でなにも言ってこないということは、撮影は続いているのかな? まあ、取り敢えず部屋を出ようかな。)

 

苗木は他の生徒と合流するために部屋を飛び出した。

すると、いきなり何かにぶつかった。

ゆっくりと目を開けると、そこには尻餅をついた舞園がおり、苗木は手を差し出し、倒れていた彼女を起こして謝罪をする。

 

「ご、ごめん! 大丈夫!?」

 

「い、いえ…、私の方こそ、少し驚いてしまいました。」

 

「本当に大丈夫? 怪我はない?」

 

「ふふっ、苗木君は心配性ですね。私、こう見えてもそれなりに筋力あるんですよっ! アイドルを見くびらないでください♪ それよりも、苗木君の方こそ大丈夫なんですか? 大和田君にやられた傷は……」

 

「うん、大丈夫だよ。もうなんともないから。……でも、格好悪いところ見せちゃったね。」

 

「そんなことありませんよ! あの2人の間に飛び込むなんて、誰にでも出来る事じゃありません! ますます好きになっちゃいます♪」

 

「えっ?」

 

「……? どうかしましたか?」

 

「い、いや…()()()()()()よ。と、ところで舞園さんはどうしてここに?」

 

「そうでした、苗木君を呼びに来たんです。実はですねーー」

 

 

***

 

 

苗木は舞園から現状を聞き、全員が集合する手はずになっている食堂へと向かう。

しかし、食堂には舞園以外まだいなかった。

苗木は他の生徒を待つ間に舞園と他愛のない会話をしていたが、なぜか舞園が苗木の助手となることを約束させられてしまう。

そして時間が過ぎ、石丸をはじめとして次々と生徒達が食堂に入ってきた。

すると……

 

「苗木! さっきはすまなかった! この通りだ! 苗木の気が済むまで殴ってくれても構わねぇ!」

 

最後に入ってきた大和田が、苗木の前までやって来て土下座をした。

 

「大和田クン、もう大丈夫だから顔を上げてよ。ボクはこの通りピンピンしてるし、あのとき大和田クンは色々なことがあって混乱してたから……」

 

「だが、それじゃあ俺の気が収まらねぇッ! それに……」

 

「それ以上苗木君を困らせるようなら、私が殴りますよ」

 

舞園は、普段の彼女からは到底想像もつかない底冷えするような声を発し、大和田の謝罪を遮る。

そして、思わず大和田は顔を上げた。

 

「苗木君がいいって言ってるんですから、この話はおしまいです! そうですよね、苗木君!」

 

「う、うん。あ、ありがとう舞園さん。」

 

「これくらいなんてことありませんよ! 私は苗木君の助手なんですからっ!」

 

この後校内放送が入り、撮り直しが行われた。

とはいえ大和田の謝罪がより簡易になり、舞園も大和田に噛み付かなかった程度の違いであったが…。

その後、石丸を司会にそれぞれが調べた成果発表が行われた。

びくともしない窓の鉄板、正面玄関の扉。2階へ続く階段と閉ざされたシャッターなどなど。更に霧切が持ってきた学園の見取り図より、本物の希望ヶ峰学園であることなどがわかった。

しかし、結局のところ逃げ場の無い密室という事実確認だけで終わってしまった。

しばらくの話し合いの後、セレスの提案により『夜時間の出歩き禁止』という口上のルールを設け、その日は解散となった。

 

 

***

 

 

(ふあぁぁ…、眠い。時間も時間だし…それに、何より初日からこんなにハードだとは思わなかったな)

 

苗木は大和田に殴られてから暫くの間眠っていたが、それでも疲労により睡魔は悠然とやって来る。

しかし苗木は眠い体に鞭を打ち、シャワールームをもう一度調べる。

 

「やっぱり開かない。となると……」

 

苗木は入学当時の立て付けの悪かった扉を開閉していた時を思い出し、同じ要領で目の前の扉を開けようとする。

すると……

 

「おやおや? どうかしたの、苗木クン?」

 

「うわぁ!?」

 

急にモノクマが現れ、苗木は動きを止める。

 

「うぷぷ…、ドッキリ大成功ーー!!」

 

「……何かよう?」

 

眠気をおしてまで動いている苗木にとって、モノクマのテンションは迷惑でしかなかった。

 

「つれないなぁ…。まあいいや! 実はですね、苗木クンの部屋だけシャワールームの扉の立て付けが悪かったのです! うぷぷ…、苗木クンって本当に〝超高校級の幸運〟なの?」

 

(まさか、…まさかとは思うけど、それを言うためにわざわざこんなことをしたんじゃないだろうね……)

 

「それはさておき、ドアの開け方のコツを教えてあげるよ!」

 

苗木は一応モノクマからコツを教わるも、やはり入学当初と変わらない方法であった。

 

「おっ、開いた。」

 

「それじゃーバイバーイ!」

 

「お、おい! 待てっ!」

 

モノクマは一瞬のうちに消え、スピーカーから鐘の音が響く。

それは夜時間を告げるモノであった。

疲れ切った苗木はベットに倒れ込み、すぐに眠りについた。

 

 

 

 

 




ーーウサミよりーー

ミナサン、こんにちはでちゅ!
今回もお仕事をしていきまちゅよ!


以下ウサミファイルより抜粋

・大和田は過去を克服していない。同様に不二咲もコンプレックスを克服していない。

・78期生の内、上記7名は苗木と特に良好な関係である。


今回の本編では、伏線や重要事項よりも映画撮影の現状報告が多い感じでちたね。
それより、大和田くんは大丈夫なんでちゅかね…?
それではミナサン、また会いに来てくだちゃいね!
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