ボスの間の中央
そこに二人の男が立っていた。
「「……」」
一人は盾と剣を構えた壮年の男
もう一人は“二本”の小太刀を構えた未だに幼さが残る少年
二人は無言で向かい合う。
「くっそ! 動かねぇ!」
「動けよ! 畜生!」
その二人の周りには見えない何かにより地面に縛り付けられている数十人のプレイヤー達
それは二人の仲間達であった。
「行きます!」
「来い!」
小太刀を構えた少年が掛け声とともに壮年の男に向かっていく
男はそれを正面から迎え撃つ。
-----ガギーンッガギーンッ-----
少年の二本の小太刀を男は盾で弾き、隙をついて剣を振るう
「!」
少年は一本の小太刀でそれを受け止め、もう一本の小太刀で更に斬りかかる
-----ガギーンッガギーンッ-----
少年の速さは神速と言える速さだった
その小太刀の間合いからの超接近戦、少年は時々フェイントをいれながら男に迫る。
「ふんっ!」
だが男はその全てを盾で弾き、時には剣で弾き少年に剣を振るう
「「……」」
二人は何度もそれを繰り返していた
互角
それ以外を表す言葉が他にあるだろうか。
「!」
「ふ!」
だが、その均衡も長くは続かない
それは二人の体力差が物語っていた。
ボス戦の後の決闘
最初の体力は壮年の男の方が上だった。
それ故、現状の今も少しずつ減りながら男が上回っている
「……」
この均衡が続けば確実に少年の体力が先に尽きるだろう
だからこそ……
「!」
「な!?」
少年は賭けにでる
今までは受け止めていた剣、突き出されたその腹を足場に宙へ跳ぶ。
男はあまりの出来事に反応しきれない
「!」
男の頭上から小太刀を少年は投げた
反応しきれなかった男にその刃が突き刺さる。
周りの誰もが少年の勝利を確信した
少年は後ろ向きに着地をする。
-----ドスッ-----
「……」
「危なかったよ。私が“神聖剣”のユニークスキルを持っていなければ確実に今ので勝負がついていただろう」
少年の背中に剣を突き立て男は喋る
「生存……スキル……ですか?」
「ああ。体力が0になる攻撃を受けたとき、一度だけ1残ると言うね」
少年は自らの体力ゲージを見る
体力ゲージは最後まで点滅していた。
「……!」
誰かの声が聞こえる
だが少年にはその言葉を聞き取ることができない。
「……後は頼むよ」
少年が呟くと同時に体力が尽きる
そしてポリゴンとなり砕け散った。
「イヤーーーッ!!」
少女が悲鳴をあげる
倒れ伏す者達は一様に苦しい顔をした。
「……残念だ。君は彼等の“希望の星”と成りえなかった」
心底残念そうに男は呟いた
「さらばだ。“スター”君」
これは一人の少年、『スター』と言うアバターを使う者の物語
これより始まるのはキセキ
『幸運の星』のキセキである……
ずっと前から書きたいと思っていたので投稿!
しかし、他の作品も完結させてないのに新しく作って大丈夫かと内心gkbrしてます
この作品には主人公最強成分が多々存在しますので、キリト君より強い奴は認めない!という方は読まない事をオススメします。
更新は遅いですが、見てくださる方が居たら大変嬉しいです
感想もお待ちしてますので、気軽に書いてくださるとうれしいです