お気に入り登録して下さいました名状しがたい人さんの名前を一部間違えてしまいました。お詫びして、訂正させて頂きます。大変申し訳ありませんでした。今後は、きちんと管理していきますので、今後も宜しくお願いします。
今回は、海です。そのまんまです。
では、続きをどうぞ
侑が住むマンションの一室
ようやく、彼の名前が聞けた絵里は、嬉しさのあまり涙が溢れる。嬉し涙を流す絵里に、侑は指で拭った。指が触れた瞬間、絵里の動きが止まる。それにつられるように、侑も動きを止めた。
しばらく、無言で見つめ合う二人。侑の今の行動は、無意識でした事だった。
侑「……わ、…悪ぃ……。つい手が動いて」
懸命に弁解する侑。絵里は首を横に振った。
絵里「ううん、気にしないで」
言って、少し頬を染める絵里。顔を少し反らしながらも、侑を横目で見た。ふと、絵里はある事に気付く。それは、侑の姿だ。先程まで、金色の目だったのに、普通の黒い瞳になっている。そればかりか、黒いローブもふわりと消えた。絵里は、侑をじっと見る。
侑「あまり驚かないな」
苦笑しながら侑は言う。
絵里「今の、」
侑「変幻だよ。俺は、普通の人間じゃないんだ。」
絵里「変幻って、どういう事?」
絵里の質問に、侑は小さな溜め息を付き、絵里の横に腰掛ける。
侑「本来なら見られてはいけない事なんだ。知ってしまったら、あんたの身に危険が迫る。だから、これ以上は聞かないでくれ」
そう言う侑の瞳には憂いを帯びていた。
絵里「……分かった。なら聞かないわ」
そんな彼に、絵里は優しく微笑み、彼の手に触れた。触れられ、ドキドキしている侑。
侑(……柔らかい。女の子の手って、こんなに柔らかいのか)
侑の頬がピンク色に染まる。心なしか、耳も熱い。一方、絵里も侑の手に触れ、ドキドキしていた。
絵里(……男の人の手って、ゴツゴツしてて、私……。この手に何度も助けられてるのね)
しばらく、この状態で二人は過ごした。
どこかの海辺
絵里達、μ,sのメンバーは海辺に来ていた。事の発端は、数日前。希の一言で始まる。
希『みんなで、夏合宿しよ~!』
っと、言う事で、今、海の家でバイトしている。
にこ「何が夏合宿よ!バイトが不足してるから、かり出されただけじゃない!」
朝から、長い道のりを電車で乗り継ぎ、ようやくたどり着いた海辺。これから、泳ごうとした時、またもや希が。
希『合宿する前に、バイト手伝って』
笑顔で言われたのだ。メンバーは、みな憤慨している。穂乃果と凛は楽しんでいるようだ。
凛「穂乃果ちゃん、上手にゃ~!」
コテを素早くさばき、焼きそばを手際よく作っている。隣では、冷たい飲み物を拗ねた様子で売る真姫。ことり、花陽、絵里はウェイトレスをしていた。海未はというと、店の隅で。
海未『恥ずかしい』
肝心の希は、お客さんを呼び込む仕事をしていた。
希「まぁまぁ、にこっち!これが終わったらちゃんとバイト代も入るし、ジュースもくれるゆうてんやから」
呑気な希である。絵里は苦笑した。μ,sのメンバーとこうして過ごすのは、絵里にとって至福の一つ。
希(最近の絵里ち、少し大人っぽくなったなぁ。例の彼の影響か。寝不足も解消されたみたいやし)
絵里の寝不足は解消されていた。侑との関係が深まるにつれて、夜会わなくても、夕方や時には日中会う様になったからだ。その事は、μ,sのメンバーは知らない。
男A「なぁ、あれって。μ,sだよな」
男B「東條と絢瀬の胸、ヤバくね?」
男達がひそひそ話をしている事に、希も絵里も気付いていなかった。μ,sのメンバーの格好は、水着にパーカーを羽織っただけ。もちろん、ビキニ姿の希と絵里は、男達の目の保養になっている。ただ、それだけなら無害なのだが、有らぬ事を企む輩もいるのだ。まさか、あんな事になる事など、絵里達は知らない。
今回は、前編、後編に分かれています。後編では、二人の進展があるのか、ないのか…。
皆さまの叱咤激励を宜しくお願いします。