煤に塗れて見たもの   作:副隊長

60 / 62
23.痛みと不協和音と

 硯に水差しから水を数滴垂らす。墨を手にして、水に溶かすように磨り始める。ゆるりゆるりと、時をかけ墨を動かす。書簡。自分が居を構える集合住宅の一室を整理していた折、幾つも溜まっていたそれを消化していた。殆どは実家から送られてくるそれである。直近では錬金術師の暗躍もあり、届けられた書簡をじっくりと読む機会が無かった為、少しばかり溜まったそれに改めて目を通している訳であった。届いたその日のうちに大まかな内容には目を通してはいたが、殆ど流し見で終わっていた。書簡と同時に、女性の写真も数点届けば内容は読まなくとも解るからだ。

 武門上泉の直系。今でこそ、惣領(次期党首)と言う立場は叔父に譲る事になったが、それでも受け継いだ血と技の濃さは本物である。より強い次代を残せというのが武門の務めでもある。要するに、見合い相手の斡旋であった。結婚して子供を残せというのが、武門としてやって欲しい事だと言う訳である。

 墨の香りが鼻腔に届く。昨今では滅多に出会う事の無い落ち着いた香りが、戦い続きである今を束の間だが忘れさせてくれる。ただ、墨をする音だけが自室に響く。

 書簡への返答を纏めて認める為、紙と墨を用意していた。現代であるならば墨で書かれた書簡などを見る事はほぼ無いだろうが、そこは武門である。棟梁の好みもあって、鉛筆での手書きや電子機器を用いての印刷では無く、筆と紙を用いる古き良き書簡でのやり取りをしていた。勿論、今回の様に重要ではあるがそれほど緊急性の無いような内容に限るが。

 

「全く読めねぇんだけど……」

「それはそうだろうな。馴れがいる」

 

 墨を磨る事で鳴り渡る静謐な音色とどこか懐かしい香りを楽しんでいると、そんな言葉が耳に届く。部屋の端の方で丸まっていたクロがピクリと動くが、発言したのが白猫だった事もあって直ぐに転寝を再開する。雪音クリス。心配性な妹分が、一纏めにした書簡の一つを手に取り、学者が古文書と格闘するように解読を行っていたがさっぱり解らんと匙を投げる。まあ、それはそうだろう。墨で書かれた書簡である。行書が崩れに崩れており、普段から読み慣れていなければ解る道理はない。読んでも良いかと聞かれていたので、読めるなら読んでみると良いと伝えると、こう見えても学校の成績は良いから後悔するなよと豪語していたクリスではあったが、予想通り、解読には失敗したようだ。当たり前である。行書という事もあるが、武門である。同族にしか分からない様な、書の書き方もあるからだ。要するに所々に暗号が用いられている。解る筈がない。もし万が一初見で解るなら、本来とは違う意味で嫁に欲しいぐらいである。

 

「結局この手紙の山は何が書いてあったんだよ」

「まぁ、大した事ではないよ。近況報告と、武門の務めについて」

 

 さっぱり解んねぇと零す白猫に苦笑が零れる。その間も、視線と意識は硯に向けたままだが、耳だけはクリスの言葉を聞く。緒川の話を聞いた後、何処となく寂しそうな顔をする事が増えている。気にはしているが、何かを話しに来る気配はまだない。悩んでいるのだろうなと見当を付けつつも、必要以上には構う事をせず見守るだけに留めていた。自分の想いを見詰める。それは人が生きて行く中で、大切な事であったからだ。

 

「これは……写真か。って、何だよこれッ! これも、これも、これもッ! 入っているの女の写真ばっかじゃねーかッ!」

 

 近くに纏めた写真の入った封筒を取り出し、白猫が小さな叫びをあげる。その声に一瞬硯に墨を磨る手を止め視線を向けるが、ああ、そういう事かと合点がいったので再開する。その間にも白猫は写真を見詰め御立腹のようだ。取り敢えずはと言った感じで、着物を着た若い女性の写真を手に取り、此方に疑問をぶつけて来る。

 

「見合いの写真だな。何時もの事だよ。さっさとつがいを見つけろと家が煩いのでね。隙あればそういったものが送られてくるよ。爺様の趣味の一つかな」

「――ッ!?」

 

 見合い話が送られてきているのだよと伝える。薄々は予想がついてたのではあるだろうが、本当にそういう類の書簡と写真である事に、クリスは素直に驚きを示す。そして、何の想像をしているのだろうか、暫く考え込んだ果てに一瞬で赤く染まった。らしいと言えばらしい反応なのだが、それが少し面白かった。

 

「その応答も兼ねて、書を認めている訳だよ」

「そ、それでなんて書く心算なんだよ。当然、あんたの中では答えが出ているから返信を書こうって思ったんだろ? もしかして……良い女がいたりしたのかッ!?」

「いや。いつも通り、今の所はそんな事は考えていないと認める心算だよ」

 

