サルモール魔道士の異世界滞在記   作:半日本人

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いよいよ残り1話で紅魔族の里日常編が終わる予定です。多分・・
自分で前書きにフラグを立てたのでしっかり回収しないと・・
遅筆なためお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
今後ともお読みいただければ幸いです。





17話 全力でぶつかります

試合開始から始まった魔法の撃ち合いは徐々に「火力VS手数」の様相を呈してきた。

アンジェルモは溜めの短い見習い魔法を撃ち続けて牽制しつつ、距離を詰めようと試みる。

 

しかし、かるせるの狙いすました中級魔法を魔法の盾で防がされ、前進を阻まれてしまう。

 

「さぁ、またしてもかるせる選手の中級魔法をあんじぇ選手が盾でブロックぅーっ!!

開始から5分経過したがお互いに未だクリーンヒットを許していなーい!カッコイイ詠唱が聞けないのが残念だがこれはこれで見応えがある試合だー!!」

 

中級魔法といってもそこは紅魔族。他の種族の上級魔法に匹敵する威力の魔法を連射されればあっという間に障壁の耐久を数発で0にされてしまう。

 

それを回避するために考えた策が、走りながら撃てるニルンの魔法の特性を生かしたかく乱戦術だった。

 

威力に乏しいが魔力を余り消費しない見習い魔法を撃ち続けて詠唱を阻害。中級魔法が飛んでくる頻度を減らしつつ、一気に接近戦を持ち込む作戦だったのだが・・・

 

(距離を詰めようとすればすかさず足止めの魔法が飛んでくる! 流石に狙いは読まれているか・・! ) 

 

いざ距離を詰めようとする時に限って中級魔法が飛び未だに近づくことができないでいた。

 

単純な魔力量ではかるせるが上。

魔力回復を待つ暇もなくこうして魔法を撃ち合っていれば、先に息切れを起こすのは自分だと気付き戦法を変える。

 

『《無音・透明化》・・!』

 

無音の唱えで前触れなく皆の前から消え、不意打ちを仕掛けるべく接近を試みる。

アンジェルモの姿が消えた事に観客席がざわめくが、かるせるはすぐさま対応に動く。

 

「《エネミー・サーチ》!! ・・・そこかっ!!」

 

身を隠したアンジェルモをすかさず魔法で探知し、牽制の魔法を撃つ。

これを身を屈める事で避け、姿を消したまま大きく迂回するように走る。

行く手を阻むように何発か魔法が飛ぶが、肉眼では見えず足音も消えているため魔法の探知だけでは狙いが甘くなり、次第に互いの距離は縮まっていく。

 

(よし!後一押しで・・!)

 

透明化の効果が切れる寸前に素早く懐に手を入れ、《エクストラポケット》を発動。

異空間から昨夜準備した氷の塊を取り出し、かるせるの足元に投げ片手を構える。

 

『《無音・ファイアボルト》!!』

 

放たれた火球が氷の塊に着弾し、氷が融けると共に大きな音を立てて爆発。

視界が土煙で覆われ、衝撃と轟音にかるせるがよろめくのが見えた。

 

「先生覚悟っ!!」

 

「うぐっ!?・・やってくれるじゃないか!」

 

素早く武器の間合いに入り木刀の一太刀を浴びせ、かるせるも杖で反撃に転じる。

木製の武器がぶつかる乾いた音が会場に響き渡る。

 

「遂にあんじぇ選手の木刀がかるせる選手を捉えたぁー!! 両者激しい打ち合い!

アークウィザード同士とは思えない肉弾戦が目の前で繰り広げられていまーす!!」

 

アンジェルモが木刀の連撃で一気呵成に攻めれば、攻撃を杖で受けながらかるせるがリーチを生かした突きや足払いでカウンター放つ。

詠唱する間も無いほどの激しい打ち合いが続く中、次第に武器の取り回しの性能と自身の敏捷の高さで勝るアンジェルモが次第に接近戦を優位に進めて行く。

 

「くっ・・! せやぁあああ!!」

 

「ふっ!・・・《雷撃》! 」

 

「ぐぁあああ!?」

 

