運命の人~結ばれるの?この恋~   作:氷野心雫

12 / 32
 今回も、シリアスな話です。文はいつもより短めですが、大事な布石ですので、ご了承下さい。


 では、続きをどうぞ


離れたくないの…

 音ノ木坂学院~アイドル研究部部室~

 

 

 

 

 絵里は、魂の抜けた表情で、窓の外を見つめる。メンバーのみんなは、声を掛けるべきか、悩んでいた。溜め息を付く絵里。その度に、メンバーは顔を見合わせた。

穂乃果「……絵里ちゃん、どうしたのかなぁ」

海未「そうですね。先程から、溜め息ばかりで心配です。」

花陽「もしかして、この間の彼氏さんとケンカしたのかなぁ」

にこ「有りうるわね!」

 何故か、少し喜んでいるにこ。

希「……人の不幸を喜ぶ、悪い子ちゃんには、ワシワシMAXやで~!」

 にこの後ろで、両手を高く上げ、指先を器用に動かす希の姿。にこは小さく悲鳴を上げた。

真姫「そんな事より、どうするの?絵里があの調子じゃ、練習も出来ないわよ?」

凛「困ったにゃ」

 ヒソヒソ話すメンバーに、ことりはゆっくり絵里の側に歩み寄った。それに気付いたメンバーは、固唾を飲む。

ことり「絵里ちゃん」

 名前を呼ばれ、絵里は振り向いた。すると、ことりは絵里の頬っぺたを軽く摘まみ。

ことり「絵里ちゃん、何があったのか、ことりには分からないけど、練習しよ?」

 いつも穏やかな表情のことりが、少し拗ねている。良く考えてみれば、侑の所にばかり行って、あまり練習が出来ていない。絵里は小さく頷いた。

 

 

 

 

 侑の住むマンションにて

 

 

 

 

 絵里は合鍵で部屋の扉を開ける。部屋の中に灯りが点いていた。絵里は急いで、灯りが点いている部屋に向かう。見慣れた後ろ姿が目に入る。絵里は無我夢中で、その背中に抱き付いた。

侑「……あんたか」

 抱き付いてきた絵里を引き剥がし、侑は言う。ここ数日、侑はマンションにいなかった。絵里はその理由を知らない。その反動か、侑の表情が冷たく感じた。

絵里「どうしたの?最近、いなかったじゃない。心配したのよ」

 その言葉で、侑の表情が歪む。まるで、何かを堪えるように。

侑「もう、ここには来るな」

絵里「……何、言っているの?」

 侑の言葉を、脳が理解出来ない。

侑「この部屋に来るな。そう言った。」

 絵里の手が震える。侑の腕を掴むが、振り払われた。

絵里「どうして?理由は?私、何かいけない事したの?」

 言っても、侑は背を向け。

侑「この部屋にもう用はない。それだけだ。あんたも、俺の事は忘れろ。部屋の合鍵、渡せ」

 侑は鍵を渡すよう手を差し出した。絵里は正気を失った目で、合鍵を取り出す。奪い取るように鍵を掴み、侑は部屋を後に出ていこうとする。

絵里「待ってよ!」

 絵里の声が上擦る。

絵里「私……。侑の事が好きなの!貴方が何者とか、何をしているかなんて、どうでも良いの!貴方の側にいたいの!……侑の側に」

侑「……さよなら、絵里」

 そう言って、侑は部屋を出ていった。絵里はその場に崩れ、座り込む。

絵里「…………どうして?」

 問い掛ける人は、出ていった。絵里の瞳には止めどなく涙が流れ、嗚咽が部屋に響き渡る。

 

絵里(初めて、名前呼んでくれたのに…。)




 あぁ~!どうなるんだ!書いてる自分が、気になる~!っと、言うことで、今回はここまでです。

 お気に入り登録して下さいました黒絵の具さん、ありがとうございます。そして、評価を下さいましたはたるさん、ありがとうございます。良い作品になるよう、精進します。

 皆さまの叱咤激励を宜しくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。