 クリスの言葉に頷く。婚姻を結ぶのなど、もう少し先で構わなかった。何時だったか司令に三十路に差し掛かれば、その辺りで決めるつもりだと言っていた。その時と同じように答える。

 

「そ、そっか。取り敢えず、直ぐ様結婚するとかそんな事を考えてるわけじゃないんだな?」

「ああ。そうだな。それに、今はそれどころでもない。目先の戦いを終わらせなければ、そんな事を考えている余裕もないよ」

「……、戦いが終わったら、そういう事も考えるのかよ?」

「まぁ、武門だからな。何れは次代を繋ぐ者を考えなければいけないよ。俺自身がそうだったからな」

 

 一先ず婚姻などは考えていないと伝えると、興味が幾らか逸れたのか先程の剣幕よりは幾らか落ち着く。その間に、墨を筆に絡ませ、紙に伝えるべき事を認め始める。気付けば傍らに来ていたクリスが、白の上に広がっていく黒色に感嘆した様な声を上げる。

 

「よ、読めねぇ……」

「まぁ、それほど上手い字ではないしな」

「いや、あんたの字が汚いとかそういう意味じゃなくて、書体が崩れ過ぎてるんだよッ! 来てる手紙も、送る手紙もッ!!」

 

 やっぱり読めないと零す白猫の言葉と様子が面白い為、汚くてすまないなと続けて見ると、いや、そうじゃねーんだよと否定する。

 

「それに、達筆過ぎて上手く読めねーけど、何と言うかこんな字が書けるのはその、凄いしちょっと格好良い……」

「ほう……。褒められたのか。珍しい事もある」

 

 そのまま、目の前の意地っ張りにしては珍しく素直な称賛の言葉に思わず手を止め見詰める。大凡、今までのクリスからは想像できない言葉に、少しばかり虚を突かれていた。

 

「いや、その、別に深い意味はねーし!!」

「そうだな。素直に褒められた事を喜んでおこうか」

 

 するとそんな此方の様子を察したのか、白猫は何時もの調子で慌てふためく。その姿が少しだけ可愛らしく思えるが、今回は書を認めている事もあり、そちらに意識を集中させる。書き記す内容は、近況報告、縁談の先送り、そして――

 

「なぁ、今度墨の磨り方を教えてくれよ」

「また、唐突にどうした。やり方ぐらいならば教えられるが、俺は武門であって書道家では無いぞ」

「解ってるよ。けど、こう、あんたが書いているの見たらやってみたくなったんだよ。それに剣は使えないけど、こういうのだったらあたしにもできそうだしなッ」

 

 全てを認め終え、確認も終えた時にクリスがそんな事を言う。剣などとてもじゃないけど無理だが書ならば、自分でも共にできるからと屈託なく笑った。その様子に、まあ良いかと頷く。長らく書見をする事はあっても、墨と筆を用いた書写をする事は無くなっていた。思えば、最近では黒金の対策もあり、小日向ばかりを気に掛けていた。この子との時間を取る事が随分と少なくなって来ていたように思える。実家の様な安心感がある。以前零していた言葉を思い出す。気のせいかも知れないが、心配以外にも寂しい想いをさせていたのかもしれない。

 

「そうだな。君に何かを教えるのも、良いかも知れない」

「ほんとか? 約束だからな」

 

 それほど長い時間は取れないが構わないかと告げると、嬉しそうに表情が綻ぶ。翼や小日向には剣を教えて来ていたが、クリスにはそういった時間を取った事はあまりなかった。訓練で相手を務める事はあるが、明確に教える目的で接する事は無かっただろう。響には、色々な在り方や生き方の話をした事もあるが、クリスにはそう言った話も少なかったように思える。上機嫌に鼻歌を口遊みだした様子を見ていると、そういう接し方もありかも知れないと思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒鉄の右腕は異端技術との複合品である。エルフナインがキャロルの本拠地から逃げる際、持ち出してきた異端技術のうちの一つに英雄の剣の一部が存在していた。その技術と、特異災害対策機動部時代から蓄積されていた異端技術を応用し造られたのが、自身の新たな右腕であった。その力は、既存技術と異端技術の折衷品である。つまり、それその物が特異災害対策機動部やそれから派生したS.O.N.G.にとって重要機密であると言える。重要な技術の集大成の一つであり、貴重な異端技術の情報収集源であると言えた。

 

「これが、黒金の右腕に関して収集、解析が完了した情報となります」

「ああ。確かに受領した。日頃の尽力の成果。有難く頂戴する」

 

 その為、計測された情報を解析共有する為に情報媒体の受け渡しに来ていた。エルフナインと共に特異災害対策機動部一課に訪れ、運んで来たものを受け渡す。風鳴八紘。風鳴弦十郎の兄であり、翼の父に当たる人がその受取人だった。本来ならば、内閣情報官である彼に直接情報端末を受け渡す事などあり得ない筈なのだが、そこは風鳴の家、そして武門と言う存在が関与していた。要するに風鳴の隠居、一応は現当主である風鳴訃堂が一枚噛んでいるという。

