れでぃ×ばと?   作:ガラフ

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第一話之七

「終わりましたよ。って、あら?フレイムハートさんではありませんか。ごきげんよう」

 

どうでもいいけど飛んだボタンどうしたんだろ?

 

今縫ったってことはないだろうし……

 

「ごきげんよう、彩京さん。貴女がこちらの殿方の案内を?」

 

何か空気悪くない?

 

「そうですが、それが何かありましたか?」

 

嫌な笑顔対露骨な敵意とか、これ明らかに対立してるやつじゃん!

 

そういう面倒なのは解散して俺がいなくなってからにしてくれよ……

 

「見慣れぬ殿方を一人で立たせていては不審者のようですし、昨今の事情を鑑みれば避けるべき事態なのは明白。何故そのようなことを?」

 

俺を対立のネタにするのやめーや

 

「申し訳ありません。エストーさんと彼を二人きりにするか、エストーさんと四季鏡先輩を二人きりにするか、彼を一人にするか、という状況でしたので」

 

二番目の選択肢はどう考えてもナシだな

 

最初の選択肢だって良いとは思えないし

 

「またいつもの、ですの?」

 

「ええ、いつもの、です」

 

あ、やっぱりそういう認識なのね

 

「お二人には困ったものですわね」

 

「聞こえますよ?」

 

ずっと扉開いてるしね

 

いつもの呼ばわりも聞こえてるよね

 

「うむ、聞こえておるぞ」

 

出てきちゃったよ

 

「困りましたねー?」

 

困ってる原因は主にアンタだよ!

 

「あら、失礼。ごきげんよう」

 

「うむ」

 

「ごきげんよう~」

 

デフォルトの挨拶がごきげんようなんだよな

 

何か背中がムズムズするぞオイ

 

「ところで、四季鏡先輩?少しお話しよろしくて?」

 

お?引きはがしてくれるのか?

 

「構いませんよ~」

 

ナイス!

 

これで耳のことはチャラにしようじゃないか

 

「それでは私たちはこれで」

 

「はい~」

 

よーしよし、面倒なのが減った!

 

ぼでーがーども必要なくなったわけだし実質居なくなったと見てもいいのでは?

 

「時に、おぬし等はどこへ行くのじゃ?」

 

「授業で使う施設を一通り案内してから第二職員室ですね」

 

ついてくるのは、まぁ、諦めるか

 

「ならば、妾が案内しようではないか」

 

お断りさせていただきたい

 

「私が理事長に言いつかっているのですが」

 

「せっかく友となれたのじゃ、ここは譲ってくれんか?」

 

何でそんなにグイグイ来るんですかねー

 

「そう、ですね。では夕方4時までに第二職員室へ行くのを忘れないようにお願いします」

 

おーい

 

結局コイツと二人にするんかーい

 

「うむ、では行こうではないか!」

 

テンション高いなー

 

ついて行きたくねー

 

いや、ありがたいんだけどさ

 

「仰せのままに」

 

「せっかく友となったのじゃ、いろいろと話しながら行こうぞ」

 

これ以上の面倒は勘弁してくれ




一年ぶりという事実に言葉が出ねぇ……

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