鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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皆さまおはこんばんちは!
居眠りしてしまい、眼が覚めたのち
なぜか眠れずモンモンとしているにいやん黒須賀部です。


昼間も暑いですが、熱帯夜が続いていますね。
クーラーが無いと、たぶんぶっ倒れてしまう事でしょう。
皆さま、熱中症などにはご注意くださいね。



さて、今回は赤城さん編の2回目でございます。
どうしても赤城=グルメ系になってしまいますね。
あまり大げさな大食いネタはこのみではないのですが(汗

それでは第20話
はじまります!



20:孤独の赤城 その2

大和ミュージアム、まともに回れば半日はかかりそうな博物館。

そこを約2時間、駆け足でまわった赤城は、そこからすぐそばにある、呉鎮守府に到着していた。

 

横須賀に次ぐ大きさを誇る、この呉鎮守府。

もちろん所属艦娘の数もそれなりの規模があり

赤城の親友である航空母艦娘の加賀も、今は呉鎮守府に所属していた。

 

 

 

その加賀を訪ねココまで来た赤城だったが

対応に出てきたセーラー服の駆逐艦娘吹雪から悲しい報を知らされていた。

 

 

「ぇ?加賀さん、海難事故の捜索に駆り出されたのですか?」

 

「はい、赤城先輩、加賀さんは2時間ほど前に抜錨されました」

 

 

 

そう答える吹雪。

パッと見、田舎の女子中学生のように見える彼女は特型駆逐艦娘のネームシップであり

その芋っぽい見た目に反して、アニメ版艦隊これくしょんの主人公役になっていたり

その芋っぽさ故に、擦れてない純粋そうなイメージから、那珂ちゃんに匹敵するアイドルとして名を馳せている。

 

 

 

「そうですか、お仕事なら仕方がありませんね」

 

「すみません、本当なら五航戦のお二人が当直だったんですが…今は別任務で横須賀に行かれてるんです」

 

「いえ、吹雪さんが謝る事でもないわ、わざわざ知らせてくれてありがとうございます」

 

「いえそんな///」

 

 

少し顔を赤らめ照れる吹雪。

現在一般社会に放送中のアニメと同じく、彼女は赤城を理想の先輩として、とても慕っていた。

そんな憧れの先輩から言葉をかけてもらえるのはとてもしあわせなことだった。

 

 

 

 

 

「しかし困りましたね…」

 

「どうかされましたか?先輩」

 

「今日は加賀さんと夕食の予定をしてまして、予約もしてたのですけど…今からキャンセル出来るかしら…」

 

「!」「先輩!それなら私がお供してもかまいませんか!?」

 

「吹雪さんが?時間とか大丈夫なの?」

 

「はい!今日は私非番なんです。深雪達もでかけちゃってますし、夕飯は一人の予定だったんです」

 

「そう、ならお願い出来るかしら?」

 

「よろこんでお供します!」

 

 

とても元気な吹雪だが、赤城が関わるともっと元気になるのだった。

それから二人は、呉のれんが通りを歩いて、赤城の予約していたとある居酒屋の暖簾をくぐった。

 

そこは、最近きれいに改装されたお店で、地元の人々に愛される庶民的な居酒屋だった。

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!」

 

 

元気なオヤジさんの挨拶をうけ、赤城が予約していた旨を伝える。

 

 

「あぁ加賀さんのお友達の方ですね、いつも加賀さんにはひいきにしてもらってます、どうぞこちらです」

 

 

そういって少し奥のカウンターに案内される。

周りのテーブル席などは既にお客さんでいっぱいだった。

賑やかではあるが、騒々しいわけではない。

お店の雰囲気は、さすが加賀が好むだけあり、過ごしやすそうな感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず赤城はビールを、吹雪はウーロン茶を注文し乾杯する。

お互いに近況を報告し、まずは食べましょうと言うことで、刺身や焼き物を頬張る。

 

 

「そうですか、退役されるんですね?寂しくなります」

 

 

赤城が予備役となって、一般社会に出ることを知り、吹雪は少し元気をなくす。

憧れの先輩とはなれてしまうのだから無理もないだろう。

 

 

 

 