 ちなみに風鳴の現当主を隠居と呼び、正式な当主では無い風鳴八紘を現当主と敢えて呼ぶのは、武門である『上泉』が『風鳴訃堂』を蔑視しているという意思の表れであった。

 棟梁にして、『思想が理解できぬ訳では無い。が、人として護るべき矜持を捨て畜生に成り下がる事を是とするようでは、器が知れると言うもの。国の守護する者が人の道を違えた時、最早それは人の為の守護者に非ず。狗は狗の国でも守れば良い』と断じたのだとか。父と言い、祖父と言い、風鳴の隠居が随分と気に入らないようだ。尤も、上泉を経由して聞く噂話によれば、確かに問題の多い人物ではある。

 

「黒金の右腕。錬金術を用いる事が出来るそれその物を複製する事は不可能です」

「ああ。それは解っている。錬金術。それは、一朝一夕で手繰り寄せられる異端技術では無いのだろう。だが、異端技術との折衷品である義手としての力なら別だ。シンフォギアの防護障壁や、黒鉄の右腕の障壁を既存技術にまで落とし込む事さえできれば、人はノイズへの明確な対抗手段を手繰り寄せる事も可能だ。黒鉄の右腕のもたらす情報にはそれだけの価値がある」

「はい。英雄の剣が用いられている黒鉄の右腕とまではいかなくとも、既存技術で似た事が出来るようになるとすれば、それは革新的な変化と言えると思います」

 

 エルフナインが手渡した情報媒体を手に、風鳴の現当主殿がそんな言葉を続ける。怜悧な知性を持つが、同時に不器用な人間だった。シンフォギアが存在するとは言え、それとて常に最前線にいられる訳では無い。ノイズに対し対抗する術を持たない者達を戦場に送り出す事に関して、苦々しい想いをしていたのだろう。少しでも対抗できる術があるのなら、手繰り寄せたいのだと続ける。

 

「一課の遊撃隊の方は?」

「未だ目を覚まさないと聞いている。今すぐにどうにかなるという程では無いが、このまま意識が戻らなければもしももあり得る。彼らもまた武門だ。単純な傷ならば常人よりも直りは早い筈なのだが……。恐らく相対した自動人形が何かを行ったのかもしれない」

「……自動人形の錬金術。ボクならば力になれるかも知れません」

 

 黒鉄の義手を作られる原因となった敗戦。その時に重傷を負ったのは何も自分だけではない。一課遊撃隊の者達も壊滅していた。死傷者も当然居り、中でも隊長格が四肢の一部を失い意識不明だという。これまでは錬金術師の対策に追われていたエルフナインであったが、シンフォギアの改修も全て終わった為、他にも自分にできる事があるかもしれないと、そんな可能性を口にする。錬金術。確かにそれならば、人知の及ばない現象も起こす事が出来るはずだ。自身も、その毒に蝕まれている身だ。決して有り得ないなどと言えはしない。

 

「確かに君であれば何か解るかもしれない。一度様子を見に行って貰えるだろうか」

「ボクにできる事なら、直ぐにでも」

「そうか。では、上泉君。君は彼女の案内と護衛をお願いしたい」

「承知いたしました」

 

 風鳴情報官から直接指示が下る。その言はS.O.N.G.司令のものよりも重く、元より断る理由もない。病床の者に面会に行くぐらいでは危険は無いだろうが、エルフナイン目的の自動人形の襲撃も無いとは言い切れない。黒金だけはそのような手を用いてこないと確信できるが、他の人形は断言できる程ではない。自分の様な者には有事でも無ければ急ぎの仕事など早々ありはしない為、指令を受諾する。

 

「連続した付き添いになってしまって申し訳ありませんが、まだ暫くお願いしますね」

「構わんよ。辞令が下って一課から離れてしまったが、短期間とは言え隊を率いていた。そちらの方も気になっていたのだよ」

 

 急な事ですみませんと頭を下げるエルフナインに、気にしないで欲しいと伝える。遊撃隊の二つの部隊のうち、自分が率いていた方の近況も聞いていた。此方の方は隊長格の柳生と疋田も意識を取り戻し、鍛錬に打ち込んでいると聞いていた。だからこそ、未だ第一部隊の者が意識不明な事違和感を感じる。同僚たちには何れ訪いを入れようと思うが、先ずは意識不明の者を見に行くのが優先事項だった。話が纏まり、風鳴情報官に一礼し、エルフナインと共に辞去する。そのまま、一課の中で申請を行い、医療施設への移動手段を手配する。それ程待たされる事なく、迎えの車両が姿を現す。そのままエルフナインと共に自動車の後部座席に童子切を抱え腰を下ろす。普段は刀を持てるように少々工夫されたS.O.N.G.制服を纏っており、場所によっては腰に差したりもしているが、流石に車両内で腰に差したままと言う訳にはいかない為抱えていた。

