運命の人~結ばれるの?この恋~   作:氷野心雫

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 さて、いよいよ最終話が近付いてきました。侑と昂は、組織と決別出来るのか、それとも……。ラストまでお付き合い下さい。

 では、続きをどうぞ


組織の目的

 音ノ木坂学院~アイドル研究部部室~

 

 

 

 

 侑の膝の上に座っている絵里に、左手が何度も近付いて、その度に絵里が優しく。

絵里「もう、ダメって言っているでしょ?」

堕天使「モウスコシ、ツナガリタカッタ。ススムガジャマヲシタ。ダカラ」

侑「一回で良いだろ。」

堕天使「ススムハ、タクサンシテタ」

 今の言葉に、固まる侑。絵里も笑顔が凍り付く。昂とメンバーも顔を真っ赤に染める。

侑「してない!」

堕天使「イヤ、シテタ。オレガオモテニデテクルマエダ。シテナイナンテ、イワセナイ」

 二ヶ月前の話だった。初めて絵里と身も心も結ばれたあの日の事を、堕天使は言っている。

堕天使「ススムガタクサンスルノハ、ズルイ。オレモタクサンシタイ。」

侑「はぁ?俺と絵里は愛し合ってんだ。」

堕天使「オレダッテ、エリガスキダ。」

 二人の言い合いは続く。

侑「絵里は俺の事が好きなんだ!お前じゃない。」

堕天使「ソンナコトナイ。エリ、オレノコトモスキ」

侑「絵里がお前の事を好き?そんな訳!」

絵里「いい加減にしなさい!」

 絵里の声に二人は黙る。見れば、絵里の顔は笑顔。しかし、『視線を合わせれば殺される。』と錯覚させれる程、怒りが見える。

絵里「みんなが見てるのに、そんな話しないで。それから侑」

 絵里の視線は右目を見た。

絵里「私は、どっちが好きとかじゃないわ。彼を含めて侑が好きなの。だから、そんな風に彼に言わないで」

 真剣な表情の絵里。侑の目が、絵里のその表情を見つめている。一方の堕天使は、目を輝かせ、絵里の身体に触れた。絵里は、今度は左目を見つめ。

絵里「貴方も、もう少し考えて話す事。分かった?」

堕天使「エリ、オコッテイル?」

絵里「そうね、怒っているわよ。」

 その言葉で、しゅんと小さくなる。絵里は、左手に触れ。

絵里「でも、だからって、貴方の事が嫌いになった訳じゃないわ。ただ、侑と仲良くしてくれないかしら?」

堕天使「……ワカッタ。」

 絵里は堕天使に微笑む。ようやく、静かになった二人を見て昂は。

 

昂(……やっぱり、絵里さんは凄い。侑だけじゃなく、堕天使まで手懐けた。)

 

 昂が感心していると、絵里が昂に向かってこう話した。

 

絵里「正直に話して。侑も貴方も、何者なの?」

 その言葉で、部屋に一瞬、緊張感に包まれる。昂は侑を見た。侑も昂を見て、小さく頷く。意を決して、昂の口から明かされる侑と昂の秘密。

昂「元々、俺達は普通の人間だった。生まれた時は、両親もいて、ごく普通の家庭で育っていたそうだ。」

真姫「いたそうだ。って、どういう事よ」

 ずっと黙っていた真姫が口を開く。昂は真姫をチラリと見ると。

昂「知らないんだ。」

海未「知らないとは?」

侑「覚えていない。と、言った方が正しいかも知れない。俺と昂の両親は、事故で死んでいる。俺達がまだ幼い時に」

 絵里やメンバー達は一様に顔を見合せ、視線を落とした。

侑「気にしないでくれ。俺達自身、実感がないんだ。物心付いた時から組織にいたから」

 絵里が侑の手を握る。侑も握り返した。

侑「俺達は、生体実験され、ある細胞を移植されたんだ。それが、絵里やみんなが見た。あの姿だ」

堕天使「オレハ、ソノトキススムノナカデ、ウマレタ」

 絵里の腕に触れながら、堕天使は言う。

絵里「昂さんもそうなの?」

 絵里の質問に、昂は首を横に振り。

昂「俺は、生体実験だけなんだ。細胞を移植されたのは、侑一人だけ」

穂乃果「え?どうして侑さんだけなの?」

侑「俺は、他の奴らより、タフだったからかな」

 冗談混じりに侑は言った。冗談では笑えない。絵里の心は悲しみに染まる。

花陽「それは、悲しすぎます……」

 静かに聞いていた花陽は泣いた。

希「それで?その組織さんは、侑君達をどうするつもりなん?目的は?」

侑「…………組織の本当の目的は、殺戮兵器を造る事。つまり、殺人兵器を。俺は、その最初の一人だ」

 

 侑の発言に、その場にいた全員が、息を止めた。




 時間が遅くなりました……。お盆は忙しいです。やる事が多すぎて……。さて、組織の目的が分かったところで、何の為に、生体実験、殺人兵器を組織は造っているのか。侑と堕天使はこのままなのか。気になるところは多々ありますが、次回まで。

 作者の思い付き。
 絵里と侑のベッドシーン、知りたい。っと思い立ちまして、自己満足で申し訳ありませんが、官能を書きたいと思います。
 タイトルは
『絵里と侑、二人はあの時ナニをしていたか?』
 こちらの方は、完全に官能小説になりますので、ご了承下さい。因みに、数話だけの短編です。興味のある方は、是非ご覧下さい。
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