「吹雪さんもあと半年もすれば、私と同じく予備役になるじゃありませんか」

 

「それはそうなんですけど」

 

「んー、そうね。金剛さんも私と同じく既に予備役ですし、ちょっと可哀そうですが…」

 

「ですよねー?せめて金剛さんが居て下さったら…」

 

「貴女たちはなんだか姉妹みたいでしたものね」

 

「ぇ?そうなんですか??///」

 

「だって、貴女、よく金剛さんに甘えてましたもの、少し妬けるわ(笑)」

 

「もぅ!赤城先輩ったら///」

 

 

 

これまた放送中のアニメで語られたように、吹雪は金剛にとって年の離れた妹の様に可愛がられていた。

それの影響もあり、金剛型の4人は世間一般では「お姉さま」と呼ばれるようになっていた。

逆に吹雪は大きいお友達から、理想の妹的な扱いで絶大な人気を得ていた。

 

 

 

 

 

 

そうして居酒屋でのひとときは穏やかに過ぎてゆき、吹雪は鎮守府に戻る事となった。

赤城はもう一軒、酒場に繰り出し、静かに飲みなおすつもりだと告げ二人は別れた。

 

 

 

「ふぅ、吹雪さんのおかげで楽しくお腹も満足しました」

 

「それじゃ、次いきましょっか」

 

 

と一人呟きながら、今度は駅前の酒場を目指す。

加賀と共に呉に居たころ、よく二人で飲みに行っていた酒場だ。

呉駅のそばの酒屋の2階にあるこのお店は、シックな造りで恋人たちにも大人気の酒場なのだ。

 

 

赤城はカウンター席でひとりカクテルを片手に物思いにふけっていた。

 

 

加賀に色々相談したいことがあったが、流石にそれをそのまま吹雪に相談することも出来ず

お酒でも飲んで、少し気を紛らわせかったのだ。

 

 

 

 

 

 

まだまだ私もダメね。

吹雪たちには立派な先輩として慕われているが、一人の女としてはまだまだ未熟だと、少し自己嫌悪に陥っていた。

 

心に思い描くのは、舞鶴での一コマ。

自分の想い人が、とある艦娘に唇を奪われたそのシーン。

思い出すだけで膝がガクガクとしてくる。

 

震える手でカクテルを飲み干し、同じものを追加注文する。

 

 

「いやな女だわ、私」

 

「自分で振っておいて今更…」

 

 

半年も前の出来事だったが、赤城にとってそれはまるで昨日のことのように思い出せる。

あの時の自分は嫉妬に狂い、なにもかも投げ捨ててどこかへ走り去りたい衝動にかられたものだ。

あのあと、自己嫌悪に陥り、風呂場で泣いていたところ、あの人が私のところにやってきた。

 

神様が本当にいるなら、なんて残酷なことをするのだろう。

流星でも使って雷撃処分できるのなら、速攻第一次攻撃隊を発艦させ完膚なきまでに叩きのめしたかった。

 

 

 

 

 

 

 

何故あの人なの?

何故私以外の女性があの人のそばにいるの???

何故私はなにもせず、ただだまって見ているの?????

 

 

 

考えれば考えるほど泥沼にハマってゆく。

それはかつて、慢心から雷撃処分され、深い海に沈んでいった自分の愚行を思い出させていた。

 

 

 

「うっ」

 

想えば想うほど、涙が溢れてきた。

 

 

 

見かねたマスターがハンカチを手渡してくれる。

さすがに元常連の女の子が泣いているのだ、見て見ぬふりは出来なかったのだろう。

 

涙をぬぐい、壊れかけの笑顔でマスターにお礼を言う。

 

 

 

 

 

 

今夜のお酒は、とても苦く感じられ、赤城は

あぁ、明日までにはもうすこしマシな自分になっていないと、と一人おもうのであった。

 




第20話終了でございます。

あるぇ?
ラブコメじゃなくて、なんか昼ドラみたいなノリになってませんか?私???
っかしいなぁ、苦手なはずがなんでこうなるの???



さて、次回も赤城さん編の続きです。
これからどうなりますことやら、乞うご期待です!





まえがきの誤字を修正しました。
タグに「恋愛」「ラブコメ」を追加しました。
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