 

「体の具合はどうですか?」

 

 目を閉じ視覚ではなく聴覚での警戒を行っていると、視線を感じた。エルフナイン。此方をじっと見ている。

 

「問題は無いよ」

「そうですか……。何時も誰かが歌を……?」

「ああ。クリスや響が中心だが、翼やマリア、月読暁も歌ってくれる。時折小日向も響に混じる事はあるな」

 

 歌はきちんと聞いていますかと、エルフナインが問う。それに、聞かせて貰っているよと頷く。居室で聞く事もあれば、装者の訓練に立ち会う事で耳にする事もあった。フォニックゲイン。それをでき得る限り受け取る事が大切だと言われていた。左腕に僅かだが暖かな流れを感じる。それが、ネフシュタンの腕輪を稼働させてくれていた。

 

「なぁ、エルフナイン。絶唱と通常の歌ではどれだけの差がある?」

「それは……。一概にどれ位と比べられるものではありません。ですが、」

「いや、止めておこう。すまないが、今の問いは忘れて欲しい。武門であるからかつい尋ねてしまったが、歌に強さなどを持ち込むのは野暮と言うものだ」

「はい――」

 

 何気なく頭に過った疑問。エルフナインが自分なりに答えを導きだし教えてくれようとしたところで遮る。歌に強さなど必要では無かった。歌を語る時に、比較など無くて良いのだ。ただ想いを込めて歌ってくれている。温かなものが、確かに宿っている。その結果だけで充分だった。

 互いの言葉が止まり、車両が揺れる音だけが耳に届く。目的の医療施設へは、未だ暫く道程は遠い。左腕。僅かな温かさが脈打っている。

 

 

 

 

 

 

 

「私、余計な事しちゃったかもしれない……」

「そんな事ないよ。私も未来のお陰で、向き合う決心がついたんだ。あの日、お父さんと出会った。それはきっと逃げちゃいけない事なんだって」

 

 リディアン音楽院。立花響と小日向未来が学ぶ教室の一角で二人は言葉を交わしていた。筑波で行われていた研究の受領任務の終わり間際。仲間達で花火を行っていた際、響と未来は買い出しに出ていた。その時に訪れたコンビニ。そこで、想いもよらなかった人物と再会していた。響の父親である立花洸。かつて響たちの前から姿を消した父親と再び出会ってしまっていた。

 かつて起こったツヴァイウイングのライブ会場での惨劇。その生き残りである響が何とか傷を癒し、家族の元に帰った時にはその状況は一変していた。隣人や、見ず知らずの者達からの嫌がらせ。地域や社会、立花家が直接関係する会社や学校の者達からも心無い言葉を浴びせられていた。

 一人だけ生き残った。お前も死ねばよかった。天羽奏を返せ。疫病神。税金泥棒。ノイズはお前だけは殺さなかった。お前の所為だ。響自身が知るだけでも胸が抉られるような言葉を浴びせられていた。直接言いに来る者ならばまだ良かった。だが、殆どの人間は己の姿を見せる事も無ければ言葉に何の責任も負わないよう、匿名の張り紙や加工音声を用い毎日の様に嫌がらせが行われていた。それは響だけでなく、立花家の人間も例外なく悪意に晒される事となった。

 その最も矢面に立たされたのが立たされたのが立花洸である。娘が生き残った事が悪の様に非難され、務める会社では嫌がらせが横行し、取引先には自分が事件の当事者の親であるというだけで手切りにされ、その責を負われる形で仕事すら失い、酒に溺れ家族に暴力を振るうようになってしまう。情状酌量の余地こそあるが、それでも最後は家族にすらも何も告げず、家を捨て行方を晦ますという最悪の選択を取った父親であった。

 そんな父親と偶然再会した時、響は思わず逃げてしまっていた。一緒にいた未来が、咄嗟に洸と連絡先を交換していたので再び現れた繋がりが断絶する事は無かったが、本当にこの選択が正しかったのか、未来にも解らない。

 

「響……」

「大丈夫。一度お父さんに会って、しっかりと話をするだけだよ。だから、心配しないで」

「うん。だけど、無理しちゃだめだよ」

「解ってる。これぐらい、へいき、へっちゃらだよ」

 

 そして未来が洸と響の間を取り持ち、二人がもう一度会う約束を交わしていた。響の様子は何時もと変わらない様に思えるが、だからこそ、未来には心配に思えた。いつもの笑顔が、何処か無理しているように見えるからだ。

 

「響には私がいる。私以外にも、翼さんやクリス。マリアさんや調ちゃん、切歌ちゃんだって。それに」

「ユキさんだって居てくれる――。だけど、これ以上心配はかけさせられないよ。だから、上手く話してくるね」

「うん。待ってるからね」

 

