「その毛皮を上等な絨毯にしてやるぜ!!」
ビシッ!と初心者殺しに指を突き付けて三流の悪党でも言わなそうなセリフを
目の前のモンスターに集中している時に不意打ちでそんな事を言われたせいで危うくこけそうになるのを僕は何とか踏み止まる。
「うわっ!? くっ、コイツめ・・!」
.突き出された手に喰いつこうとした初心者殺しを躱し、炎で壁を作りながらこちらに合流してきた。『あれはいけない方のフラグだった』などと呟いているのが聞こえて来る。・・・結局、彼は何をしたかったのだろう?
「ちょっと!? 急に変な事を言ってキョウヤの集中を乱さないでくれる!?」
「すまない。だが、経験豊富なソードマスター様があの程度の言葉で揺らぐはずがないだろう? そもそも、世の中には言葉で物理的に体勢を崩してくる連中がいるのだぞ? それと比べればこの程度など・・」
「妄想をあたかも事実のように語らないでくれる!? お伽話でも聞いたことが無いわよそんな事! 全くこれだからお子様は・・」
「ぐっ・・! 証拠を見せつけられないのが無念だ・・」
・・初めてのクエストなのに彼は緊張していないな。しかも、指示を出さなくても自分から背中合わせになって後方から追って来たもう一頭を見張ってくれている。
彼があの調子だからかフィオとクレメアもさっきよりは怯えなくなっているみたいだ。彼女たちも後輩に対して意地があるのかの知れないね。
さて、全員が集まったし、そろそろこの包囲網を何とかどうにかしたいけどな・・。
「ミツルギ、君の正面にいる初心者殺しの動きはどこか不自然過ぎないか?」
「うん、完全に僕を警戒しているみたいだ。さっきから距離を詰めようとしているんだけど剣の間合いに入らないように距離を離される・・多分、コボルトとの戦いを見られていたのかもね。深追いすると仲間が危なくて迂闊に攻め込めないから、捉えるのは苦労しそうだよ・・」
「ちっ! 獣のくせに随分と高度な策を使う・・! まさか山賊共より頭が良いとはな!」
ん? 山賊ってこの世界じゃ滅多に出会えないはずなんだけどなぁ・・。
いや、それよりも早く決着をつけないと他のモンスターまで集まって来きそうだから急いで撃破しないと!
でも流石に3人を守りながら2頭を相手にするのはきついなぁ。・・危険だけど仕方が無い。
「・・皆そのまま聞いてくれ! このままにらみ合っていても他のモンスターまで寄って来て危険だ。情けない事だけどその場合に皆を守り切るのは難しくなると思う・・」
「キョウヤ・・・」
「危険を伴うけど今からパーティを2つに分けて1頭ずつ当たろうと思う・・ 僕とフィオは目の前のヤツを倒すのに集中する! それまでクレメアとアンジェ君は後ろのヤツを引き付けてくれるかな?」
「分かったわ、サポートは任せてちょうだい!」
「良いだろう、背中は任せてくれ」
「ちょっと!? なんでフィオは良くて私は子守りなのよ!?」
「ねぇ、クレメア? 君だけ離れて不安になる気持ちは分かるよ? ずっと僕たちは3人でやって来たからね。でもバランスを考えると前衛職の僕とクレメアが分かれないといけないのはわかるだろう? 大丈夫、僕は君の力を信じているよ!」
「うん! 全部私に任せておいて! ほらアンジェ、さっさと向こうに行くわよ!」
良かった、彼女も自信を取り戻してくれたみたいだ! アンジェ君が不安そうな目でこちらを見て来るけどきっと大丈夫! 僕も彼女に何度も助けられて来たから安心して欲しいな。2人とも少しの間だけどうか持ちこたえてくれ!
「私がアイツの動きを止めるわ! だからいつものようにお願いね!」
「いくぞ! さっさと片付けて2人と合流するよ!」
一刻も早くこいつを倒して2人を助けに行かないと!アクア様!どうか2人をお守りください・・!