不利な間合いから逃れるべく放たれた杖の薙ぎ払いをバックステップで回避。

そのまま空いた手をかるせるへと向け雷撃を放つ。

障壁にダメージが加算され、同時にかるせるの魔力も霧散していく。

 

(僕の魔力まで・・!? まずい! )

 

たまらず土をアンジェルモに向かって蹴り上げて怯ませ、その隙に呪文を詠唱。

土から顔を庇ったアンジェルモが一瞬遅れ片腕をかるせるに向けて振るう。

 

「《テレポート》!」

 

「《魔力の剣》!」

 

斬撃を受け止めるように突き出された杖を魔力の剣が両断し、かるせるの体はアンジェルモの後方数メートルへと転移する。

 

(ちっ・・あのまま続けられれば終わっていたのに・・! だが、現時点では私が有利だ!)

 

優位に進められていた間合いを変えられて、アンジェルモは悔しさを覗かせるがすぐ状況把握に頭を切り替える。

 

(先生が使ったテレポートは上級魔法の中でも特に多くの魔力を消耗する。

序盤の魔法の撃ち合いに加えテレポートの魔法まで使ったのだから紅魔族とはいえ魔力は残り少なくなっているはず・・そして武器は破壊できた! 後は油断さえしなければ・・)

 

勝てる。状況だけを見ればそう断言できるはずなのに、嫌な予感が拭えない。

そんなアンジェルモの動揺を見透かすかのようにかるせるが詠唱を始めた。

 

 

 

 

(やれやれ・・結構危なかった。 やっぱりあの子はかなり戦い慣れているね・・)

 

自分は彼の魔法を授業で良く見ている。

目が届かない時の彼の様子は里の皆から聞いている。

だからこそ、彼の取る手段は全部分かっている。

そんな驕りがどこかあったのかもしれない。

だからこそ、彼が初めて使用した魔道具に不意を突かれ、大きな隙をさらしてしまった。

武器での打ち合いも何とかできると考えてはいたが、あんな接近戦で魔法まで絡めて来られてはどうしようもない。

結果、杖を失い、障壁の耐久値をかなり減らされ、テレポートで逃げる事になった。

 

(魔王幹部を魔力切れに持ち込んだほどの子だ・・きっと僕の魔力の残りも計算魔力の済みだね)

 

テレポートした自分を振り返ったその顔には、一瞬悔しさが浮かんだが直後に安堵の表情に変わった。

大方、テレポートの魔力消費の高さを思い出し、攻撃の手が緩むと推測したのだろう。

 

(推測は間違っていないけど、正解でもない。おしい所まで行ったんだけどね!

勢いに任せて攻めて来なかったのは、単に性格のせいなのか或いは何かを感じたか・・

どちらにせよ冒険者になるにはそれぐらい慎重なのがいいね!)

 

追い詰められた状況なのに。もう魔力は残り少ないはずなのに。

それでもかるせるが臆する事無く呪文を唱え始めた事でアンジェルモが警戒態勢を取る。

 

(なら君の先生として、冒険者の先輩として、アークウィザードの戦いを身をもって教えてあげよう!)

 

そして、膨大な魔力を伴って魔法がアンジェルモに向かって放たれた。

 

 

 

 

 

「《ボトムレス・スワンプ》!!」

 

「そんな!? まだ上級魔法を!?」

 

魔力が残り少ないと思われたかるせるが放ったのは地面を沼地に変える上級魔法。

沼に足を取られる前にと慌ててその場から離れていく。

その背後に次々に魔法が飛来する。

 

「《ストーンバインド》! 《ライトニング》!《フリーズバインド》!」

「《ライトニングボルト》!《二連・魔力の壁》! うひゃあ!?」

 

アンジェルモは初撃を跳んで避けながら反撃し、高速で飛ぶ雷撃は魔力の盾で塞ぐが、盾の隙間を抜いた足元からの攻撃を防ぎきれず足が氷で拘束される。

その冷たさに思わず悲鳴を上げる。

 

「あんじぇ選手ここで被弾! 序盤から威力を発揮していた自慢の俊足を止められてしまったぁー! これは形勢逆転かーっ!? ・・あと悲鳴が意外に可愛かったぞー!!」

 