 そんな未来に、響は大丈夫だと言い切る。大切な友達が居て、好きな人も居てくれる。だけど好きな人は自分なんかよりも辛い状況に立たされていて。そんな大切な人にこれ以上余計な心配を掛けさせたくないから、詳しい事は結局話せなかった。それでもみんなが傍に居てくれるから自分は大丈夫だと響は笑顔を浮かべ、未来と別れる。

 そして、待ち合わせのファミリーレストランに向かう。学院からそれ程遠くない店舗。辿り着くと、幾らか早鐘を打つ胸を落ち着かせる為、響は深呼吸を行う。

 

「大丈夫。へいき、へっちゃら」

 

 短く魔法の言葉を呟き、覚悟を決めた。扉に手を掛け開くと、カランと来店の音が鳴り響く。辺りを一瞥すると、直ぐに居場所が分かった。父親。既に席を取り、注文を終えたのか軽食が並んでいた。

 

「お父さん……」

「響……」

 

 店員に一言断り、父親の座る席に向かう。お父さん。幼い記憶の父親よりも、幾らかやつれた様に思えるが、確かに己の父親が響の前に姿を現していた。胸の内に鋭い痛みが走る。ざわざわと、背筋に嫌な感じが走り続ける。怖い。大好きだったお父さんに、自分は見捨てられていた。そんな想いが胸を過る。それを内心で、へいき、へっちゃら。と呟く事で気付かなかった事にする。

 名前を呼ばれる。懐かしい声色に、涙が零れそうになるのを必死に耐える。嬉しさと痛さ。二つの相反する感情が響の中に渦巻いていく。まぁ、座ったらどうだと着席を促され、響はそれ以上の言葉を出す事も出来ずに席に着いた。

 

「少し前に、月が墜ちる墜ちないと騒動になった事があっただろ? あの一連の事件の報道で、お前に良く似た女の子が映って居たのを見て、それ以来ずっと気になっていたんだよ。それから、昔みたいにみんなで一緒に過ごせないだろうかと思ってな」

「みんなで一緒に?」

 

 少し考え込む様にして洸が口を開いた。その事件には響自身心当たりがある。フロンティア事変。その一部始終は、フロンティアにフォニックゲインを収束させる為に、全世界に中継されていたと聞いている。その時にお父さんも見たのだろうか。そんな事を思いながら、紡がれた言葉の意味を反芻する。みんなで一緒に。お父さんが居なくなってからも、帰ってきて欲しいと思う事は何度もあった。ずっと欲しかった言葉。その筈なのに、その言葉がどうしようもなく気に障る。なんで、どうしてと、そんな言葉ばかりが頭を過る。

 

「ああ。やり直せないかと思ているよ」

「やり直す……?」

 

 やり直したい。父親から発せられた言葉を、何とか呑み込む。父親は軽食を口にしながら、そんな言葉を続けていた。記憶の中の父親の姿が思い浮かぶ。お父さんは優しくて格好良かった。そんな記憶が真っ先に出て来る。だけど、目の前にいる父親は、そんな響の記憶の中の姿とは正反対であった。なんで。もう一度、そんな言葉が己の内で生まれる。浮かび上がる暗い感情を、何とか落ち着けようと歯を食いしばった。

 

「勝手なのは解ってる。だけど、あの環境で生きていくなんて俺には考えられなかったんだ」

 

 そんな娘の姿に何かを感じたのか、洸は言い訳をするように言葉を絞り出す。その言葉に大きく感情が揺さぶられた。なら、どうしてそんな環境に私達を置いて行ったの? 逃げるんだとしたら、どうして私達も一緒に連れて逃げてくれなかったの? そんな言葉が胸の内に生まれるが、言葉に成らず消えて行く。どうしようもない痛みと、それ以上の悲しさが響の中から溢れて言葉にならない。

 

「無理、だよ……。一番一緒にいて欲しい時に居なくなったのは、お父さんなんだよ……。私たちの元から消えたのは、お父さんの方からなんだよ」

「……ッ!? やっぱり無理か。いい加減に時間も経っているし、どうにかなるかもしれないって思ったんだけどなぁ」

 

 何とか絞り出した言葉。お父さんが行った事は、私達をどうしようもなく傷付けたんだよと伝えた心算だった。その言葉に一瞬怯むも、洸は苦笑を浮かべ無責任な言葉を並べる。時間が経てば傷は癒える。そうすれば、自分が行った選択は帳消しになる。傷付けた事は無かった事になる。そう言わんばかりの父親の言葉に、遂に響の中で何かが切れるのが解った。

 

「そうだ、覚えているか響。どうしようもならない時に何とかやり過ごす魔法の言葉。お父さんが昔教えただろう?」

 