(うーむ、このパーティはミツルギに依存し過ぎではないか? あの2人は守られるのが当たり前という空気になっている上、ミツルギも1人で全てを行おうとし過ぎている。 そこを上手くあのモンスターに付け込まれて翻弄されているな。 この様子では援護に来るのはまだかかりそうか?)
ミツルギたちの戦いを横目で見ながらアンジェルモは目の前の敵に雷撃を放つ。
しかし、高速で飛来した雷を初心者殺しは見事に避ける。再び追撃の雷撃が飛ばすも今度も躱され、逆に間合いを詰められる。
「くっ・・。避けられる速度ではないのに!? ・・《ライト・オブ――》」
突っ込んで来るタイミングに合わせてカウンターを放とうと魔力を練り上げるが、魔法の有効範囲に来る直前に急停止し飛び退かれてしまう。
舌打ちしながら魔法を霧散させながらも今の動きに違和感を覚える。
「今の動きは何だ? 確実に私の動きを読んでいたような・・。もしかしてコイツも?」
不自然な動きに先程のミツルギの言葉を思い出しながら、左手を向けてみる。
予想通り、初心者殺しは素早く飛び退き、低く唸りながらアンジェルモの手の動きを注視していた。
疑惑が確信に変わった所でその情報をパートナーに伝える。
「クレメア! どうやら私も犬頭との戦いで動きを覚えられているらしい。魔法が当たらないからクレメアも突っ込んで揺さぶってくれないか? 」
「ちょっと嘘でしょ!? せめて魔法で弱らせてくれないと私が近づけないじゃない!
攻撃が当たったらどうするのよ!?」
「そのような甘えた事を言ってどうする!? 前衛職なら相手の反撃を受け止めるか回避しろ! そもそも回避に自信が無いなら何故鎧を着てない!? おかしいだろ!?」
「い、いいじゃない! 鎧は動きにくいし、この服もキョウヤは可愛いって褒めてくれたんだから!? 乙女にとって身嗜みは戦場と同じくらい大事なの!」
「全く理解できない・・それほど戦場で死にたいのか!? はぁ・・もう良い、私も前に出るからさっさと終わらせよう! ミツルギもこちらが心配で集中できていないみたいだからな・・」
時折、敵から視線を外してこちらを見つめて来るミツルギを一瞥しながらそう呟く。
出会って僅かの付き合いながら、アンジェルモは彼の性格も大まかに把握できて来ていた。
(恐らくミツルギは優しい人間なのだろう。仲間だけではなく初対面の私の心配すらしてくれるのだから。しかし・・)
心配りを嬉しく思う反面、ミツルギが3人を守る対象としてしか見ていない事もアンジェルモは気付いていた。
未だに初心者殺しを捉えきれていないのがその証拠だ。仮に彼が本気で攻撃に転じれは物の数分で片が付く。それが仲間の安全にまで意識を割き過ぎて攻めきれていない。
結果、今の戦況の膠着を招いてしまっているのだ。
(私は『背中を任せろ』と言ったはずなのだがな・・。一見すれば駆け出しでしかない私が信用できないのは仕方が無いがこれでは仲間ではなくただの足手纏いに過ぎん!)
剣で応戦ながら脳裏の浮かぶのは、生前に仲間たちと挑んだ数々の戦いの事。
敵地ともいえるスカイリムでは命の危険を伴う任務はほぼ当たり前で、常に死を覚悟しながら臨んだものだ。
そんな日々の中で自身や仲間の行動に部隊の命運が託された場面は何度もある。
その時は、仲間は自分を信頼して命を預けてくれていたし、自分もそうしてきた。
互いに命を預け合う事で生まれる信頼と連携こそが集団の強みだとアンジェルモは考えていた。
(だからこそ、今は心がざわついている! 総合力ではこちらが圧倒しているのに拮抗させられているこの状況! そして私自身も足手纏いとなっている事も・・!)
恐らくフィオとクレメアはミツルギに命を託している。反面、彼は自分を含めたパーティ全員の命を自分1人で背負っている意識があるのだろう。
今も焦ったように自身の力だけで状況を打破しようとしているミツルギの姿を見てアンジェルモは確信する。
(彼が圧倒的に強すぎたからこそ、生まれた一方的な関係・・。互いの背に命を預けられないのであれば所詮は個の力に過ぎない! 個の力もありながら連携してくる敵にこれはまずい・・! 誰かが犠牲になる!)
