せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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process44 最高神の力

「さて……」

 

 俺は少しの間の留守を先生に任せ、かつて住んでいた海鳴の町を歩いていた。

 

 我々との戦いから引き離す為に管理局が警察を装って住民を既に避難させたのだろうか、”人”の気配はまるでない。

 

 しかし、俺からすれば好都合だ。おかげでゆっくり相手が出来る。

 

「出てくるがいい。こういうのには慣れてないと見えるぞ」

 

「………」

 

 俺がそういうとその男は姿を現す。そこに現れた『ユーノ・スクライア』によく似た男だった。

 

 しかし、俺の知っている奴とは背丈も外見の年齢も全然一致しない。

 

「どういうわけだ? 新しい変身のお披露目でもしたかったのか?」

 

「……まさか、ボクは変身なんてしてないよ。これが今のボクの姿さ」

 

「ほう……どういうトリックかは知らないが、一体私になんの用かね?」

 

 俺が尋ねるとユーノは腰の後ろに手をまわし、俺を見据える。

 

「”お前に滅ぼされた未来”からお前を倒しに来たのさ」

 

「プッ……ハハハハハ! お前が私をか? フハハ、未来では冗談の一つでも言えるようにでもなったのかね?」

 

「冗談なんかじゃないさ」

 

「……やってみろ」

 

 俺はバグルドライバードライを装着し、ガシャットを取り出し、構える。

 

 すると、ユーノもまた腰の裏に回していた手をゆっくりと表に出す。

 

 なんとその手には『ゲーマドライバー』が握られていたのだ。

 

「……何?」

 

「まさか、ボクが何の策もなしに未来からやってきたと思っていたのか?」

 

「そうか、アミティエ・フローリアンのガシャットも貴様の仕業か」

 

「彼女とは縁があってね。協力してもらってるんだ」

 

「そうかね。では、彼女の元に君の亡骸でも持っていくとしよう」

 

《仮面ライダークロニクル!》

 

「ボクが君を倒して”あの未来”を変えて見せる」

 

《マイティアクションX!》

 

 ユーノはドライバーを腰に装着し、ガシャットを構えた。

 

「グレード0……」

 

「「変身!」」

 

《バグルアップ! 天を掴…ライ…ー! 刻め…ロ二……! 今……時…極まれり!》

 

《レベルアップ! マイティジャンプ! マイティキック! マイティー! アクショーン! エックス!》

 

「コンティニューしてでも、クリアする!」

 

 ゲムデウスクロノスへと変身した俺はユーノの方へと走り出す。

 

 そして、仮面ライダーゲンムへと変身したユーノも俺の方へと走り出した。

 

 二人の距離が縮まった瞬間。俺は剣を振るい、ゲンムを切り裂く。

 

 HIT!の文字と共にゲンムに甚大なダメージが入る。やはり、力量差は明白だ。

 

「ぐああ!」

 

 一撃で致命傷のダメージを受けたゲンムは地面を転がる。

 

 俺は思わずため息をついてしまった。

 

「……やはりこの程度か」

 

「まだだ。やっぱり、レベルゼロじゃ君の相手はできない。……これじゃないとね」

 

 そういってユーノは一本のガシャットを取り出す。

 

 そのガシャットはマキシマムマイティに似た形状をしているが、紫主体のカラーリングはゲンム仕様。

 

 俺の知らないガシャットだ。

 

「私の知らないガシャットだと?」

 

「お前を倒す。その為にボクの生涯をかけて作った”究極のガシャット”だ!」

 

 そういうと、ユーノの瞳が紫に輝き、その雰囲気は一変した。

 

「思い知るがいい、”最高神”の力を……」

 

《ゴッドマキシマムマイティー! エーックス!》

 

「グレードビリオン、変身!」

 

《マキシマムガシャット! ガッチャーン! 不ゥ滅ゥ!》

 

 すると、すぐさま拳でガシャット上部のボタンを押す。

 

《ゴッドマキシマームエーックス! 》

 

「ビリオン?」

 

「最高神たる『私』のレベルは……十億だ」

 

「十億とは、笑わせてくれる!」

 

 俺は盾を振るい、触手での攻撃を繰り出す。

 

 ゲンムは触手での一撃をもろに受けるが、まるでダメージが通っている様子がない。

 

「馬鹿な……」

 

 俺は何度も何度も触手を振るうが、何度やっても結果は変わらない。

 

 ゲンムにダメージは通らない……。

 

「最高神にこんなものは通用しない」

 

 ゲンムはゆっくりと俺の方へと歩みを進める。

 

 俺は剣をベルトの前に構え、ポーズの構えを取る。

 

「コズミッククロニクル、起動」

 

《PAUSE!》

 

 その音声と共に世界は停止し、俺のみが動くことを許される世界へと変化する。

 

「流石に貴様もポーズの前では無力……」

 

 俺は剣を構えながら、ゲンムへと近づいていく。

 

 剣が届く距離にまで接近し、俺は剣を振り上げた。

 

「少し驚いたが、これで終わりだ」

 

 そうして、俺が振り上げた剣を振り下ろそうとしたその瞬間。

 

 俺の腕が停止しているはずのゲンムに掴まれる。

 

「何!?」

 

「私が貴様のポーズへの対抗策を用意していないとでも思っていたのか! ふん!」

 

 ゲンムの拳が俺の顔面に直撃する。

 

 その一撃の衝撃はマスターマインドガードの機能で全身に拡散される。

 

 だが、それでも衝撃を消しきれず、俺の体は上空へと投げ出される。

 

(なんだ、何が起こった?)

