運命の人~結ばれるの?この恋~   作:氷野心雫

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 気が付けば、投稿してから1週間になっていました。早いものですね。自分でも、驚いています。

 さて、今回はちょっとシリアスな回になります。

 では、続きをどうぞ


見え隠れする闇

 とある田舎の山奥

 

 

 

 

 サンダーは、ある部屋に呼ばれた。この施設の最深部よりさらに下の階層。厳重なセキュリティを通過し、一番奥の部屋に入る。そこに、真っ黒なローブを身に纏い、フードを目深に被った者達が五人。サンダーより少し高めの位置に座り、見下ろしている。

幹部A「サンダーよ。報告を」

 サンダーは、手に持っていた資料を、幹部達の横に控えているボディーガードに渡す。その資料に目を通す幹部達。大きな壁掛けのモニターにある人物が映し出される。そこに、映っていたのは、絵里だった。

幹部B「この女性は?」

サンダー「彼女が、絢瀬絵里です。」

幹部C「例の女か」

サンダー「はい、そうです。」

 サンダーの言葉に、幹部達は唸る。

幹部A「それで?どうなのだ。この女、堕天使の正体を知っているのか?」

 その質問に、サンダーは首を横に振る。

サンダー「その事に関しては、まだ調査中です。」

幹部D「今のところ、危険性はないのだな?」

サンダー「はい、現段階では」

幹部E「何にせよ。その者が危険因子となりうる場合は、サンダー。分かっているな?」

サンダー「はい、お任せ下さい。」

 サンダーの言葉で、幹部達は席を立ち、部屋を退出する。サンダーは一人部屋に残り、溜め息を付き、天井を見つめた。

 

サンダー(……堕天使、悪く思うな)

 

 

 

 

 侑の住むマンションにて

 

 

 

 

侑「本当に、毎日来るなよ」

 溜め息混じりの言葉に、絵里がキッチンからニッコリと微笑む。

絵里「お帰りなさい」

 スリッパをパタパタと音をさせながら、近付いてくる絵里。その姿に、侑の脳裏にある単語と妄想が出てくる。

 

侑(裸エプロン)

 

 侑は鼻血を吹いた。絵里が慌てる。

絵里「ちょっと!侑、大丈夫?」

 慌てふためく絵里を、手で制し。侑は、鼻を押さえた。そのまま、洗面所に向かう侑。一人っきりになると、汚れた手と顔を洗い、鏡に映る自分の姿を見る。

 

侑(最近、振り回されっぱなしだな)

 

 しばらくして、洗面所から出てくると、絵里が心配そうに近付いてきた。

絵里「侑、もう大丈夫なの?」

侑「ああ、大丈夫だ」

絵里「どこか、調子が悪いなら、私と病院へ行く?」

 首を横に振る侑。

侑「どこも悪くないから、心配するな。」

絵里「……もしかして侑、エッチな妄想したんでしょ」

 絵里の的を射た言葉に、真っ赤に染まる侑。

絵里「侑になら、しても良いよ。」

 耳元でそう告げる絵里。侑の鼻から再度鼻血が吹き出た事は、言うまでもない。

 

 

 

 

 秋葉原周辺にて

 

 

 

 

 いつもの様に出歩く。誰かから背中を叩かれた。振り向くと、サンダーだった。侑は背筋が凍り付く。

侑「どうして、お前が……。」

サンダー「堕天使、忠告だ。今後、行動には気を付けろ。」

侑「……な…に」

 侑の問いに、サンダーは悲しげに見つめ、首を縦に動かす。

侑「まさか、あいつに何か。」

サンダー「大丈夫だ。今のところ、彼女に危険はないよ。ただし、お前の行動次第で、彼女は消させるかも知れない。俺は、幹部の命令に逆らえない。けど、お前の事は、大事な仲間だと思っている。」

侑「どうにかならないのか」

 サンダーは、横に首を振る。

サンダー「俺にそんな権限はないよ。でも俺は、お前の監視役を引き受けた。分かるだろ?時間は少しは稼げるが、それ以外は無理だ。」

 侑は天を仰いだ。

侑「分かった。サンダー、悪ぃな。」

サンダー「仲間の為だ。一肌脱ぐよ。それより、彼女はお前の事、何か知ってんの?」

侑「いや、俺の正体は知らない。」

 侑の言葉に、サンダーは少し安堵する。

サンダー「なら、何でお前にご執心なんだ?」

 サンダーの問いに、侑は頬を少し赤くする。

侑「俺に一目惚れしたらしい。」

 侑の意外な告白に、サンダーは軽く転けた。侑も、苦笑する。

 

侑(……そろそろ、潮時かもな)

 

 ふと、そう思った侑だった。




 今回は、ドキドキ少々。ハラハラ多めでした。今後、侑と絵里の関係がどうなるのか。心配です……。(作者なのに)

 お気に入り登録して下さいました四条博也さん、ありがとうございます。そして、評価を付けて下さいましたピポサルさん、ありがとうございます!


 欲を申しますと、ダメ出しを頂きたいです。自分の欠点を知りたいので、皆さまの叱咤激励を宜しくお願いします。
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