ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 作:もんもんぐたーど
ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか60
「フヒヒ……久しぶりにアイズたんの柔肌を蹂躙したるわ……!」
「ステータス更新って、指要ります?」
「要るでー!超要るでーー!!」
真顔でデスペレートに手を掛けたアイズを前にロキは慌てたようにオーバーな何も伝わらないジェスチャーとともに釈明しながら、適当な空き部屋にアイズを連れ込んだ。
ロキ・ファミリアは大変広く余裕のある設計をしているため、そこそこ空き部屋がある。団員が増えても急に箱物を増設出来るわけでもないし、逆に部屋さえあればそこを倉庫として使ってもいい。余裕は冗長にみえる事もあるが非常に重要なのだ。
「ここなら大丈夫やろ。ほな脱いで。」
「……はぁ、分かりました。」
アイズからの反応は芳しくない。加減を間違えて変ないじり方をしてしまったのかもしれない。次回への反省点やなとロキは独りごちた。
それにしてもアイズたんのステータスを見るのは結構久しぶりやな。前回、前々回と忙しさにかまけて更新してなかったしアイズに催促もされなかったし。ウチのファミリアはなんだかんだ言って全団員のステータス更新を最長3日程度の感覚でやってるから、こんなに更新が空いたのは冒険者になりたての頃のアイズたん以来やろ。
「……あ、え?」
「どうかしました?」
「レ、レベル6や。ランクアップやで!」
やっときたという雰囲気のアイズたんに、電がこんなところにも良い影響を与えていたのかと思うと本当に拾いものだったという感じやな……ほんま。
「……よし。電よりも先にランクアップした。」
「ってそっちかーい。てっきり長らくランクアップしてない方かと思ってたんやけど。」
「それもあったけど……変な焦りよりもお姉ちゃんとしての威厳を保つ方が重要だと気づいたから、ね。」
うん、それも分からん。でもまあ変に力んでも成長には逆効果やし結果論やけどええんやない?多分。
「それじゃ、これがレベル5の最終ステータスで、一応これがレベル6でのステータスや。んん、レアスキルも発現しとるな。"精癒"や。効果は精神力の自動回復。ウチだとリヴェリアだけが発現しとる。」
「……精癒。スキルはその人を映す鏡……。」
「誰が言ってたんや、そんなこと。」
決して間違っては居ない。むしろ神々の間では常識で、それゆえレアスキルの内容によっては平気で隠匿する。ただ同時に
「電が」
「ああ、完全に理解したわ。それ、神々の公然の秘密やからあんまり言いふらさんといてな。」
「……わお。私から電にも言っておくね」
「ウチも言うけど、お姉ちゃんの方がちゃんと妹に言うこと聞かせられるやろうからよろしく頼むで。」
本物の神としての一端はどうしてもこんなところで出てしまうんやな……。難しいなぁ。
再び分割1話です。投稿間隔が空くよりも短くてもキリの良いところで投稿しちゃいます。今週中に分割1話後編を投稿していきたいですね。