スーパーロボット大戦V、機凱種チート添え   作:ホワイダニット

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開始
盤上からの消失


あらゆる武力が『十の盟約』によって禁じられ、全てがゲームで決まる世界。その世界の名は『盤上の世界(ディス・ボード)』。其処で起きた人類種(イマニティ)の全権代理者『 』(くうはく)機凱種(エクスマキナ)の一団。そして二者のゲームの生贄にされた『神霊種(オールドデウス)』の少女、帆楼。

 

まあ、そんな『 』(空と白)の茶番劇も終わりを告げ、殆どの機凱種は去っていったがまだその場を後にしていない者が二人いた。

 

「【仮定】先のゲームにて破棄指定された愛。『意志者(シュピーラー)』に対するもの限定なら」

 

玉座の後ろから抑揚の無い声で一同を驚かせ。

 

「【推論】ご主人様への愛は(・・・・・・・・)破棄されない当機用の抜け穴と推測。そうに決まってる」

 

光学迷彩的な、デタラメを使い。玉座裏からぬぼーと、あやめ色の髪とスカートをなびかせる一体のメイドロボと。

 

「【再認】機凱種きっての異端児(イミルアイン)は痛い姉である」

 

さらにまた光学迷彩的なデタラメで隠れていたのか、根元で纏めた膝まで届くダーク・ブルーの髪と青色の服に白いパレオのようなスカートをなびかせた機凱種が現れる。

 

「【確定】及び【再認】ご主人様は当機に惚れている。ばーん」

 

だが、イミルアインは後から現れた機凱種を無視して空に無表情でのウインクという逆に器用な仕草で、ハート的な何かの発射を口にした。

 

だが的外れな射撃(だんてい)に『miss』と、頭上に表記された空が声をあげる。

 

「イミルアイン?え、お前もいたの⁉つーか、横の誰だよ‼」

 

「【肯定】ずっと」

 

「【開示】当機識別番号Rf000Jb7Ё28a4『全環境適応連結体最終情報集積個体』及び『機凱種最終番個体』。盟友コローネ・ドーラにより承けた名は。ステルヴィア。盟友コローネ・ドーラとの誓いの履行を確認しに来た」

 

イミルアインはずっといたと。ステルヴィアと名乗った機凱種は盟友との誓いを確認しに来たのだと。

 

「は、コローネ・ドーラ?おいステフ。その名前ってお前の先祖の名前じゃなかったか?」

 

「ええ、確かにコローネ・ドーラは先祖に当たりますが。何故機凱種がエルキア建国の女王と盟友関係になりますの?」

 

「【回答】大戦終結後。『遺志体(プライヤー)』の願いを果たすため人類種(イマニティ)コローネ・ドーラと接触。のち、人類種(イマニティ)及びドーラ家の存続を盟約とし。再び人類種(イマニティ)機凱種(エクスマキナ)に誓いが結ばれるまでエルキアにてドーラ家の血を絶さぬことを人類種(イマニティ)コローネ・ドーラとの誓いとした」

 

機凱種とのゲームが終わってから現れたこの機凱種の話を纏めると遺族の遺言に従いコローネ・ドーラに接触。その後ずっとエルキアにいた事になる。

 

「【提案】もう、普通にしゃべっていいですか?」

 

その言葉に一同はステルヴィアを見ながら呆ける。

 

「え、普通に喋れるんですの?」

 

「【肯定】大戦後人類種(イマニティ)の中にて活動【補足】コローネ・ドーラの協力と研究の結果、当機は人類種(イマニティ)の肉体を生成することに成功。先代機は人類種(イマニティ)の肉体で活動」

 

さらりと以前にイマニティとして活躍していたとのたまうステルヴィア。

 

「ちょっとまて、人類種(イマニティ)の肉体で活動していたというがそれでなにをしてたんだ?」

 

「【存続】ドーラ家直系の男子に相手が出来なかった場合における次世代への母胎が有機体における当機の役割」

 

「ドーラ家の母胎って。すこしお聴きしてもよろしいでしょうか?」

 

「【了承】当機に答えられるなら」

 

「最後に母胎としての役割をされたのはいつですの?」

 

「【回答】最後に母胎として使用したのは、ステファニー・ドーラの母胎として」

 