 辛そうに俯いていた娘の様子に、洸は何とか話題を変えようと言葉を出した時、響は勢いよく立ち上がった。そのまま、何も言葉を告げずに席から離れて行く。

 

「待ってくれ響ッ!」

「――ッ!?」

 

 その瞬間。父親の切羽詰まった言葉が耳に届く。その声音に、燃え上がっていた感情が一瞬だけ平静を取り戻す。そして。

 

「持ち合わせが心許なくてな。すまんが、貸して置いてくれないか……?」

 

 続けられたどうしようもない言葉に、もうあの頃の格好良かったお父さんは居なくなってしまったんだと思い知らされる。差し出された伝票を力ずくで奪い取り、店員の下に向かい乱暴に清算する。悲しかった。どうしようもない痛みだけが響の中を埋め尽くしていく。もう見たくない。もう、こんなお父さんには会いたくない。思うのは、そんな事だけであった。

 店を出て全力で走り出す。どうしようもない感情だけが響の中に残されるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

『アルカノイズの反応を検知した。場所は地下68メートル。共同溝内と思われる』

 

 暁切歌と月読調は、S.O.N.G.より支給された通信端末よりそんな情報がもたらされる。共同溝。電線を始めとする電気、水道ガスなどのライフラインを纏めて地下に埋設する地下設備に反応が現れたとの事であった。近場に居る装者は二人に加え響が連絡を受け向かっているところだった。他の者達も現場に向け急行しているところだが、目的地との距離が遠く、到着には暫くの時間が要する。近場に居る三人には現場に集合、後に先行する指示が下っていた。一足先に入口に辿り着いた切歌と調は響が到着するのを今か今かと待ちわびる。

 

「響さん、この前の花火の時位から何か様子がおかしかったんだけど……。今は大丈夫かな?」

「そうなんデスか?」

「うん。小日向先輩と買い出しに行った時、別々に帰って来てた」

「おおッ。言われてみれば確かにそんな気が。考えて見れば中々のレアケースデス」

 

 響が来るまでの間、調が少しだけ気にかかっていた事を切歌に話し出す。皆で海に訪れた最後の日。買い出しから帰って来た響の様子が少しだけおかしかった。その時は考え過ぎだろうかと考えもしたが、どうにも気になってしまう。取り敢えずはと言った具合に切歌にも情報を共有しておく。気のせいであったのならば、それはそれで構わなかった。自分が気にし過ぎなだけだと笑い話の種になるだけだからだ。

 

「でも、何があったのかな?」

「例えば、クリス先輩が思いの外頑張ってたから動揺したとかデスか?」

「……確かに頑張っていたけど、それだと時系列がおかしいよね。丁度あの時に出掛けていたわけだから、響さんは知らないだろうし」

「むむ。そうだったデス。地味にヘタレなところがあるクリス先輩にしては頑張ってたので、邪魔しちゃ悪いと思いながら観察していた所為か、その件の印象ばっかりあるんデスよ」

 

 何かあったのだろうかと二人は考えるもそれらしき理由は思い当たらない。あの時あった出来事と言えば、珍しくクリスがユキに積極的に向かって行ったのを二人で眺めていたぐらいである。それ自体も時間的に理由とするのはおかしいので、もっと別の何かがあったのかもしれないと会話が途切れる。それはそうと後輩の二人にして、じれったいなあの先輩はと思わずにはいられない。傍から見ていると好意があるのが良く解るにも拘らず、肝心なところで踏み出せないでいる。可愛らしいところがあるなと思いつつも、見ている分にはじれったいと感じるところも存在している。とは言え、それはクリス先輩だけではないんだけどと二人で頷き合う。

 

「――、――」

 

 そんな感じに待ち時間の間、任務以外の出来事についてああでも無い、こうでも無いと話し合っている間に待ち人である響の姿が近付いて来るのに気付いた。急いでいるのか走って向かって来ている。

 

「あ、来たデス。おーい、こっちデース」

 

 切歌が響の姿を認め、大手を振りこっちのほうに入口があると誘導する。

 

「へいき、へっちゃら。へいき、へっちゃら。へいき、へっちゃら。へいき、へっちゃら……」

「およ?」

「響さん……?」

 

 そのまま響は何度も自分を言い聞かせるように呟きながら二人の前を走り抜ける。まるで涙を拭う様にして通り抜けた響の様子に二人は隠す事が出来ていない違和感を感じ取る。

 

「どうかしたデスか?」

「何か、あったの……?」

「……何でもないよ」

 

 思わず聞いていた言葉に、響は二人に背中を向けたまま答える。心配してくれている二人に、直ぐに向き合う事が出来なかった。

 

「とてもそうは見えないデスよ」

「うん。何かあったのなら相談に――」

「二人には関係ない事だからッ!!」

 

