セスタ、クイント、の力を手にいれ暴れるのは間違っているだろうか 作:お米大臣
フレイヤの襲撃から一日、グリムジョーは昨日の夜ロキと交わした約束を守るためロキファミリアのホームに向かっていた、向かっていたのだが
『なあ、別に着いてこなくても良かったんじゃないか?』
『なんだい!なんだい!僕が着いてきたらなにか困ることでもあるのかい!』
『いや、別にそういう訳じゃないけど』
現在グリムジョーの隣を歩いているヘスティアは頬を膨らませて、自分怒ってますよアピールをしながら歩いている、そして暫くして、ロキファミリアのホームが見えてきたのだが、グリムジョーはそのホームを見て思った
『…シン○レラ城?』
某テーマパークにありそうな城がそこにあった
『クッソー!相変わらずデカイなー!胸の方は小さいどころかほぼ皆無の癖に…』
そして二人は門を見つけ、近くにいた門番に話し掛けた
『なあ少しいいか』
『ん?なんだ』
『ここの主神と約束をしててな、グリムジョーが来たって言ってくれれば多分伝わると思うんだが?』
『分かった、少し待ってろ…』
そして暫くして此方目掛けて走ってくる人影か見えた
『おーい!待たせたなー!って何でドチビがおんねん!』
『なんだい!僕がいたら何か文句でもあるのかい!』
『当たり前やろ!おどれみたいな貧乏神が来たらうちのファミリアが貧乏になるやろが!』
『なんだとー!』
そして今にも掴み合いの喧嘩が始まりそうになった時、後ろからロキを呼び止める声がした
『ロキ、その辺にしないか僕達は喧嘩をするために彼らをホームに招いた訳じゃないんだよ』
『フィン…まあそうやな、今回は大目にみといたるわ』
『ぐぬぬぬ…仕方ない今回は僕も退くとしよう』
『すまないねうちの主神が』
『別に良いよ、それよりも俺にお願いって何だよ?』
『ああその事について何だが取り敢えず中に入って話そう』
そして二人はフィンに案内されロキファミリアのホームの中へと足を進めた、暫くして二人は客室へと案内された、そして中に入ると、昨日酒場にいたドワーフと緑髪のハイエルフがいた、そしてフィンに言われ近くにあるソファーに腰かけた
『態々こんな所に呼び出して悪いね、まず話をする前に自己紹介をしよう、僕はこのロキファミリアの団長をしているフィン・ディムナだよろしく、そしてそこにいる二人が…』
『私は副団長を勤めるリヴェリア・リヨスアールブだよろしく頼む』
『そしてワシが、ガレス・ランドロックじゃ!よろしくのう小僧』
『じゃあ次はこっちだな俺の名前はグリムジョー、グリムジョー・ジャガージャックだよろしく頼むぜ』
『僕は主神のヘスティア、よろしく』
『よし、互いに自己紹介もすんだ所で本題に入ろう』
フィンがその言葉を発した瞬間部屋には異様な緊張感が漂った
『僕達が君を呼んだ理由何だが、まず彼女に入ってきてもらった方が早いかな』
フィンがそう言うと扉が開き客室に入ってきた人物は
『………』
『お前は確か、昨日の』
『ほらアイズ、君も自己紹介したらどうだい』
『アイズ・ヴァレンシュタイン…です?』
『あっああ、俺はグリムジョーだ、よろしく』
『………』
『………』
二人の間では謎の沈黙があったがフィンの声でその沈黙はなくなった
『取り敢えず本題に入る前に、今日君を呼んだのはそこにいるアイズがいや僕らも関係してるんだ、ほらアイズ君の口から言うんだろ?』
『…うん分かってる……あの…この前はごめんなさい』
アイズはグリムジョーに頭を下げた
『おっおい!なんだよ急に』
『この前のミノタウロスの事について何だがあれは僕達ロキファミリアの不手際なんだ、その時君に危険を晒してしまったこと、そして昨日の酒場の非礼申し訳なかった』
『……その事に関してはもう良いよ、それに俺もお宅の団員に怪我をさせちまったしな、お互い様だろ?もうこの話はやめにしようぜ』
『…そうかい、そう言ってくれると此方も助かるよ』
『それで、用件はそれだけか?』
『いや、どちらかと言うと此処からが本題だ、今ここにいるアイズと戦ってもらいたいんだ』
『……は?、何で?』
『まあそんな反応が普通だろうね、何故アイズと戦ってもらいたかなんだが、アイズは今ステータスに伸び悩んでいてね君と戦えば何か掴めるんじゃないかと彼女が言っていたんだよ』
『そう言うことか……分かったその頼み引き受けるぜ』
『ありがとう感謝するよ、それと無理を言ってすまない』
『良いよ別に、昨日の礼も兼ねてだしな』
そう言ったグリムジョーは立ち上がりアイズの方に向いて彼女に話し掛けた
『よし、それじゃあ早速やるか』
『うん…よろしく』
そして客室にいたメンバーは移動し、訓練所のような所に来た、そしてどこから聞き付けたのか他のロキファミリアの団員達も集まり始めた
『おいこれからアイズさんが他のファミリアの団員と戦うらしいぜ!』
『マジかよ!誰だよそんな命知らず』
『何でもこの前ベートさんを倒したやつらしいぜ』
と回りの団員達は騒いでいた
『なんか滅茶苦茶集まってんだけど』
『あっはは、すまないね何処から聞き付けたのか分からないけどまさかこんなに集まるなんて』
『まっ良いやさっさと始めようぜ』