「それ試合に関係ないですよね!? ・・《ライトニングボルト》! 《火炎球》!」

 

牽制の魔法を撃ち、足を拘束している氷をエクスプロージョン火炎球で吹き飛ばして脱出。

かるせるへの道は沼地が広がっているため否応なしに魔法の撃ち合いへと移行する。

 

「《ライト・オブ・リフレクション》!《ファイアーボール》!《マジックキャンセラ》!」

 

「《生命探知》!《二連・魔力の――》 っつ!? 魔法を消す魔法・・!」

 

かるせるが光を屈折させる結界を身に纏って姿を消しながら魔法を撃つ。

アンジェルモも応戦するが、搦め手交えた攻撃に盾を機能させられず被弾が増えていく。

 

「あんじぇ選手の盾を掻い潜りまたしても被弾っ! 障壁も危険域に迫ってきたぞ!

このまま勝負が決まってしまうのかーっ!?」

 

(冗談じゃない、このまま終われるか!! 先生も魔力の残りがきついはずだ!)

 

ハイペースで魔法を放っていたためアンジェルモの魔力消費量は回復量を遥かに上回り、残り少なくなっていた。

魔力の総量は確かに紅魔族が上回っている。

だが、アンジェルモも生前はタムリエル最高の魔法種族だったのだ。

 

(その私がこのまま魔法勝負で一方的にやられたままでは終われない!)

 

そう決意し、持っていた木刀をかるせるに向かって思いっきり投げつけた。

 

「くっ!? 《ファイアーボール》!!」

 

回転しながら迫る木刀をかるせるが焼き尽くし、その隙をついてアンジェルモは勝負をかける。

 

「我らの祖、アルドマーの血よ! 今こそその力を示せ!!」

 

アンジェルモの体が輝きを帯び空気中の魔力が急速にその身に取り込まれていく。

 

魔力の供給量が上がった事によってアンジェルモが使用する魔法を1ランク上げる。

圧倒されていた威力は互角になりかるせるの中級魔法を相殺。

発動の速さの関係で徐々にアンジェルモが押し込んでゆく。

 

「《二連・アイスストーム》!!」

 

「《ウィンドカーテン》!!」

 

渦巻く吹雪が沼地を凍結させながら迫るが、かるせるの風の魔法に相殺され消える。

吹雪が消え視界が回復した時アンジェルモの姿は忽然と消えていた。

 

(アンジェはどこに・・!?)

 

辺りを見回したかるせるが探知を魔法を使おうとした時。

前方から振動音が聞こえ何かが近づく気配がした。

 

「正面!? させな――」

 

かるせるが逡巡した隙に凍った沼地を一気に渡り距離を詰めていたアンジェルモ。

透明化が解け姿を現したその手には巻物(スクロール)が握られおり、封が切られる。

 

「ぐぁああああ!? 目が!?」

 

巻物から放たれる強烈な光にかるせるが目を抑えて怯み、アンジェルモが懐から先程の氷の塊を大量に取り出し周囲にばらまき始める。

 

「!!?」

 

「・・死なば諸共です! 《火炎》!!」

 

不穏な空気を察したかるせるが詠唱を始め、アンジェルモが残った魔力を振り絞り氷に火を放つ。

周囲が爆発の轟音とと閃光に包まれ周囲が見えなくなり、障壁の上から叩かれる衝撃にアンジェルモは意識を手放すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、ようやくお目覚めですね! 中々目を覚まさないので心配しましたよ?」

 

目を開けるとそこはどこか見覚えのある部屋、もとい、学校の保健室だった。

部屋には自分と白衣を着た女性、るにるしかいなかった。

 

 

「うっ・・るにるさん? 私は一体・・?」

 

「貴方は爆発の衝撃で気絶していたんです。 ・・幸い護符の障壁で、ある程度ダメージは防がれていたようですから比較的軽傷ですみましたが・・全く! あんな無茶をするものではありませんよ?」

 

