運命の人~結ばれるの?この恋~   作:氷野心雫

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 今回は、昂が真姫への恋心を自覚するか?です。

 では、続きをどうぞ


特別編~昂の恋の行方~

 真姫は、両親が経営する病院へ行く事が多い。今日もいつもの様に、病院へ向かった。向かう先は、大体院長室である。真姫が扉をノックすると。

???「は~い」

 少し脱力感のある女性の声が聞こえ、真姫は中へ入った。院長が座る椅子に誰が座っている。その横では、先程の声の主、真姫の母親が立ったまま、パソコンのモニターを覗き、手を叩いている。

真姫母「まぁ~、凄~い!そんな事も出来るのね」

 パソコンの前には、院長用の椅子があるが、誰か分からない。真姫母は、その誰かの肩を優しく叩き、嬉しそうに笑っている。真姫は怪訝な表情で母を見た。

真姫母「あら、真姫ちゃん。来てたのね。」

 にこやかに微笑む真姫母。そして、さらに続ける。

真姫母「ちょっと見て!病院のホームページを作ってもらったの。凄いのよ!」

 そう言って、真姫の手を取ると、パソコンの前に連れて行く。モニターの前に、座っていたのは、昂だった。

真姫「あ、貴方…」

 真姫の驚きの表情に、真姫母は真姫と昂を交互に見て。

真姫母「あら、真姫ちゃん。知り合い?それとも、ボーイフレンド?」

 母の言葉に、真姫は少し頬を染め。

真姫「…べ…別に、そんなんじゃないわよ!」

 顔を真っ赤に言う。

真姫「って言うか、どうして貴方がここにいるの?」

昂「俺は仕事の依頼でここにいるんだけど?」

真姫「ママ、本当なの?」

 真姫は母を見る。母は不思議そうに頷いた。

真姫「……どうして、電話してくれないの?」

 真っ直ぐ昂を見つめる真姫。昂は少し考えてから。

昂「……いや、特に用事とかないし。それに、俺達そこまで親密だっけ?」

真姫「……それはそうだけど、電話してくれても良いじゃない」

昂「そう言われてもなぁ…」

 頬を軽く掻く昂。真姫も言葉が続かない。そんな二人を交互に見た母。

真姫母「なら、こうしましょ。今から二人で、デートしてきたら?」

昂「……はぁ?」

真姫「……うぇ!?」

 母の言葉に、二つの反応。真姫は真っ赤な顔に口をぱくぱくし、昂は頭を掻いた。

昂「……分かりました。とりあえず、この作業が終了してからで宜しいですか?」

真姫母「ええ、構いませんよ。お願いします。」

 そう返事して、母は真姫の耳元に口を近付ける。

真姫母「……真姫ちゃん、彼の事好きでしょ。」

 母の言葉に狼狽える真姫。母はウィンクして。

真姫母「真姫ちゃん、頑張ってね」

 エールを贈る母。真姫は挙動不審だった。

 

 

 

 

 どこかの遊歩道

 

 

 

 

 仕事を一段落させて、昂は真姫と歩道を歩いていた。真姫は、昂の一歩後ろを同じ速度で歩いている。ここに来るまで、二人に会話はなく、沈黙のままだった。突然、立ち止まる昂。真姫はそれに気付かず、昂の後ろにぶつかった。

真姫「……どうしたの?」

 真姫の質問に、昂は反応しない。ただ、ずっと立ち止まっている。昂を視線を追って見ると、前から絵里と侑が歩いてこちらに向かって来ていた。真姫は咄嗟に隠れる。すると、前から来ていた侑が気付いた。

侑「おう、昂。仕事お疲れ」

昂「ああ、侑も終わったのか」

侑「終わって、今から買い物だ」

 言うと、絵里がまだ幼い真を抱っこしていた。

絵里「昂さんも、、今からデートかしら?」

 そう言って、微笑む絵里。すると、昂が真姫の手を取り、前に引っ張った。

絵里「あら、誰かと思ったら真姫じゃない!……え?もしかして、デートの相手は真姫なの?」

真姫「……ち、違うわよ!」

 何度目の赤面顔をしているのか、真姫の顔から蒸気が見えそうだった。あたふたしている真姫を、昂の手が頭を撫でる。真姫は硬直して、動かない。

昂「俺達、結婚を前提に付き合い始めたんだ」

 その言葉に、昂以外の侑、絵里、真姫が一瞬、固まった。

真姫「……な、何言ってるの!?そんな訳」

昂「照れなくて良いから」

 真姫の手を繋ぎ、真姫に笑顔を向ける昂。しかし、その表情はどこか違和感を感じる。

真姫「……貴方」

昂「それじゃ、俺達これから行く所があるから」

侑「そうか、デート楽しんで来いよ」

 真姫を引っ張って、昂はその場を後にする。真姫はただ無言で付いて行くしかなかった。

 

 

 

 

真姫「ねぇ。、さっきのはどういう事よ?結婚を前提に付き合いしてるとか。」

 昂の手を振り払い、真姫は昂に詰め寄る。昂は真姫を見ない。

真姫「答えなさいよ!」

昂「……別にどうでも良いだろ?」

真姫「良くないわよ!」

昂「五月蝿いな、あんたに関係ないだろ」

 言葉を聞いた瞬間、真姫が昂を平手打ちする。

真姫「……貴方、最低ね」

 そう言って、去っていく真姫。その時、真姫の目に涙が流れていた事に、昂は気付いていた。




 何やら昂には、問題があるようです。

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