せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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作者「ボク、ガンバッタ……」

アリシア「よく頑張ったね……」

作者「イチニチニニワハツライ」

アリシア「もういい……休め」

作者「ヤスム」

作者「初めてこの作品に評価10が付きました! 嬉しくて死にそう……グハッ」

GAME OVER

作者「ぶーん! 残りライフ92」

作者「読者の皆さん! ありがとうございます! これからもよろしくお願いいたします!」


process23 恭也VSなのは!ぶつかり合う信念!

 恭也が構えると忍者プレイヤーが四人に向かって走り出す。

 

「なのは! あの忍者たちはあたしとすずかに任せて、フェイトと一緒に恭也さんの相手をよろしくね!」

 

 アリサはそう言うとフレイムアイズを振るう。

 

 フレイムアイズの生み出した炎の壁が忍者プレイヤーを囲む。

 

「なのはちゃん! 恭也さんの事、任せたよ!」

 

 アリサに続き、すずかも忍者プレイヤーに向かう。

 

「こっちよ! 忍者軍団!」

 

 忍者プレイヤーたちはアリサとすずかの方へと向かっていく。

 

 残ったなのはとフェイト、そして恭也が向かい合う。

 

「どうした? 来い、なのは」

 

「行くよ!」

 

 なのはの一言でフェイトが恭也に突撃する。

 

 その一撃を恭也は刀一本で防ぐ。

 

「なのはのお兄さん。あなた何で、クロノスなんかに……」

 

「君には関係のないことだ」

 

 恭也はフェイトを突き放すと回転蹴りを繰り出す。

 

 フェイトはそれを後ろに大きく仰け反ることで回避する。

 

「ふっ! はっ!」

 

 恭也は二回、三回と続けて蹴りを放つ。

 

 二発目までは回避できたがフェイトは三発目の蹴りを受けてしまう。

 

「ぐっ……」

 

 黒い風のようなものが纏った恭也の蹴りはフェイトに大きなダメージを与える。

 

「ディバインシューター!」

 

 5発の魔法弾が恭也に放たれる。

 

「甘い!」

 

 恭也はディバインシューターを小太刀と足技ですべて撃ち落としてみせる。

 

「この程度か?」

 

「まだまだ!」

 

 するとなのはの後ろからフェイトが飛び出し、バルディッシュを振るう。

 

「アークセイバー!」

 

 バルディッシュから放たれた光刃が恭也に向かっていく。

 

「ディバインシューター、拡散発射!」

 

 魔法陣から放たれた魔力弾はそれぞれが四方八方へと飛んでいく。

 

「成程」

 

 恭也は正面のアークセイバーを正面から切り捨て、数回宙返りする。

 

 すると、魔力弾はぶつかり合い、消滅してしまう。

 

「斬撃で意識を逸らし、敵に向かっていく誘導弾でダメージを与える。いい作戦だが相手が悪い」

 

「それだけじゃないよ!」

 

「なに?」

 

 恭也は後ろに気配を感じて振り返る。

 

 そこにはバルディシュを振りかぶったフェイトの姿があった。

 

「はぁッ!!」

 

 流石に対応しきれず、恭也はフェイトの一撃をもろに受けてしまう。

 

「がッ……」

 

 すぐに体勢を整え、反撃する。

 

 フェイトをすぐに退避し、攻撃をかわす。

 

「クロノス程絶望的な相手じゃない。いけるよ、なのは」

 

「うんうん。お兄ちゃんはこんなのじゃ勝てない」

 

 なのはがそう言うと恭也は再び構えを取る。

 

「この程度では俺はもちろん、クロノスを倒すなど夢のまた夢だぞ」

 

「聞かせてください! あなたはなんでクロノスに味方をしてるんですか!」

 

 フェイトが声を上げる。

 

 その言葉には何か大きな思いが込められていた。

 

「……言ったはずだ。関係ないと」

 

「家族にも……なのはにも関係のない事なんですか!?」

 

「……俺は」

 

 恭也が何かを言いかける。

 

「はい、そこまで♪」

 

 三人は声の方に向く。

 

 そこにはフェンスの上に腰掛けるアリシアが居た。

 

 足元にはバリアジャケットが解除され、気絶しているアリサとすずかがいた。

 

「こっちの方はもう魔力の蒐集は完了したから手伝いに来たよ」

 

「……必要ない」

 

「あぁ、それと」

 

 アリシアの雰囲気が一変する。

 

 さっきまでの飄々とした雰囲気は消え、殺意のようなものを向けている。

 

「なにを言いかけたのかは追求しないけど、クロノスの不利になるようなことは契約違反だよ」

 

「契約?」

 

 なのはが疑問を口にするとアリシアがそちらを向く。

 

「そうだよ♪ この男は契約の為に家族を捨てた、酷い男なんだよ♪」

 

 アリシアは笑顔のまま話を続ける。

 

「話はおしまい。それじゃあ、二人の魔力を回収するね♪」

 

 アリシアがギアデュアルを取り出す。

 

 すると突如アリシアの前に魔力を纏った鉄球が降ってくる。

 

「見つけたぞ! この泥棒女!」

 

 上空にはヴィータがアイゼンを構えて飛行している。

 

 アリシアは小さくため息をつく。

 

「ちぇっ、これまでだね。じゃあね」

 

 アリシアは粒子状になってその場から消滅する。

 

「………」

 

 恭也もその場から走り去る。

 

「待ちやがれ!」

 

 ヴィータは走り去った恭也を追って行ってしまった。

 

 なのはとフェイトがその場に取り残されてしまう。

 

「アリサちゃん! すずかちゃん!」

 

 なのははすぐに二人の元に駆け寄る。

 

「契約……姉さん、姉さんもクロノスと……」

 

 フェイトはその場に茫然と立ち尽くしていた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「高町なのはとフェイト・テスタロッサの魔力の回収は必要事項だ。必ず回収しろ」

 

「はーい♪」

 

「……」

 

 アリシアと恭也は帰還し、俺の元に集まっていた。

 

「それと次からはラヴリカがお前たちに合流する。ちゃんと連携しろよ」

 

「はいはい、任せて―♪」

 

 恭也は何も喋らない。

 

「あぁ、それと。恭也君」

 

 俺は恭也に話しかける。

 

 すると恭也はやっとこちらの方を向く。

 

「なんだ」

 

「もしも、今回の仕事を完遂した曙には……貴様の大事な月村忍を解放しよう」

 

 恭也の表情が一変する。

 

「……本当か?」

 

「あぁ、嘘は言わんよ」

 

「……解った。必ず遂行する」

 

 それだけ言うと恭也は立ち去る。

 

「いいの? 人質を解放しちゃって?」

 

「構わん。最早、奴に商品価値はない」

 

 俺は笑みを浮かべる。

 

「まさか奴も『肉体と精神が別々になってる』などとは夢にも思っていないだろうしな」

 

 俺は自らの手の上で踊る恭也を嘲笑した。

 

 全てはシナリオ通り、私こそが世界のルールなのだ。

 

 俺はこれからのシナリオを思い浮かべながら、コーヒーを一口飲んだ……




次回予告

闇の書の完成を目論む政宗。

闇の書を取り返し、はやてを助けようとする守護騎士。

世界の為に戦うなのは達。

それぞれの思いが衝突する日が近づいていた。

そんな中、恭也は忍を助けるために再びなのはとフェイトに襲い掛かる。

次回 第二回戦、開幕! 恭也の覚悟となのはの思い……

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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