体には火傷と爆発の衝撃でできた痛みが多少残っているぐらいで、少し休めば動くぐらいはできそうな感じだ。

いざとなったら回復魔法をかければいいだろうとアンジェルモは寝起きの頭でぼんやりと考える。

 

「さて、それでは私はそろそろ診療所に戻らないと!貴方が目覚めた事はかるせる先生にお伝えしておきますね! 貴方にエリス様の加護があらんことを!」

 

まるで司祭のような事を言って彼女は帰って行った。

なお紅魔族の例に漏れず彼女もアークウィザードであり断じてプリーストではない。

信仰心と診察力は里随一だが怪我を治すよりも上級魔法で魔王軍をぶっ飛ばす方が得意なのだとか。

まぁ、猫族(カジート)のウィザードよりは現実的だろうと思考を停止する。

その時、戸をノックする音と共に部屋の外から声が聞こえてきた。

 

「アンジェ、目覚めたみたいだね? 入っても構わないかい?」

 

「かるせる先生? どうぞお入りください!」

 

戸を開けてかるせるが入って来る。

所々に怪我を負った自分とは違い彼は傷一つ負った様子は無い。

あの爆発の中で護符の障壁が耐え切れたとは思えない。

紅魔族はどんな化け物なのかとアンジェルモは戦慄する。

 

 

「・・・せ、先生は何故あの爆発を受けてピンピンしているのですか?・・本当に人間ですか?」

 

「こらこら、人をモンスターを見るような目で・・それはほら! アレはちゃんと回避したから――」

 

「いやいや、避けられないようにしっかり周囲に撒きましたよ!? 回避する場所なんてどこにも・・」

 

周囲を囲んだ上にダメ押しの目くらましを使ったのだ。

回避不可能な状況を作った上であの爆発に巻き込んだはずなのになぜ。

困惑するアンジェルモの様子をかるせるが悪戯が成功した子どものような目で見る。

 

「ふっふっふ・・・!それじゃあヒント!『君はいつから僕が魔道具を使っていないと錯覚していたんだい?』」

 

「あっ・・! テレポートを使用した後も強力な魔法を使えたのは・・!」

 

「そう! 君もご存知の吸魔石とマナタイト! 魔力さえあれば目が眩んでいてもテレポートで離れるぐらいは訳ないさ!」

 

「・・低レベルの子ども相手に大人気ないと思いません?」

 

「物騒な魔道具を使っていた君には言われたくないね。僕を抹殺する気だったのかい?」

 

生徒相手にわざわざ魔力回復の魔道具まで準備して来る教師。

弟子に一本取られて上級魔法を解禁してくる師匠。

原因の半分は2人が負けず嫌いな一面がある事。

残り半分はアンジェルモが割とえげつない手を使った事で勝利を譲る気が失せた事。

起こるべくして起こった事なのだ。

 

「ところで先生、私の戦いはいかがでしたか? 自分で言うのも変ですが、結構善戦できていたと思うのですが・・」

 

「うん、決着が君の自爆というのはアレだったけど、戦闘時の立ち回りや僕の魔法への対処は及第点だったかな? 欲を言えば僕が魔力を回復している事にも気付けたら良かったんだけど・・ それでも、新人冒険者としては合格だよ!」

 

「先生、それでは・・!」

 

「うん! 特別補習課題お疲れ様! これなら安心して君を送り出せるってものさ! 約束のスキルアップポーションも君が元気になったら渡すから楽しみにしてて! それじゃあ下校時刻までゆっくりおやすみ」

 

手をひらひらと振りながらかるせるは保健室を出ていく。

窓の外から見える太陽の位置を考えれば、下校までまだ数時間はありそうだ。

 

「今はお言葉に甘えゆっくり休ませて貰おう・・《二連・治癒の息吹》!!」

 

体に残ったダメージを癒し、ベッドの上で目を閉じる。

戦いの緊張から解かれて安心したのか意識がすぐに沈んでいく。

 

(次があれ・・ば・・必ず・・)

 

ほんの少し悔しさを滲ませながらアンジェルモは夢の世界へと旅立っていった。

 

 

 

1時間後  紅魔の学校  保健室にて

 

 

