俺は妖刀を手に取る
だけど何も起こらない
試しに鞘を抜こうとしたが
「抜けない、硬いな……!」
何度も何度も抜こうと手に力をいっぱい入れてみるが
やはり抜ける気配すらなかった
「おい、これ本当に刀か…?
全然抜ける気がしないだが…」
「力では抜けることはできませんよ
妖刀の中身があなたを認めた場合のみですよ」
「中身?」
「その妖刀を作った者の魂がその刀に宿っているのですよ。
者の名は影清(かげきよ)。今から500年以上昔、影清は有名な刀鍛冶屋でした。
彼の作った刀は強い猛者に使われていました。
しかし、彼にももっと強いものに持ってほしいと
その刀、真影を作りました。
だが、真影を作ったその直後不治の病にかかり
間もなく死亡しました。
だけど影清の思いがと魂がその刀に乗り移ったのです。
そして、この刀に手をつけた弱者たちは怨念に取り殺されてしまったのです」
「なるほどな。
じゃ、どうやってその怨念と話すことができるんだ?」
「心を沈めて精神を集中。
そして、刀に語りかけたら次第に答えてくれます。
しかし、注意してくだされ。
語り始めたら後戻りはできませんぞ」
「やってみなくちゃわからないだろ?」
俺は笑みを店主に見せた
店主はきょとんとしていた
「ふふふ、面白い方だな。
では、語りかけてください。
お気をつけて………」
心を沈めて、精神を集中
確かに難しいことだ
やれるだけやってみるさ
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ぴちょん……………………………………
小さな水の雫が落ちる音が聞こえた
景色は地面が浅い水で輝いて回りは暗い
「問う。お前は強物か?」
「お前が影清か?」
そこに立っていたのはまだ20代くらいの男性
「そうだ。俺の思いに答えないものは除去するのみ」
影清は手から闇が発生し刀を作る
つまり、影清を倒せば妖刀の主と認めてくれるというわけか?
影清はもう一本作り、俺に渡した
「始めるぞ……!!」
ヴォンッ!!
!!速い!?
ガキィィンッ!!!
刀同士で迫り合いが
衝撃で地面の水が吹き飛んだ
何度も何度も攻撃をするや防御をするが
脚払いやその他の組み合わせで応戦するも通じない
こいつ、マジで強いじゃないか!?
なら、俺なりの戦い方を見せてやるよ!!
奴は刀を構えて向かってくる
「水遁・水陣壁!!」
水の壁を作り下から奴にぶつけ攻撃を緩ませた
「雷遁・雷衝!!」
手の平に雷を纏い、腹部に当てる!
「………!?」
奴は怯むがすぐに攻撃をする
けどな、もう遅いぜ
奴の足が止まった
いや、正確には攻撃を中断したのだ
奴は俺の気配を感じていない
そこにいるのは頭ではわかっているが体が反応しない
「ぬらりひょん、ていう妖怪を知っているか?
そいつを捕まえようとすると沈んだり浮かんだりを繰り返して
「ぬらり」と手をすり抜け、「ひょん」と浮いてくることを繰り返す。
ぬらりくらりと気配を人に感じさせずに移動する。」
俺はゆっくりと刀を構え奴に向かう
そして、背後まで歩き、刀を納めようとする
「終わりだ。
水遁・幻術奥義・明鏡止水!!!」
キイィィィンッッ!!!
ズンッッ!!!
奴の体から鮮血が飛び散った
「見事………!!」
閉じた目を開く
さっきのお店の景色だ
「すごいですね!
魂は無事成仏しました。
その刀の主はあなたになりました」
「お代はいくらだ?」
「いえいえ、私はその刀の主を見つけてあげれました。
お金など要りませぬ」
「そうか」
さっきまで抜けなかった妖刀が抜ける
刃の部分は見事に磨かれている黒刀
しかも、元にいた世界のチャクラ刀と似たような性質をしているな
「がんばりなさいよ~」
「良い買い物をした。
それじゃ」
妖刀・真影
まずは使い方に慣れるとしますか