そう言ってグリムジョーは広場の中央辺りにいたアイズの前に立った、そしてそれを見たフィンは喋り始めた
『これよりロキファミリア、アイズ・ヴァレンシュタインとヘスティアファミリア、グリムジョー・ジャガージャックの模擬試合を開始する双方前へ』
『よろしく…お願いします』
『よろしく』
『それでは双方構えて』
フィンの言葉でアイズは鞘に納められていた剣を抜いたがグリムジョーは構えを取らずただそこにいる立っているだけだ
『それでは…始め!』
フィンの声と同時にアイズは動き出しそしてグリムジョーの首目掛けて剣を横凪ぎに振るった、だが次の瞬間アイズはいやこの場にいる団員全員が驚きを隠せなかった、そうグリムジョーはアイズの剣を手の甲で受け止めたのだ
『俺の種族は特殊な皮膚をしていてな、鋼皮《イエロ》て言うんだけどよそこら辺の刃物じゃ傷つけられねえんだ、そして俺の鋼皮はその種族の中でも最高硬度を誇る』
そして回りはその言葉を聞き驚愕した
『なんや…それ…滅茶苦茶やないか』
『そんな種族見たことも聞いたこともないね』
『攻撃力やスピードだけでなく防御力も兼ね備えているとわ、味方になればこれ程心強い者はいないな』
だがアイズはいち速く我にかえり一旦距離を取り考えた
(接近戦は明らかにこちらが不利、だけどまだ戦いかたはある)
そしてアイズは距離を取りながらグリムジョーの対策を考えていると、目の前が赤く光始めた、そこを見た瞬間グリムジョーの手には謎の赤い光が溜まっていた
『戦闘中に考え事か、随分と余裕だな…虚閃《セロ》』
『!?』
アイズは咄嗟に横にずれ何とかかわしたがアイズがいた所には凄まじい爆音と共に軽いクレーターができていた、だが驚いたのは今彼の放った魔法である、無詠唱で放っていたのだ大抵あれ程の威力の魔法を放つならそれ相応の詠唱をしなければならない、だが彼はその詠唱をなしに高威力の魔法を放ったのだ、それを見たリヴェリアとレフィーヤは驚愕した
『バカな!?あんな威力の魔法を無詠唱で放つなどありえんぞ』
『そんな……いったいどんな事をしたらあんな魔法を…』
そしてグリムジョーは隙の出来たアイズに一瞬で近づき拳を振りかぶった、アイズは咄嗟に剣を盾にして何とか防御したがそんなことお構い無しにグリムジョーはアイズをぶっ飛ばした
『グッ!』
『おら!どうしたもう終わりか』
吹き飛んだアイズは地面に手をつき何とか体勢を立て直しグリムジョーに向かって走りだし魔法を使った
『…風よ』
それを見た団員達はアイズが本気になったことを理解した、それに対してグリムジョーは
『ハッ!やっと本気になったか』
相手が本気になった事により少し楽しくなってしまっていた
『ハアッ!』
アイズは風を纏いグリムジョーに鋭い突きを放った、これ程の突きはこのオラリオでもかわせるものは片手で数えられる程だ、だがグリムジョーはそれを難なく刃を握り受け止めたのだ
『そんな…』
『へえ、良い一撃だな……だがそれだけだ』
グリムジョーは剣を離し少し間をおき上段蹴りをかましたアイズも少し間があったので何とか防御することは出来たがグリムジョーはお構い無しに足を振り抜いた、それに耐えられなかったアイズは凄まじい勢いで飛んでいき壁に激突した
『ガハッ』
それを見たグリムジョーはそろそろ止めるようフィンに声を掛けようとしたが目の前のアイズによって阻まれた
『ま…だ…おわって…ない』
『おい、いい加減にしろお前もう限界だろ、何でそこまでするんだよ』
『私は…強くならなきゃいけない、だから』
『強くか……』
そこまで聞いてグリムジョーはアイズに向かって叫んだ
『だったらテメェの持てる全てを俺にぶつけろ俺もそれ相応の技で答えてやる』
それを聞いたアイズは一瞬驚いた顔をしたがすぐに元の表情に戻り決意した顔に変わった
『分かった……目覚めよ《テンペスト》!』
そして暫しの静寂の中先に動き出したのはアイズだった、そしてアイズは今持てる全力をグリムジョーに向かってぶつけるつもりだった、それに気づいた団員達はさすがに不味いと思い止めるよう叫んだ
『ちょ!?アイズそれは不味いって!?』
『グリムジョー君!?ちょっとなに言ってるの!?』
『アイズたんそれだけは勘弁してーな!?』
そしてフィンはこれは止められないと思いリヴェリアに結界を張るように叫んだ
『不味い!リヴェリア結界を張ってくれ速く!』
『もうやっている!』
その場にいたもの達はリヴェリアの張った結界の中に入った、そしてアイズは渾身の一撃をグリムジョーに向かって放とうとしていた
『これが私の全力!』
グリムジョーもその技に応えるべく自分の指を噛み血を流し技の名を叫んだ
『こいつが俺達破面《アランカル》の中でも最上位個体にのみ許された最強の虚閃……』
『リル・ラファーガ!』
『王虚の閃光《グランレイ・セロ》!』
次の瞬間とてつもない爆音がオラリオに響いた、そして漸くして土煙が収まり二人が見えてきた、そこにが土で汚れたのアイズと同じく土で汚れたグリムジョーがたっていた
『……私の…敗けだね』
『…そうだな…だけどスゲエ一撃だったぜ』
そしてアイズの宣言により戦いは終わったのである