ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか   作:もんもんぐたーど

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《ここに百合の花を挿入》


私の妹(公称)はこんなにかわいい
第10話


ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているのだろうか10

 

いなづまの部屋は私と同室になった。外からやってきた新人(?)高レベル冒険者の監視という名目だけど、多分……ううん、気のせいだよね。まあ、可愛い妹と同室なのは大変喜ばしいというかなんというか、いなづまかわいい。同室に決まったときの喜び方もかわいい。妹の嫌いな姉なんて居ません!あわよくば寝顔も……。

 

「おはようございます。」

 

「おはよう、いなづま」

 

結果から言うといなづまは私より早く起きていた。

 

つまり私がいなづまの寝顔を見るためにはマインドダウンか私が早く起きるかいなづまが早く寝るか。昨日ベートに預けたのを若干惜しむ。あれは預けないといけない局面だったけどまさか朝の寝起きいなづまを拝めないとは思わなかったから……。明日は早く起きて……えへへ。

 

あ、またトリップしそうになった。

 

部屋以外のいなづまの進退についても意外とあっさり決まった。

 

まずギルドへの申告レベルはレベル5。つまり一級冒険者だ。フィンとの手合わせと盟友関係の"ステータス擬き"が決定打になったらしい。あと、スキル・"魔法"についてはレアスキルにぶっ壊れ魔法(刺激が強いとのことで見せてもらえなかった)ととても言える内容ではないので秘匿。ロキがなんとかするらしい。

昇格ではないものの新しいレベル5と言うことで神々のセンス(中二病)で決められる二つ名も与えられる可能性がある。

 

あと、神としての格についてもロキ任せになる。いなづまは神であることを隠す事が得意らしいのでなんとかなるらしい。なんか「ダンジョンに潜るときは気をつけるんやで。」とか言ってたけどどういう意味なんだろう。

 

まあ、分からないことはちょっと置いておき、それより何より今日はなんと……いなづまとお出かけするんだ‼

 

「朝ごはん、食べに行きませんか?」

 

「そうだね、いこうか。」

 

出る準備を整えた私を見ていなづまが声を掛けてくる。自然に当然であるかのように伸びてきたいなづまの手をとり、しっかり握る。

昨日説明を受けて一応自分で朝食を食べにいける筈のいなづまだけど、この寝坊助お姉ちゃんを待ってて、手までつないでくれるなんて……。

 

「♪」

 

ファミリアの無駄に広いと思っていた廊下を二人で並んで歩く。

昨日気付いたんだけど、これ位幅があると手を繋いで並んで歩いても普通にすれ違える。余裕を持って黄昏の館を設計した人は全力でたたえられるべき。ここの主だと思えばロキのセクハラも一回くらいは許せるレベルの快挙。

 

と、いなづまの登場で図らずも評価が上がったロキのことは置いておき、今日はいなづまと生活用品と武器の購入をすると言うことになっている。

 

生活用品は置いておき武器についてはいなづまには固有武器があるけど、固有武器の修復は制御可能なもののいなづま自身の体力を消費するから別に武器を用意する。

 

と言うのも遠征とかホームを長時間離れる時に体力を回復できるかわからない状況で武器を失う可能性があるのは良くないからね。

 

立ち止まるいなづまと私、気付いたら目的地。見上げてくるだけでお姉ちゃんに喜び(ダメージ)が……。これが妹。圧倒的妹。自分でも何を考えているのか分からないくらいだけど、妹は良いぞ。

 

ーーーー

 

朝御飯を食べてリヴァリアさんから資金を受け取ったあと、私の武器を買いについでにアイズお姉ちゃん好物と噂のジャガ丸君を近くの屋台で買う。店員さんは黒髪をツインテールにした碧眼の人(?)でした。背は大きくなさそうでしたが胸部装甲が……。

 

私も大きくなったらちゃんと胸部装甲も育つのでしょうか?毎日牛乳を飲んでいるのですが、なかなか実感もないし同じ駆逐艦でも潮お姉ちゃんとか浜風さんとかは……うぅ。ま、まだ成長期(?)なので信じるしかないのです……。

 

「はい、なのです。」

 

「いなづま、人間はジャガ丸君なしには生きられないんだよ。」

 

アイズお姉ちゃんにジャガ丸君を渡すと冷静な口調で興奮気味の表情というちぐはぐな、いや喋ってる時点で興奮してるのです?お姉ちゃんはかなり落ち着いているというか寡黙というか……あんまり興奮とかしない方だと思うのですが……そんなにジャガ丸君が好きなのです?

 

「アイズお姉ちゃんは、私とジャガ丸君どっちが大切ですか……?」

 

食べ物に対してというとなんか変ですがちょっとイジワルな質問をぶつけちゃうのです。これが雷お姉ちゃんならきっとうまく受け流しちゃうのですがアイズお姉ちゃんには難しいと思うのです。

 

「……決めなきゃだめ?」

 

さっきまでのテンションから打って変わって絶望感漂う表情に変わる。ここまではっきり表情が変わるとちょっとぞくぞくしちゃいますね。はわわ、なんか変態さんみたいな思考に……。

 

「……別に、良いのです。出会って一日も経っていない妹とおいしいジャガ丸君じゃ……。」

 

「そんなことはない……。いなづまは大切な妹で……」

 

さっきまで逸らしていた目が合う。あぁ、やっぱりどこにいても私は私なのです。例えダンジョンや神の恩恵(ファルナ)みたいな不思議があふれるこの地でも……

 

「大好きな妹だよ。」

 

「私もお姉ちゃんのこと大好きなのです。……さっきはイジワルなこと言ってごめんなさい。」

 

お姉ちゃんが大好きなんだって。




23人も姉が居たら仕方ないのです。(吹雪型24番艦並の感想)
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