プロローグと思って頂ければ幸いです。
これが運命の始まりなのか…。それとも…。
運命の出逢いなんて、時に残酷だ。俺の所属するチームメンバーが、よく口にする。俺も、ずっとそう思っていた…。彼女に出逢うまでは…。
東京某所。深夜、人通りのない住宅街の公園の横道を、数人の男女が走り抜ける。女性は二人。同じ制服を身に付けている事から、高校生であろう。一方、男性は五人。皆、私服の様で、大学生か若しくは、成人だ。
???「…はぁ、はぁ、希、大丈夫?」
金髪の女子高生が、隣で一緒に走る友に話し掛ける。希と呼ばれたその女子高生は、返事をする余裕がないのか、大量の汗をにじませつつも、しっかりと頷いた。彼女達と男達の間には、数メートルの間隔があったが、その距離が徐々に縮まり。手の届く所まで迫っている。
男達の突き動かすモノは何か、それは、男の性と呼べるのであろうか。
(犯したい)
それが、男達の今の原動力である。二人の女子高生を襲うというのは、恥ずべき事ではあるが、自然の摂理かも知れない。種を残す事が、本来の姿でもある。
しかし、理性と知性を持った生物が、人なのだ。彼らがしようとしている事は、獣以下の発想だ。
男A「捕まえた!」
男の魔の手が、彼女達を捕らえる。一瞬で彼女達は男達に囲まれ、茂みの中に引きずり込まれた。
男B「すげぇ、本物の絢瀬絵里と東条希だぜ。」
男C「俺、絢瀬が良い」
男D「あ、俺も!」
男A「俺は、東条」
男E「俺は両方」
男B「お前、タフだね!」
男達が、ゲスな笑いをする。
絵里「あなた達、最低よ!こんな事して、許されると思っているの?」
俺達に服を破かれながらも、彼女達は抵抗。だか、男の力には勝てる筈もなく。無惨にも胸元が露になっていく。彼女達は、絶望的な状況に、抵抗を諦め、ただ涙を流す。男達の荒い息遣いが辺りに吸い込まれる。一瞬、何か、気配を感じた。その気配は、男達も感じたようだ。彼女達をそのままに、ゆっくりと立ち上がる。
男C「おい、何かいるよな?」
男D「ああ、いる。野犬か?」
男E「…わかんねぇよ、とにかく、気味が悪いぜ。」
声を潜め、男達は話す。突如、何の前触れもなく、足音が男達の目の前で止まった。
???「……」
全身を真っ黒い服で身を包んだ人?が、こちらを見ている。月の無い闇夜に、金色の目が光った。恐怖に戦く男達。まるで、蜘蛛の子を散らす様に、その場を離れた。
一方、彼女達は動けず、互いの身体を抱き合いながら、その者を見た。ゆっくりと彼女達に近付く金色の目のその者。その者は、彼女達の傍らに膝を付くと、身に付けていた服を半分に破き、彼女達差し出す。どうやら、黒いローブらしい。彼女達は、おずおずとそれを受け取り、ボロボロに破かれた服と、露になった胸元をそれで隠した。
絵里「……ありがとう」
震える身体を隠し、その者に言った。だか、その者からは何も返答がない。暫く彼女を見つめ、その場を後にした。
次回は、もう少し長く書けるように頑張ります。皆さまの叱咤激励を宜しくお願いします。