ジャンヌ好きがジャンヌを召喚した件について 作:ガブリアスオルタ
今回は中編です!と言ってもあまり話は進まないのですが…
では本編どうぞ!
なんか温泉を出てからジャンヌ達がすごく近づいてきてる。思春期半ばのジャンヌ好きにはきついからやめて頂きたいのだが…
「マスター!ご飯が来ましたよ!」
お、どうやらご飯が届いたようだな。
「お〜!すごく豪勢です!」
リリィも楽しそうでなによりだ。
「ちょっと!まだなの!?」
オルタはどうやら待ちきれないらしい。まあ美味しそうだもんな。…じゃあ全員分揃ったし、
「いただきます。」
と俺が言ったと同時にオルタが俺の海老を取っていく。
「いやなんでだよ!?自分の海老食えよ!」
「ちょっとくらいいいじゃない!」
なんも良くねえよ!めちゃくちゃメインみたいな感じで置いてた海老だぞ!?かなり楽しみにしてたのに…
「トナカイさん。私の海老を半分こしましょう。私は子供なのであまり食べられないのですよ!」
「サーヴァントにそれは関係あるのか?」
「あるんです!はいどうぞ!」
半ばキレ気味に口に放り込まれた海老の風味が口の中にじわじわ広がっていく。うん。美味い。…あれまてよ?今のもしかしてよく考えたらあ〜んってやつじゃないか?
「あ、あわわ…!」
どうやらリリィも同じことを考えていたらしい。まあ嬉しかったよ。ジャンヌとオルタからの視線が痛い…
「む…マスター!」
「ん?どした?」
「私もあ〜んします!」
思わず飲んでいた緑茶を噴いてしまった。何を言ってるんだこの子は…!
「わざわざする必要ないぞ。」
「じゃあ私にあ〜んしてください!それで許します!」
それこそなんでだよ!そもそも許すって俺悪いことしてねえだろ!…してないよな?
「はい!心の準備OKです!いつでもばっちこーいです!」
「心の準備必要なら最初からするなよ!…あーもう分かったよ!何がいいんだ。」
「魚がいいです!」
魚ね。
「ほいあ〜ん。」
「あ〜ん…ん〜!美味しい!流石はマスターですね!」
いやそこで俺を褒めるのは間違ってるだろ。作ったの板前さんなんだからそっち褒めろよ。
するとオルタも何か言いたげにこっちを見ている。
「…オルタも何か欲しいのか?」
「は!?べ、別にそんなんじゃないわよ!ただ、私だけなにかしてくれないのは嫌なだけよ!」
欲しいんじゃねえか。でもなーもう残ってるの食べかけしかないんだよな…
「食いかけでもいいなら上げるけど…」
「…!?いる!欲しい!」
そんなに!?そんな欲しいのかよ!ジャンヌとリリィの顔が怖いんだけどぉ!?
「ふっ…」
お前何ドヤ顔してんだ。ほらもう二人とも顔やばいから。主の声聞く前に阿修羅の声聞いちゃってるから。
「はいはい。普通に飯食うぞ。正直もう眠いんだ。」
何とか2人を鎮めることに成功。オルタは少し怒っておいた。
だが、俺は考えが甘かった。オルタがこの程度で反省する訳なかったんだ。
第8話も見ていただきありがとうございました!
次回で温泉旅行編も終わりにする予定ですが、もしかしたら裏話を出すかもです。
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