 それでも心配を隠せない二人の言葉に、思わず強い口調で言葉を零してしまう。予想だにしていなかった語気の荒さに、切歌と調は一瞬怯んでしまった。その様子を目の当たりにした響も、自分自身の言葉に息を呑む。

 

「確かに、何も知らない私達じゃ力にはなれないのかもしれない。だけど、それでも誰かがそんな顔をしているのなら、何とかしてあげたい……」

「そうデス。あたしたちは響さんにも沢山お世話になっていきたのデス。だから、何かあった時ぐらいはあたし達だって……」

「――ッ。ごめんね。私、自分の事ばっかり考えてて……。どうかしてた……」

 

 そして悲しそうにしながらも力になりたいんだと伝えられた言葉に、自分は何をやっているんだと思い直す。ごめんねと二人に謝った事で、張り詰めていた空気が幾らか和らぐ。何かあったのなら何時でも相談に乗ると伝えて来る二人に、響はありがとうと小さく笑った。心配してくれた切歌と調に、そんな心算は無かったとはいえ酷く傷付けてしまっていた。拳を小さく握りしめる。拳でどうにかできる事なんて、実は大した事では無いのかもしれないと思ってしまう。格好悪いな私と、自分に言い聞かせる。苛立ちに任せて関係の無い二人に嫌な想いをさせてしまっていた。こんな事では、お父さんと何も変わらないと思い気持ちを何とか切り返る。

 

「行くよ二人とも。頼りにしてるからねッ」

 

 そして二人にこれ以上心配させない様にできる限り明るく声を掛け、聖詠を詠いシンフォギアを纏う。共同溝内を通信から届く指示に従い進んでいく。アルカノイズの反応に接近。そんな声が三人に伝えられる。拳を握り締める。アルカノイズ。普段は出てきて欲しくない敵の反応だったけど、今だけはその存在が在りがたく思えた。どうしようもない感情を思いっきりぶつける事が出来るから。

 

「おや、漸く来たな。だけど、今はお前たちの相手を――」

 

 やがて、視界の先にアルカノイズの群れが見えて来る。自動人形。錬金術師の手駒の一つであるミカが錬金術を発動させ、何かを行っていた。端末。辺りに密集している電気配線を束ねているそれに向け、腕を翳し魔法陣を発生させていた。見つけた。内心でそんな事を呟く。ミカが響たちに視線を向け口を開いた時、一気に飛んでいた。

 

「まだこっちの台詞は終わってないんだゾッ!」

「いきなりッ!?」

「まだ、周りにたくさんノイズがいるデスよッ!」

 

 一撃。思いも寄らなかった響の突出に、流石のミカも作業の手を止め応戦を開始する。アルカノイズを追加で呼び出すと、何処か投げやりな響に向け一撃を打ち込む事で距離を放す。

 

「くぅッ!? だけど、まだまだッ!!」

 

 何とか一撃を受け止めるも、響はミカから距離を放されアルカノイズに囲まれる形になる。拳に苛立ちを握りしめ、アルカノイズを見やる。飛び込んでくる敵。隙を突かれていた。だけど、それ程驚異的な動きでは無い。推進装置を全て稼働させ、加速する。跳躍し仕掛けて来たノイズが攻撃を仕掛けるよりも早く、機先を制する形で拳を振るった。迫るノイズを殴り飛ばし、蹴り上げ、弾き飛ばし、力任せにねじ伏せる。振るわれる暴力に対して、気持ちは萎えるどころか更に燃え上がる。どうしてあんな事が言えるんだ。今更姿を現して、無責任で都合の良い言葉と言い訳を並べ、格好の悪い姿だけを見せることができるんだ。

 

「泣いてる……?」

「やっぱり、様子がおかしいデス!」

 

 そんな感情に振り回されながら戦う響の姿を見詰め、切歌と調は思わず動きを止める。涙。響の瞳から、零れ落ちるそれを認め、このままではいけないと思い、互いに何とか響の下へフォローに入ろうと向かう。

 

「何でそんなに簡単にやり直したいなんて言えるんだッ。壊したのはお父さんの癖にッ!!」

 

 その間にも、響は我を忘れ拳を振るう。やり直したいと告げられていた。だけど、そう言った父親の姿は昔の記憶の格好良かった頃とは比べるべくもなくて。ただ、無責任で自分のした事が分かっていない様子が、ただただ響を苛立たせ、傷付ける。壊したのはお父さんの癖に。私を見捨て、家族の前から姿を消し、自分の行いが全てを壊したくせに、今更やり直したいなんて言うのはあんまりだった。感情に身を任せ、拳を振るい続ける。壊したのはお父さんの癖に。そんな言葉が、感情の昂ぶりに呼応するかのように口から零れ落ちた。そして、

 

「違う。壊されたのはお父さんも同じだ……」

 