繰り出された初心者殺しの爪を剣で受け流し、アンジェルモは跳び下がる。
入れ替わるように突き出されたクレメアの槍を躱され初心者殺しは高い草の中へと身を隠して行った。
「仕留められなかった・・!? アンジェ、アイツが逃げたのか確認してくれる?」
「いや、移動はしてはいるが距離は離れていない! 気を引き締めろ!」
「ま、まだ、来るの!? さ、流石に体力がきつくなって来たわ・・」
「少し待っていろ・・《大治癒》!!」
癒しの光が2人を包んでいき、負った傷に加え疲労までが消えていく。
力が戻って来た事を確かめるように手を開閉させながらクレメアが驚愕の視線を向ける。
「何、この魔法・・? プリーストの使う魔法とも違う! アークウィザードがどうして・・」
「後で答える! くそ! 2人がかりでも押し切れないならどうすれば・・? フィオが合流しても的が増えるだけだ!」
肉体の疲労は消えても精神的な疲労は消すことはできない。命が狙われているという緊張と倒し切れない焦りの蓄積よってパーティ全体の士気が下がっているのを感じた。
(幻惑魔法で戦意を・・いや、下手に恐怖を消すと闇雲に突っ込んで返り討ちに遭う! 他には・・む?)
冷静さを保ちつつ士気を上げるためには精神を操らない方が良い。そう考えた所でミツルギの手にある魔剣が目に留まる。
(何でも切り裂く魔剣・・魔剣か・・・そうかあれを見せれば!!)
このミツルギたちに取っての希望の象徴は恐らく彼の持つ魔剣だ。
それなら、自分が持つあれを見せれば一時的にとはいえ士気を上げられるかもしれない。
向こうで戦っている2人と視線が合いアンジェルモは決意を固める。
(役に立たないと思っていた事がここで役に立つとは・・里に戻ったら礼を言わないと・・)
戦場においてもカッコよさを追及する紅魔族の思考。
内心役に立たないと密かに思い込んでいたそれを半ば無理やりに教えてくれた里の皆に感謝しながら、見せつけるように懐に手を入れた。
「剣を消した!? あの子何を考えているのよ!?」
敵前でいきなり武器を霧散させたアンジェルモの行動にフィオが驚愕の声を上げる。
その彼は、ミツルギたちに強い視線を投げかけた後、右手を懐に手を入れ始めている。隙を突こうと跳びかかる動作を見せた初心者殺しに反応し、雷電が体を覆う。
攻撃を躊躇させ時間を稼いだ彼の右手が何かを掴みながら引き抜かれ頭上へ掲げられる。
自ら光を放ち照らされるシルエットはミツルギたちが良く知る物を彷彿させた。
(あれは魔剣・・!? 王族でも無いこの世界の人間がどうして!?)
目を見開いたミツルギの視線の先で、その剣は鞘から抜き放たれた。
先程以上の輝きを帯びた刀身をアンジェルモは眼前の敵に振り上げる。
「―――――!」
アンジェルモが何かを叫びながら剣を振り抜き、刀身から光の斬撃が初心者殺しに向かう。
光は標的の肩を引き裂き、背後の立っていた木を両断する。
「・・これが彼の持つ魔剣の力なのか!?」
仲間の秘めていた力を目にして体が軽くなってゆくのをミツルギは感じる。魔を払うかの如く放たれた一閃。
守る対象だと思っていた彼の示した力によって場の空気が変化してゆく。
そして場の雰囲気を決定づけるようなアンジェルモの叫びが草原に木霊する。
「こちらは
気分の高揚なのか、先程よりも顔上気させながらもその声は落ち着きと自信に満ちて溢れていた。
彼の声と存在を主張するかのように輝く剣に背中を押されてミツルギとフィオが目の前の敵に向き直る。
「まさか彼にあんな隠し玉があったとは・・余計な心配だったかな?」
「うん、確かにキョウヤは心配性なとこはあるかも? でもそんなキョウヤも私は好き・・」
「ははは・・ありがとう! それじゃあ、僕たちもそろそろ行こうか?」
後顧の憂いが既に断たれた事で2人の表情に余裕が生まれ、反対に仲間が思わぬ負傷をした初心者殺しは心なしか焦りが見て取れる。この場の形勢は完全にミツルギたち2人に傾いた。
「悪いね・・。人々の平和のため、仲間の安全のため、そして僕の勇者としての宿命のため! 君はグラムの錆になってもらうよ!」
先程よりも遥かに迷いが無い動きで2人は黒い獣を追い詰めていった。
一方、一気呵成に攻めるミツルギ・フィオ組に対し、アンジェルモ・クレメア組は慎重に包囲網を狭めていく。
「・・・はっ!? なんか向こうの方からピンクの波動を感じる!?
