ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 作:もんもんぐたーど
ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか46
階層主ゴライアス
それは17階層に出現する「迷宮の孤王」。ほかのモンスターを圧倒する、次元の違う存在。
但し一度討伐するとしばらくの間、新たにゴライアスが生まれることはない。そういった意味でも特殊なモンスターだ。
「ありゃ?
「街の冒険者が総出で片付けたみたいだ。交通が滞ってるからって。」
街というのは以前アイズといなづまでカレーを作った場所は18階層。17階層の直下で
「へぇ、それじゃあしばらく待たないと駄目かぁ。」
「残念そうにするな、これからが本番なのだから。」
力の行き場を失ったウルガを振り回す
「明るいですね。」
「予定よりちょっと遅いくらいか。まあ、問題ねぇ。」
「ダンジョン内でずっと戦闘してると時間が分からなくなるね。」
「……なのです。」
そう、実はもっと早くに18階層に到達しているつもりだったのだ。ゴライアスの討伐を考慮しても18階層の『昼前』には到着しているはずだった。誰かと待ち合わせをしているわけではないので問題ないが、それでも
「ここの川魚、なんかおいしそう。」
「帰りに食べましょうか。団長さん良いですか?」
脇道にそれた場所にある、最高より少し暗いくらいの空を映す川をのぞき込むアイズは少しお腹を空かせていたのかもしれない。ダンジョンアタック中はセールスポイント以外での食事が不定期になりがちだ。成長期の少女には空腹になるタイミングも出るだろう。
「うん、かまわないよ。それにしてもお昼時は確実に過ぎてるしいつもよりは飯屋も空いている筈だけど、妙に騒がしいな。」
18階層には昼夜がある。今は、フィンの見立てでは昼を過ぎて夕方にさしかかっている位。
「お、おいあれ。」
「何だあれは。」
「道が封鎖されてる?」
「え、どういうことよ。」
18階層に街があると言ったばかりだが、その街は決して18階層の多くを占めているわけではない。むしろ街の外の領域の方がずっと広いのだ。草原や草木に覆われた森が存在する
「こら、ティオナ。先に行かないの!」
「えー、先にあの人達に話を聞いてくるだけだもん。」
「駄目よ。あなただと何かやばい人だと思われて捕まるのが関の山だわ。」
そんな
「っ誰が見てやがる。」
「え?」
「レフィーヤ、気をつけて。」
レフィーヤは気づかない。ベートの視線の先は街に向いているようで向いていないことに。レフィーヤは気づかない。自分以外がその視線に気づいていることに。
「え?」
レフィーヤは気づかない。
その視線が誰を狙って
今回は分割1話の中編になります。