SSS(スーパーショートストーリー) 1   作:琴乃

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起承転結って言葉があります。
物語の構成にも当てはまることができる言葉がですが、僕は非常に結を作るのが苦手な琴乃です。
と言うこともあって今回のオリジナル作品を書いたわけですが……まあ、ご覧ください。
色々思うところは後書きにて。

感想など待ってます。
twitterアカウント
@syatoxkotori


その2

放課後のとある教室、陽も傾きそろそろ夜になろうかと言うころのことである。

決して狭くはないその教室に、それでも所狭しと生徒が肩を並べていた。

その者たち全てに共通する事柄はただ一つ、″彼女″をとても深く愛し、さりとてその愛を伝えるわけでもなく、ただただ見守る心を持つ、それだけであった。

それ以外に共通項はなく学年や体格、果ては性別や素行までもバラバラであった。

その食い違いからか、会話と呼べるものは少なくかろうじて聞こえるものもこの場において全く関係のないものと思われる。

 

そしていつしかその僅かな会話すらもが途切れ、五分ほどが経った頃である。

「皆、待たせてすまない。ようやく準備が整った。」

声とともに開けられた扉から入ってきたのは学校指定の制服を身にまとった中肉中背の少年であった。

眼鏡をかけたその顔はとても平均的な顔立ちであり、特別何か感じさせるものはないようだ。

しかし彼が教室には入るや否や、静寂に包み込まれていた者たちのものとは思えないほどの喧騒が生み出された。

 

おお、やっと来たか!

早速始めましょう!

早くしないと″彼女″が……

会長、宣言を!!

 

会長と呼ばれた、最後に入って来た少年は教室をぐるっと見渡し声高々に言った。

「よく集まってくれた!まとめるべき私が遅れてしまったのは不徳の致すところではあるが、今から″彼女″についての会議を始める!!」

……

………

 

俺の宣言を皮切りに皆が″彼女″への思いを爆発させる。

皆が仲間であり、同志であり、運命共同体であることがとても嬉しく思う。

しかし会長として、この有象無象を束ねるリーダーとして、まとめるべきところはまとめねばならない。

そう思い皆をたしなめ、皆に″彼女″の今日1日を振り返ってもらう。

その間に俺が考えていることもまた……

 

″彼女″

 

俺たちが心酔する人物であり愛する人物。

これは愛よりも信奉の対象と言うべきなのかもしれない。

初めて会ったあの衝撃的な出会いは、おそらく誰も忘れられやしないだろう。

恋の先にあるものは偶像(アイドル)だったのだと、そのとき理解した。

だからこそ俺たちはここで集まっている。

こんな陽も暮れ、夜がやってくる時間に。

 

そうこう思いを馳せている間に、皆の″彼女″に対する話し合いは激化の一途を辿っていた。

どうやらスクリーン上に映し出された″彼女″の体操服姿と水着姿、どちらがより良いものなのかと言う問題らしいが……

愚問だな、どちらも良いに決まっているだろう!

 

「皆落ち着け!そもそも……」

皆を窘めようとしたそのときである。

 

キーンコーンカーンコーン……

 

最終下校時刻のチャイム。

これが鳴ってからは通常、生徒は校内にいることは禁じられている。

しかし、俺たちは違う。

もちろん俺たちが校内にいることを許可されているわけではない。

しかし、だからこそ、俺たちはここに残らなくてはならない。

それこそが俺たちの本来の目て

 

「こぉらああああああああ!

何回何千回言えば気がすむのよあんたら!!」

 

……目的である。

 

キターーーーー!

委員長様ーーーーー!!

相変わらず今日も可愛いよーーー!

 

「最終下校時刻のチャイム鳴ったんだから帰りなさいよ!

何勝手に教室占拠して集会してんのよ!!」

 

執行委員会委員長、それが彼女の立場であり、俺たちが遅くまで残っていた理由の第一段階である。

つまり、

 

「だいたいあんた達、勝手に人のこと祭り上げて………ん?」

 

…?

委員長の勢いが止まってしまったようだ。

彼女の視線が指す方向には……

 

そこには、″彼女″、執行委員会委員長殿の体操服姿と水着姿の写真が映し出されており……

 

「な、な、な、何で!いつ撮ったのよおおおお!これ盗撮じゃない!

全員、校内に則って処罰ーーーー!!!」

 

「「「「ありがとうございまーーーーす!!!」」」」

 

……

………

とどのつまり、彼らは執行委員会委員長である彼女に調教……もとい最初の処罰で何かに目覚めちゃった人たちの集まりで、今でも処罰目当てに校則破りをしてる団体が、今日もまた一騒動起こしてくれたのでした。

ちなみにその彼らは積み重なりによる停学はなく、今も登校中。

先生方の中にも同胞がいるのかしら?

でも委員長?

○○○に××を入れるのはイケナイことだと思うわよー?♡ by副委員長

 

ただ正座中に喝を入れただけじゃない!

紛らわしいこと言わない!! by委員長

 

-執行委員会日誌より抜粋-

 

 

 




前書きにも書きましたが、非常に結を作るのが苦手な琴乃です。
ご覧いただきありがとうございます。
さて、ケツ……結を作るのが苦手な自分ですが、それに比べて起を作ることはまだ可能なんです。
しかし触りの設定を作る中で、あれこれどうやって締めるんだ?とか、着地点がどっか行ったなんてことがザラにあったりします。
もちろんこれは経験不足も含めて自分が至らない未熟者だからと言うのもありますが、苦手を克服する努力をしていないからという手っ取り早い結論を出したが故に今回の1日1作品を書いた次第です。

…………欠陥があるのは結よりも起承転結においてっぽいですね?(全部)
明日から頑張りましょう。

ところでtwitterにて妄想したものを絵にしてくれる機械ないかなーと呟いてる絵師さんをたまに見かけますが、書いてて自分も思いました。
頭で文字思い浮かべるから誰か原稿に起こしてくれないかなーと。
自分はスマホでこの文章を入力しているのですが、いかんせん誤字も多ければ時間もかかる。
なんと人は非力なのでしょう。

とか言ってるとまた後書きの方が文字埋めるの早いです。
本文構想考えて入力するのに計2時間かかっているのに後書き5分です、悲しみ。

sssの1話、UAが70件以上付いていてとても嬉しかったです。
1人でも誰かが読んでくれるのはやっぱり嬉しいことだと再確認出来ました。
良ければ今後ともよろしくお願いします。

と言うことで本日の1日1作品、以上となります。
また明日も頑張って更新します、よろしくお願いします。
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