ステルヴィアはちゃんと理解していないのか。つまりは自分はステファニー・ドーラの母親だと言ったも同然の事にいい放ち、まわりを絶句させていることに気づいていない。

 

「えっと、つまりはステルヴィアさんは私のお母様ということでよろしいですの?」

 

「【肯定】及び【否定】確かにステファニー・ドーラを産んだのは当機だが、現在当機の肉体は人類種(イマニティ)のものではなく機凱種(エクスマキナ)のものであるため、肉体的な繋がりはない」

 

「でしたら私を産んだ人類種(イマニティ)の肉体はどうされたんですの?」

 

「【廃棄】人類種(イマニティ)の肉体はステファニー・ドーラを排出した後、全ての役割を終え生命活動を停止。ドーラ家の者により丁重に埋葬された」

 

当時、イマニティとして活動していたステルヴィアの肉体はステファニー・ドーラを産むという役割の為に創られたものであるため。ステファニー・ドーラを産むという行為の為に全ての力を使い、それが履行されればその役割を終え生命活動を停止し機凱種の肉体に意識がフィードバックするようになっていた。

 

「そうですの。道理でお母様のことをお爺様やお父様に聞いても教えてもらえなかったのですのね」

 

ステフは自分の胸のうちに出来た感情を堪えるように僅かに顔を下に向ける。

 

「【再提】もう、普通にしゃべっても」

 

「ああ、そう言えばそんなことも言ってたな。それはステルヴィア、お前が喋りやすい方でいいだろ」

 

「【了承】当機の言語内容を変更する」

 

ステルヴィアはすこし長めに目を閉じる、といっても二・三秒だが。そして目を開けると。

 

「ふぅ、やっぱり機凱種の言語は一度離れるとめんどくさいわね」

 

ステルヴィアは言語を変えるとやれやれといった感じの仕草をする。

 

「それがあんたのイマニティとしての言葉使いか?」

 

「変わり・・・すぎ」

 

「それはそうよ、私が何年エルキアで過ごしてると思っているの。イマニティとして生きていた年月だって100年や200年じゃ利かないんだから。言葉使いもそれなりになるわよ」

 

「そうゆうものですの?」

 

「そうゆうものよ。ほら、人類種の集団の中で機凱種の言葉使いをしてるのがいたら怪しいでしょ?」

 

ステルヴィアの言動は機凱種としてはあれであるが確かにイマニティの集団の中で機凱種のしゃべり方は違和感しかないだろう。

 

「確かに怪しいな。それが本当に人類種なら病院案件だろう」

 

言葉の使い方で病院案件と言った空には誰も反応せず。

 

「ステルヴィア・・・に、質・・・問」

 

「なんです?」

 

白が質問を投げかける。

 

「なんで・・・ステルヴィア、見ため、エクスマキナ・・・っぽく、ない」

 

白の質問に一同はステルヴィアをあらためて監察する。確かにステルヴィアの姿は他の機凱種とは違い機械部分が露出しておらず。見ためは人類種と言われれば信じてしまいそうなほどである。

 

「なんでって、目立つじゃない。それに露出してる部分から砂や埃が入ってショートしたくないし」

 

「理由が普通すぎて面白くないな」

「別に面白くする必要はないと思うけど。それで?そろそろ本題に入っていいかしら?。といってももう確認はしたから私の仕事は終わったのだけれど」

 

「そういや人類種と機凱種の間にまた誓いが結ばれるまでとか言ってたな。・・・ちょっとまて、機凱種は自分の意思で『新造機構』を使わなかったんだよな。ならなんであんたは繁殖してる」

 

空は自身が絶大な被害を受けた機凱種の『新機体製造(こづくり)』案件を思い出しそれがステルヴィアには適用されていないことを。

 

「えっ、だってあれは他の機凱種の勝手で私は了承した訳じゃないし。自分の新しい身体を作ってもそれは繁殖にはならない上に私がしていたのは機凱種の繁殖じゃなくてドーラ家の血を繋ぐ行為だから問題ないでしょ?」

 

ステルヴィアは他の機凱種が耐久限界を越えてまで貫いてきたことを勝手と言い切り自分の新しい体を作るのは問題ないと言った。

 