」
「それ、紅魔の里にいたニートたちも言っていたぞ? ・・全く所構わず発情しおって」
「発―――――!? て、て、敵が目の前にいるのに想像してるのよ!? このむっつりエルフ!!」
「また、すぐにそういう発想になる・・。ほらほら、頑張らないと2人ともアイツの胃の中で合い挽き肉だぞ? 言っておくが合い挽きも逢引きも私はごめんだからな?」
「・・私だって死んでも嫌よ! もちろん死ぬつもりもないわ!」
アンジェルモが放った先程の一撃はミツルギたちには希望を抱かせたが、クレメアだけには不安を抱かせるものとなった。
彼女だけは至近距離でその斬撃を見、その際に叫んだ言葉を聞いていたからだ。
「大体! ただの上級魔法を撃っただけであんなにカッコつけてどういうつもりよ!? その後も変なセリフを言うし! 言っておきながら顔を真っ赤にして照れていたし! 何よりキョウヤは完全に私の方を向いてくれなくなったし・・」
何を隠そうさっきの斬撃の正体はただドーンブレイカーを媒介に《ライト・オブ・セイバーを放った》過ぎない。
離れていたミツルギたちは意味あり気に輝く剣に目を奪われ、上級魔法を放つ際に叫ぶ魔法名が聞こえなかったためにそれがあたかもアンジェルモの剣の力だと誤認させたのだ。彼ら自身、魔剣グラムで似たような事を日頃行っていたのもあり「これぐらいの事はあり得る」という認識を持っていたのも大きい。
残念ながら近くで見ていたクレメアからすれば、いきなり敵の目の前で痛い言動を始めた事に他ならないので不安が増すのは仕方が無い。
「だが、ミツルギたちが向こうに集中してくれたおかげで向こうの戦況は好転した。コイツも予測を誤って負傷したからな! くくく・・獣にしては頭が回るようだがアルトマーに知恵で勝てるはずがなかろう!」
「うわぁ・・悪そうな顔・・。そしてやけに似合っているという・・」
元々アルトマーはタムリエル全種族の中でも特に知能が高く、加えてアンジェルモが所属していた結社サルモールに至っては謀略を駆使して大陸最強の勢力となっている。
スカイリム地方にあの男が来るまでは、概ね自分たちの思い通りに大陸中で暗躍できていたと考えればその強大さが分かるだろう。
当然、彼もこの程度の情報戦や心理戦はお手の物だ。
「さぁ、こちらも仕上げに取り掛かるぞ・・。《ボトムレス・スワンプ》!!」
初心者殺しの背後を沼地に変えて退路を断ち、じりじりと距離を詰めながらお互いに最後の打ち合わせを行う。
『いいか、私が何とかしてアイツを沼地に叩き込んで動きを止める。そうなれば君がその槍で止めを刺せ。この剣はただ眩しくて物凄く頑丈なだけに過ぎない』
『本当に見掛け倒しな剣ね・・。あのでかいのをどうやって向こうに押し出すつもり? 狙いは気付かれているだろうし、あの程度の怪我なら魔法も躱されそうよ?』
『心配無用だ。私を誰だと思っている?』
『紅魔族の真似をしている生意気なエルフの子ども。ついでに年齢詐称疑惑あり』
『よし君は絶対に生き残れ。後でじっくり話し合おう。』
憎まれ口を叩き合ってお互いに緊張を解しながらアンジェルモはクレメアの前に出た。
威嚇の咆哮をあげる初心者殺しに対して臆することなく駆け出し斬りかかる。
片やパワーを生かした左右の爪による攻撃。片や両手でしっかり握りこんだ聖剣の斬撃。
互いの本命を叩き込むために速さとパワーを兼ね備えた応酬が続くが徐々に均衡が崩れて行く。
(っ!? 《雷のマント》がもう持たないか!? くっ・・攻撃が重くなって・・!)
