サルモール魔道士の異世界滞在記   作:半日本人

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ハーメルンで様々な2次小説を読んで、勢いに任せて書かせていただきました。
Elder Scroollシリーズ第五作の「Skyrim」と「この素晴らしい世界に祝福を!」のクロスオーバー設定でお送りさせていただきます。捏造設定やキャラ崩壊が多々あるかと思いますが、「初めてのおつかい」ならぬ「初めての執筆」なので期待しすぎない程度にお願いします。なお本作の主人公は竜として生まれし英雄(ドラゴンボーン)ではなくサルモール所属のオリキャラです。



異世界滞在記 紅魔の里 出会い編
1話 炎には気をつけろ!


◇ ΔΦの月 第ℵ日  異空間にて

 

「ようこそ死後の世界へ。あなたの生涯は先程終わりを迎えました」

 

 執務室のような場所に立つ黒いローブにフードを目深にかぶった長身の男。その向かいには水色の髪の女性が書類を見ながら椅子に座っている。自分が死んだことを女性に告げられ男は眉を顰める。死んだという事にではなくこのような場所に来たことへの困惑に。

 

(……魂縛された魂はソウル・ケルンに送られると聞いていたが? しかし目の前にいるのはアンデッドでも霊魂でもない……ではここは一体?)

 

彼の動揺を余所に女性の話は続く。

 

「私の名はアクア。死したあなたに新たな道を示す女神です。田中信二さん、死んだあなたにはいくつかの選択肢が―」

 

(女神……アクア? 私を誰かと勘違いしているみたいだが…)

 

このままでは話がとんでもない方向に進んでしまう。そう思い、誤解を解くべく自分から話しかけることにした。

 

「話の途中で恐縮です。私の名はタナカ・シンジではありません。それに私はこの場所ではなく別の次元へと送られるべき存在だったはずです……恐らく死者の神アーケイにお聞きになれば証明されるかと……」

 

「アーケイ? そんな名前の神、聞いたこともないわよ。……あら?」

 

 情報が書かれた書類から目を離し、視線を目前の相手へと移したアクア。彼をまともに見たことでようやく目の前の男が書類の人物と違うことに気づく。

 

「フードから覗くその耳……まさかエルフなの!? どうして日本にエルフが?……ああっ!さてはコスプレね! だってエルフはこんなにデカくないし、肌もこんな金ピカじゃないわ!」

 

「あの、少し落ち着いてくだ……って随分と失礼なことを言ってません!? 私たちアルトマーこそが真のエルフです!」

 

 聞いたことが無い名の女神(仮)にエルフ(偽)の疑惑をかけられたアンジェルモは、疑いを解くべく自分の住んでいた世界について知っている限りの知識を語る。

しかし、思春期の病(厨二病)と疑われ破壊魔法を使い力を証明することになった。

 魔法を使う際に流れ込む力に違和感を覚えた彼は手元が狂い、アクアの椅子と机の裏に潜ませていたお菓子を燃やしてしまった。だが、アンジェルモが魔法を使えたこと、アクアが炎を強力な水魔法によって消したことで双方の女神(仮)・エルフ(偽)の疑惑を結果的に晴らすことができた。なお、被害を出してしまったお詫びにアンジェルモの酒が数本アクアに譲渡されたことも付け加えておく。

 

「こほん! そろそろさっきの続きいいかしら? ええっと……」

 

「申し遅れました。アンジェルモと申します」

 

「アンジェルモさん、あなたにはこれからどうするのか選択肢を選んでもらうわよ。1つ目は天国に行くこと。2つ目は私の世界に体も記憶も何もリセットして生まれ変わること。もちろん人間としてね。でも、さっきあなたの記憶を見たけど人間は苦手でしょ?」

 

「……はい、任務とはいえ多くの人間と敵対してきましたし、私が殺された相手も人間でしたので苦手意識があります。仮に記憶をリセットできたとしても人間になるのには抵抗がありますね。せめて同胞が1人でもいるのであれば……」

 

「そう? ならこの選択肢がお勧めね! ずばり! 私の後輩が管轄している世界に記憶を持ったまま転生するの! そしてその世界を追い詰めている魔王を倒すのよ!……あいつらのせいで向こうで殺された人たちの魂が転生を拒否しちゃうからどんどん次の世代が減っていって大変なの! もし魔王を倒してくれたらお礼に願いを一つだけ叶えてあげるし、今なら好きな特典も1つだけあっちの世界に持っていけるわ。向こうでエルフに会えるかは分からないけどさっきよりは不安が和らぐでしょ?」

 

「私のわがままを聞いて下さり感謝します……是非その選択肢でお願いします。ところで私の『記憶』は持っていけるという言い方をされていましたが、この体に何か問題が?」

 

「ええ、本当は記憶と体も魂から復元して向こうに送るのだけどね。あなたの魂は一部しかないから、生前のままに復元というわけにはいかないわ……運がいいことに記憶は失われていないみたいだけどその分、体になんか影響が出るかもしれないわよ?」

 

「まぁ、恐らく何とかなると思いますよ。記憶がそのままであるなら仮に体が不調であっても戦いようはあると思います。もし弱くなってもまた鍛え直せばいいですし」

 

「そう? じゃあ次は持っていく特典を選んでね?」

 

「ではこの《エクストラポケット》という能力を下さい。」

 

「異空間に持ち物を入れる能力ね。あなたが生前持っていたナップザックの中身も入れておいたから、あっちでちゃんと確認するのよ?あと、お酒のお礼にプレゼントを入れておいたから楽しみにしてなさい!」

 

転送の魔法陣の上に立つアンジェルモに女神アクアは言葉をかける。

 

「そうそう! せっかく異世界に生まれ変わるのだから新しい人生を思いっきり楽しみなさいよ! 向こうでは人間とエルフが争った歴史は無いわ。 マイナスからでは無く0から関係を作っていけるのよ。 これからはあなたの心がけ次第なのだと覚えおきなさいね。…あなたが魔王を倒してくれる日を待っているわよ!」

 

彼がうなずくと同時に陣が起動し、この空間から消える。魔法陣によって転送された始まりの町アクセルから彼の冒険が始まる……はずだったのだが。

 

 彼は自身の弱みを見せまいとして意図的に伝えていないことがあった。ニルンのアルトマー(ハイエルフ)が持つ魔法が異常に効きやすいという体質。

それによって本来はアクセルまで送るはずの転送魔法が彼をさらに遠くまで運び、とある森の中へと送り込んでしまったということをまだ誰も知らない……。   

 

To be continue…

 




ネタはたくさん出てきてもそれを上手く生かしきれないのが作者です。料理でもとりあえず材料を片っ端から詰め込んで訳の分からない味に仕上がってしまいます・・。このすば!はアニメ、小説なので比較的知識を得やすいですがSkyrimはゲームのため、用語等が分からないことがあるかと思います。活動報告で用語辞典を作成見ましたので一読いただければと思います。
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