「ほんと、めんどくさいな機凱種。・・・それで?あんたはこれからどうするんだ。盟約が履行されたんならあんたは自由に行動できるようになったんだろ」

 

「ええそうね。だからこれを機に世界を回ってみようと思うの。私、建国以来エルキアから出たことないし」

 

「お母様は私達と一緒にはいてくださらないんですのね」

 

ステルヴィアがエルキアから出て世界を回ることを寂しく思いステフはそんな言葉を口にしていた。

 

「ステファニー。あんた、機凱種の私を母親と呼んでくれるの?」

 

「はい。母親が機凱種だった程度、空達のやらかしてきた事に比べれば些細な事ですわ。ですので、例えお母様の身体がエクスマキナであってもステルヴィアさんは私のお母様ですわ」

ステフは自身の母親がエクスマキナであることを些細な事と言った。こんなことが言えるようになったのは空と白、はてにはジブリールやいずなに関わってきたおかげだろう。

 

「まあ、それでほだされて世界を回るのを止めるかといったら止めないけど。そうね、写真でもとりましょうか。私とステファニー、二人が写ったのをそれぞれ持つなんてどう?」

 

「私とお母様との写真ですの?」

 

「ダメかしら?」

 

「ええ、構いませんわ。お母様との初めての思い出にもなりますし」

 

ステファニーの了承を得ると、ステルヴィアはステファニーの隣に立ち一つのビットを前面に静止させる。ビットにはカメラレンズが付いておりこのビットて写真を撮るようで。ステルヴィアはステファニーに横から抱きつくような体勢で写真を撮る。するとビットの隙間から一枚の写真が排出され、その写真にはステルヴィアとステファニーが仲の良さそうな姿が映っていた。

 

「ありがとうございます。ですがお母様の分の写真はよろしいんですの?」

 

排出された写真はステフの分だけでステルヴィアの分はなかった。

 

「私は撮影データがあるからいつでもどこでも見れるわ。・・・それじゃあもう行くけど、あんまり無理はしないようにするのよ?」

 

「それは其処のダメ人間によりますわ。でも、ありがとうございます。私にもまだ家族がいると判っただけでも今後の励みになりますわ」

 

ステファニーの言葉を最後にステルヴィアはその場をあとにした。

 

「行ってしまいましたわね」

 

「ああ、・・・ところでイミルアイン、お前はいつまで居るつもりだ?」

 

ステルヴィアの居なくなったあと空はイミルアインのガチ告白におののく事になる。

 

 

 

 

*****

 

 

 

恐らくはしばらく戻る事のないだろうエルキアの街並みをステルヴィアは自身の心に留め、昔の事を思い出しながら歩いていた、すると。

 

 

「逆じゃ!帆楼は、帆楼の創った者にさえ、遅れておるではないか!」

 

其処には自身が創った者、機凱種より心に対して理解が遅れていることを笑いながら悔しがっている帆楼を見つけた。

 

そんな帆楼をやさしく見つめながら、自分達機凱種の母もこれから多くの事を知っていくのだろうと思い、静かにその場から転移()えた。

 

 

****

 

~エルキア上空~

 

 

ステルヴィアはエルキアの空をゆっくりと風を程よく感じる程度の速度で移動していた。

 

「さて、まずは何処から回ろうかしら?」

 

世界を回るとは決めてはいたもののどういった順番で回るかは全く決めていなかったステルヴィアは困っていた。

 

「うーん。やっぱり東部連合からかしら?あそこは機械科学が進んでるっ⁉」

 

目的地を東部連合に決め、其処に向かおうした次の瞬間、嫌な感じに従い後ろを振り返ると。ステルヴィアのすぐ後ろには空間が割けており、その大きさは人1人がすっぽり入る大きさをしていた。

 

「なっ、私が気づけなかった!?そんなっ」

 

割けた空間は瞬く間にステルヴィアを飲み込むと割けていた空間が閉じ、其処には何事もなかったかのような青空が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ステルヴィアの名前の由来は。

スーパーロボット大戦=宇宙戦闘有→宇宙→宇宙のステ〇ヴィア→ステファニーとステルヴィア、二つともステから始まってる。よし、これにしよう。


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