アンジェルモの身を覆っていた雷が徐々に効力が薄れ、触れるのを嫌がっていた初心者殺しの攻撃がより大胆に、より強くなっていく。
そして遂に雷が消え、全力の一撃がアンジェルモを襲い受け止めた剣を弾き飛ばす。
「しまった!?」
剣は手を離れて後方の地面に突き刺さり、無手のアンジェルモに黒い巨体が跳びかかる。
鋭い牙が肩口へと食い込み・・・《無音の唱え》によって生じた魔力の鎧によって阻まれる。
「行け! 《テレポート》!!」
「はああああっ!!」
黒い巨体が掻き消えると共にクレメアが駆け出す。
クレメアの前方の沼地へと転移されられた初心者殺し。
肩を負傷し泥に足を取られたこの獣に迫りくる槍を躱す事ができなかった。
「《チャージ・オブ・スピア》!!」
「グルォオオオオッ!?」
助走の勢いを駆ってジャンプし、スピードと重力が加算された突きが脇腹を貫き心臓へと達する。
黒い毛皮を血に染め、断末魔が響き渡り、やがて口から血を吐き出しながらビクンと痙攣して動かなくなった。
「や、やった!? やったわ! ああ、服がドロドロ・・。 キョウヤの方も終わったみたいね!」
ちょうど向こうの戦場ではロープに足を取られ、魔剣で両断される初心者殺しが見える。
命の危機が去ったことに安堵の息を吐きながらクレメアが沼地から上がろうとする。
「ん・・あれ? 足が抜けない・・!? ねぇアンジェ! ちょっと引っ張り上げ―――――!!」
「うう・・、これが魔力切れか・・テレポートの魔力消費を甘く見ていた・・恐るべし異世界・・!」
当てにしていた助け手は初めて体験する魔力切れによって倒れこんでいた。
疲労感にうめき声をあげながらクレメアの方に顔を向け笑みを浮かべる。
「・・・すまない。しばらく自力で頑張ってくれ」
「ちょっと嘘でしょ!? ああ、ブーツに泥が染みて・・! 助けてキョウヤッー!」
クレメアの叫び声が響き、遠くの方から慌てたようなミツルギとフィオの声も聞こえてくる。
一気に賑やかになった草原に身を横たえながらアンジェルモは静かに目を閉じる。
(部隊と比べると冒険者のパーティは随分と規律が緩いな。私もつい口が軽くなるほどに・・余りにも自由で無秩序。これが冒険者・・!)
見知らぬ他人とパーティを組みクエストを達成する。初めての経験に戸惑いや気疲れがあったものの、確かな達成感を感じているその顔には笑みが浮かぶ。
クレメアを何とか助けようとしているミツルギたちを横目で見ながら、自分も早く加勢するべく魔力を体内に集中させていく。
波乱に満ちた異世界初のクエストはこうして幕を閉じたのだった。
To be continue…
めぐみんが爆裂魔法を撃って倒れているのを見ると、このすばの魔法は魔力の不足を生命力で補って放つことができるみたいですね。 スカイリムでいえば自動的に《魔力変換》が発動しているようなものでしょうか?
魔法を撃てる=魔力(マジカ)は足りている
というのが当たり前の世界から来たら無意識に魔力切れで倒れてそうなイメージがありますね。まぁ、少し待てば普通に戦線復帰できるので余り深刻な問題にはなりませんが