昼休みになり、子どもたちの声が遠くから響いてくるようになった頃。

保健室の戸が控えめにノックされ、小さな影が入室してきた。

 

『あれ? アンジェ君寝てるみたいだよめぐみん?』

 

『私たちが授業している間になんと暢気な・・午後からベッド使えないじゃないですか』

 

『この様子だとインタビューはあきらめた方が良さそうかな?』

 

『まぁ、朝にあれだけ大立ち回りをしたからね・・ここはゆっくり寝かせてあげようよ』

 

アンジェルモが熟睡をしているのにゆんゆんが気付き、起こさないように皆が声量を落として会話をする。

 

『ふむ、あの爆発で負った怪我はもう癒えているな。コイツが気絶した時は流石に肝が冷えたが・・』

 

『兄さんの言う通り。普段はリスクを冒さないようにするのに時々こんな無茶をするんだから』

 

『そういえば私と初めて会った時なんか一撃熊に切りかかって行きましたね』

 

『お父さんが言っていたけど魔王軍とも本当に戦った事あるみたい』

 

『小説としてなら面白いけど・・私と大して年も変わらない子どもがこういう事をしているのは心配だね』

 

目的達成のためなら自ら死地に飛び込んでいく事もできるアンジェルモ。

彼からすれば生前と同じことをしているだけなのだが、戦場と無縁である紅魔族の子どもたちからは勇敢、または無謀な行動に見えるのだ。

 

『先生はリスクを分かった上で行動しているから大丈夫だと言っていたけどね?』

 

『どうでしょう? この調子だと旅の途中でポックリとなりそうな気がしますよ』

 

『ああ、そう言えば上級魔法覚えたらアクセルへの旅を再開するって言ってたな・・確かそろそろじゃないか?』

 

『僕たちと一緒に卒業したいって言っていたから今度の春ぐらいかな? そうしたらもうお別れか・・』

 

『うん、ちょっと寂しくなるね・・』

 

『まぁ、逆に春までは私たちと一緒って事だから焦る必要は無いよ? それより早くこれを置いていこう』

 

『ああ、起きた時に読むだろうから枕元でいいか・・全くファンレターなら自分で直接渡したらいいものを・・』

 

そういうと持って来た紙束をそっと枕元に置き部屋を離れていく。

 

『さらばだ友よ。今はゆっくりとその羽を休めるがいい』

 

『それじゃね、あんじぇ。また明日から楽しくやろう』

 

最後まで残っていたあんかのとえすとるの兄弟がそっと別れを告げて部屋から出ていく。

足音が聞こえなくなったのを見計らい、アンジェルモがむっくりと起き上がりベッドから立ち上がる。

 

(あんなにしゃべってたら流石に目が覚めるぞ・・全く)

 

心の中で悪態をつきながらも、先程友人たちが話していた会話が頭に残る。

自分が無茶をしたために心配をかけてしまった事。

そして春に旅立つ目途が立った自分に対する事。

 

「なんか妙な気分だ。まさか人間にそう思われる事になるとは・・」

 

アンジェルモの行動が友人たちから見れば変わっているように、アンジェルモから見た友人たちの言動もやはり変わって見える。

例えここが別世界で人間とエルフが歩んできた歴史が異なると頭では理解できたとしても違和感は中々拭えない。

 

「春・・その時が来れば私は・・」

 

外では色づいた葉がひらりひらりと散って行き季節が進んでいくのが見える。

暫し、物思いにふけったアンジェルモは大きくかぶりを振り、枕元においてある紙束を手に取るのだった。

 

To be continue…

 




ウィザードとしてのアンジェルモのイメージは軽量級のボクサーです。
フットワークとパンチの速さを生かし、攻撃を避けながら有効打を重ねて相手を倒します。

大してかるせるをはじめとする紅魔族のイメージは重量級のボクサーです。
足を止めて強烈なパンチで相手を倒します。
そんな感じて模擬戦を描写できていれば良いのですが・・

なお、11月3日活動報告に魔法の強さの設定がありますので気になった方はお読みください。

面倒な方は 魔法の強さが 人間<アンジェルモ<紅魔族という設定であると覚えていただければ・・
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