 

 一瞬、理解が追い付かなかった。ゲンムがポーズの中を自在に動けるなど、あり得ない。

 

 すぐに空中に投げ出された俺の体はすぐに重力によって地面へと叩きつけられた。

 

《RESTART》

 

「ガハッ……!? 馬鹿な」

 

「まだ序の口だ」

 

 ゲンムはそう言って腕を天に掲げる。

 

 すると空から無数の隕石が俺に向かって落ちてくる。

 

「何!?」

 

 俺は咄嗟に回避行動をとるが、隕石相手にそんな事が通用するわけもない。

 

 直撃こそ免れたが、その衝撃は俺に甚大なダメージを与える。

 

「ぐあああああ!」

 

 俺は再び空中へと投げ出され、次々と隕石が衝突したことによる衝撃が俺を襲ってくる。

 

 俺は地面を数回転がり、剣を支えにしながら立ち上がる。

 

 そして十数秒が経過し、俺のライフは全快する。

 

 もしも、追撃されていたら俺のライフ確実になくなっていた。

 

 今のゲンムはそれほどまでに圧倒的な力を持っている。

 

「その力は……」

 

「私が起動したゲーム。コズミッククロニクルは宇宙崩壊の危機から地球を救うゲームだ」

 

「なんだと……」

 

「そう、私は宇宙にコミットした。そして宇宙は、時の概念を歪める……」

 

 ゲンムはその巨体に似合わぬ速度で俺との間合いを詰める。

 

 ゲンムの右手に紫のオーラが収束し、強力な一撃を放つ体勢となる。

 

 その右手から放たれた一撃は俺を遥か上空へと吹き飛ばした。

 

 するとゲンムも足の裏からジェット噴射しながら、俺の後を追ってくる。

 

 ゲンムの一撃により、俺は宇宙空間にまで吹き飛ばされる。

 

「馬鹿な……宇宙空間だと」

 

 そしてゲンムもすぐさま宇宙空間へと至り、俺の前に立ちはだかる。

 

「ぬぅん!」

 

 よく見るとゲンムの腕が遥か遠くへと伸びている。

 

 ゲンムはその腕を振るい、俺に一撃を叩き込もうとしている。

 

 俺はガードの体勢を取り、ゲンムの腕を受け止めようとした。

 

 しかし、その攻撃は俺の想像を遥かに超えた一撃を叩き込むために振るわれていた。

 

 その腕は俺達が地上からいつも地上から眺める存在、月を掴んでいたのだ。

 

 ゲンムは月をまるでバレーボールか何かを扱う様にして俺へと叩きつける。

 

 その規格外の一撃を防ぎきれるわけもなく、俺は再び凄まじい勢いで吹き飛ばされた。

 

 今度は宇宙空間から地球へと戻され、地上へと落下した。

 

 宇宙空間から地球まで吹き飛ばされる衝撃は俺の体から地面へと伝わり、地面には巨大なクレーターが形成される。

 

 続いてゲンムも宇宙空間から地球帰還する。

 

 その際の衝撃は足の裏のジェット噴射によって相殺される。

 

「私は望むままにゲームを作り出し、世界のあらゆる概念を変える事ができる。貴様に勝ち目はない」

 

 馬鹿な。俺が負けるだと? ふざけるな。

 

 俺は……こんな所で……。

 

「とどめだ……」

 

 そういってゲンムがゲーマドライバーのレバーに手をかけた瞬間。

 

 ゲンムの体に紫色の電流が迸る。

 

「グゥ……今はこれが限界か……」

 

 今は逃げる他ない。俺はその場から姿を消した。

 

 その直後にユーノの変身は解除される。

 

「まだ、ボクの力では時限式の力か」

 

 ユーノはゴッドマキシマムのガシャットを握る。

 

「必ず、ボクが奴を倒す」

 

 ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 まさか、未来で奴があれほどの力を手に入れているとは……。

 

「これは急がなければ……」

 

 俺は少し痛む体を押して拠点へと帰還する。

 

「お帰り政宗君。随分なダメージを負ったようだね」

 

「先生、首尾は?」

 

「問題ないさ。手駒はだいぶ減ったけどね」

 

「気にするな。あいつらは元々頭数になんて入ってない」

 

 俺は椅子に腰かけ、足を組む。

 

「急ぎ、究極のガシャットを完成させなければ」

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい
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