 ノイズを壊している時に気付く。お父さんも今の自分と同じ辛さを味わったのだと。自分があの日ライブ会場になんて行ったから、それが原因で様々な悪意を受け止める事となった。響には何の落ち度もない。だけど、それは父親も同じだったのではないか。立花洸の選択を許す事は出来ないけど、お父さんがそんな選択をせざる得なくなったのは自分が原因だった。だとすれば、本当に悪いものとは何なのか。

 

「隙だらけなんだゾッ!!」

 

 一瞬そんな思いが過り、動きが硬直する。その隙を逃がす自動人形ではない。ミカの生み出した炎柱が寸分違わず響の胸を打ち抜いた。

 

「うぁぁッ!?」

 

 その質量から届く衝撃に、響は踏み止まる事が出来ず弾き飛ばされる。受け身も取れず地に叩きつけられ、衝撃を逸らす事まできずに床を吹き飛ばされ、地下坑道内の足場に叩きつけられる。あまりの衝撃の強さに響は呻き声を零し、意識を失う。

 

「言わんこっちゃないのデス。大丈夫デスか?」

 

 意識を失った響の下に切歌は駆け寄り、響を抱き起す。目は閉じられているが、上下している胸の動きに一先ずは生きていると胸を撫で下ろす。

 

「歌わないのか? 歌わないと言うのなら、みんな死んじゃうゾッ!!」

「ッ!?」

 

 ミカは切歌が響を助け起こした姿を見詰め、錬金術を発動させる。右手の指先に一つずつ火球を生み出し、力を極限まで圧縮。五指に凄まじい力を秘めた炎弾を生成し、拳を突き出す形で一気に射出する。その強力過ぎる力に、抱き起した直後でまともに動く事の出来ない切歌は息を呑む。死ぬ。その熱量に、そんな言葉が過る。

 

「くぅぅ。大丈夫……? 切ちゃん……」

 

 直撃。五指の炎弾を調のシュルシャガナの丸鋸を広範囲に展開、調自身が四肢を地に突き踏み止まり、簡易的な盾代わりにし劫火にぶつける事で何とか受け止める。とは言え、放たれた炎弾は通常よりも遥かに力が込められた劫火である。受け止め続けている丸鋸を徐々に浸食するように削り取り、その質量を以てじりじりと調を後退させる。

 

「……。大丈夫な訳……ないデス!!」

 

 そして調の背後で守られた切歌は、思わずそんな言葉を吐き出す。大切な親友が、自分を庇った為命の危機に瀕している。そんな現状が許せなくて、そんな言葉を零してしまう。また守られている。フロンティア事変の折にも守られ、今もまた調に命を懸けさせている。例えどうしようもない状況だったとしても、そんな状況が許せなかった。強くなれない自分が悔しかった。

 

「こうなったら、イグナイトで……」

「駄目ッ! 無茶をしようとするのは、私が足手纏いだから……?」

 

 そんな切歌の言葉を、調は悪い方向に解してしまう。切歌よりも弱い自分に助けられた事が気に入らない。だから、無理にイグナイトを発動してでも現状を変えようとするのかと、問う。確かにイグナイトは強い力かも知れない。だけど、発動に失敗すれば戦うどころの話では無かった。響も意識を失っている状況で、切歌まで動けなくなっては本当にどうしようもない。負けられず、逃げる事もできない状況が二人の間に入り込み、誤解を加速させる。

 

「……君たち一人だけの力じゃ到底無理なんだゾ。」

 

 そんな切歌と調の様子に築いたミカは、空いていた左腕を使い、更に錬金術を施し炎を纏う。収束した炎による砲撃。何とか劫火を受け止めていたシュルシャガナの盾をぶち破る心算で炎砲が撃ち放たれた。

 

「うぁぁぁ!?」

「くぅぅぅ!?」

 

 そして二種の炎が混ざり合い、一つの力となって盾を完全に打ち砕く。切歌と調はその衝撃で遥か後方まで吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。意識を失っていた響は元より、切歌と調も再起不能にまで追い込まれていた。

 

「『英雄』ではない君達じゃ、協力しないと無理だゾ。あたし達にもやる事があるから今日の所は預けてやるけど、次はしっかり歌うんだゾッ!」

 

 そして、そんな言葉を残しテレポートジェムを地に叩きつける。そして魔法陣が浮かび上がると、ミカは装者達の前から姿を消すのだった。

 

 

 

 

 

 




クリス、習い事と称して一緒の時間を作り出す
エルフナイン、武門と共に一課医療施設へ
響、父親と再会するも、心に傷を負う
ビッキーパパ、や ら か す





似たような事を感じていた方も多いかも知れませんが、三部では基本的に武門下げでした。それが漸く終わるので、次回以降本気出しはじめる。筈。
本編関係ないけどXDのシナリオに武門ぶち込んだら、装者の何人かは容赦なく蹴り飛ばされそうだなって。話自体は好きなんだけど、上泉之景と言うキャラ的には相性が悪いかなって
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。