そして、とうとうあの人が戦線加入&フラグ建築!?
ライブと少女と悪夢の序章
「えー!?未来来れないのー?」
『うん、ごめんね。私が言い出したことなのに…』
「じゃあ仕方ないか。私だけで行ってくるよ」
それだけ言うと私、立花響は電話を切った。私は今日、友達の小日向未来と一緒に憧れのアイドル「ツヴァイウィング」のライブに行く予定だった。
ところが、その友達が急な用事で行けなくなった。
「ついているのかいないのか…」
ため息をついて私はライブ会場に向かう事にした。この日、私は知らなかった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
予定通りツヴァイウィングのライブが進められていく中、二課でとある実験が行われていた。ツヴァイウィングのライブが起こすフォニックゲインによる第2聖遺物「ネフシュタンの鎧」の起動実験。
何事もなく進むと思われたその時だった。
「司令!ライブ会場に大量のノイズ反応!!このままでは多大な被害が!」
「落ち着け!弦太朗が手を打っているらしい。俺はアイツを信じる」
「司令?如月さんが何か手を打ったんですか?」
「ライブ会場には奏者が実質上
「まさか、真木博士が言っていた」
「ネフシュタン、異常なまでの高エネルギー反応!起動します!!」
ネフシュタンの鎧から膨大な光が解き放たれた後、その鎧は跡形もなく消え去っていった。
「く!?ネフシュタンは後回しだ。弦太朗!聞こえたらフォーゼドライバーを持って」
『言われなくても行ってるよ!生徒をピンチから救うのは先生の役目だからな!!』
弦十郎もテンパっていて忘れていたようだ。思い出した、フォーゼドライバーは常に弦太朗が持っているようにと歌星博士が言っててその後から彼が持ってるんだった。
この時、歌星賢吾と真木清人は櫻井了子の方をチラリと見ていたが、直ぐに目を離した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
天国から地獄に突き落とされた気分だ。ライブ会場に突如としてノイズの大軍が発生し、文字通りの地獄絵図と化した。私は逃げ遅れ、ノイズに触れられては消える人々を、口をくわえて見ていた。そう、それしか出来なかった。
そんな中、私の視界に2人の人影が映りこんだ。見間違いじゃなければ、あれはツヴァイウィングの2人だ。ノイズはその2人に気をとられているからスキをついて逃げられる。そう思った。
そんな考えが甘えだったのだ。奏さんの槍が砕かれ、その破片が私の胸を穿った。
痛い…?あれ?なんだろう…。だんだん眠くなってきた…。
「おい!目を覚ませ!生きるのを諦めるな!!」
奏さんに、話しかけられてる?私、幸せだなぁ。
ーーー死にたくないよ…。
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!!』
意識が離れる前に変な歌が聞こえた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
迂闊だった。まだ避難できてない人がいたなんて。しかも、自分のアームドギアがその隙に壊されてそれがその人に当たるなんて。
私は即座にその人に駆け寄った。
「おい!目を覚ませ!生きるのを諦めるな!!」
意識が朦朧としてる様だが、まだ息はある。でも、出血多量でいつ事切れてもおかしくない。仕方ない、私がここで派手に歌えば…。
『天羽と翼、絶唱だっけ?それを使うのは禁止な』
不意に如月先生が私に言った約束が脳裏を過ぎった。
『じゃあ、どうしても絶唱を使わないといけないと思った時はどうするんですか!?』
『お前、俺の変身を見ただろ?素直に叫べばいいじゃねえか』
本当は私と翼がやるべきだ。でも、翼は消耗して私はアームドギアすら出せない。
だから、
「助けて、仮面ライダー!!」
ノイズの大軍が私と少女に迫る。危機を感じ取ったその時だった。
バイクの疾走する音が聞こえた。そのバイクは如月先生のマシンマッシグラーとはまるで違うものだった。そこから1人の男性が降りてきて、ベルトのバックルの様なものに3枚のメダルの様なものを差し込んだ。
「ここからは俺の仕事だね」
男性がベルトのバックルを右上に傾けて、右手の道具でそれをスキャンした。
「変身!!」
キン!キン!キン!
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!!』
軽快な音楽と共に現れたその姿は、全体が黒だが、鳥のような赤い頭、巨大な鉤爪が収納されている黄色い上半身、昆虫の脚のような緑の下半身に別れていた。
奇しくもその特徴は、先ほどの変な歌の動物に似たようなものがあった。
「あなたは…」
「如月くんから話は聞いてるよね?俺は火野映司。もしくは」
仮面ライダーオーズ、かつてノイズを滅ぼした欲望の王の名前だった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「さて、この量だと『ガタキリバ』で殲滅したいけど、あれ疲れが尋常じゃないんだよなぁ」
火野映司ーもといオーズは変身したあとトラクローを展開してノイズに攻撃を始めた。どうやらオーズがノイズを滅ぼしたのは本当の話のようで、何度が切りつけるとノイズが確実に消滅した。
「っ!?映司さん後ろ!!」
赤い髪の女の子が叫んだのを聞き逃しこそしなかったが、時既に遅く、オーズはノイズの攻撃をマトモに受けてしまう。ところが、全くもって身体に異常は無かった。
そして、オーズが戦いに参戦して10分、ノイズが集まり始め、次第に巨大なノイズに変化した。この時奏が異様なまでのデジャヴを感じたのは言うまでもない。すると、
「ライダーロケットドリルキーーーーック!!」
『スキャニングチャージ!!』
突然白い影がノイズに大穴を空け、そこに追撃するようにオーズが飛び上がった。飛び上がる時に脚がバッタのように変化したのは気の所為ではない。
オーズとノイズの間に3色のリングが発生し、オーズが重力に従ってそのリングを潜るように飛び蹴りを食らわせた。
「セイヤーーーー!!!」
ノイズは何の抵抗も無く爆発四散。そして、先ほどの白い影、フォーゼとオーズがほぼ同時に変身を解除した。
「俺は、また守れなかった…」
映司はそれだけ呟くと、弦太朗の元に駆け寄った。
「久しぶり、弦太朗くん」
「久しぶりです、映司先輩」
互いに友情のシルシを交わすと弦太朗は少女の元に駆け寄った。
「賢吾。俺の時と同じ事、出来るか?」
『不可能だ、と言いたいところだが、お前なら出来るかもしれん』
すると、弦太朗はフォーゼドライバーを外し、一番右のロケットスイッチを取り外した。それを、少女の腰に巻き付けることにした。
そして、おもむろにコズミックスイッチを取り出すと、フォーゼドライバーの一番右に差し込もうとする。だが、奇妙なことに何かに阻まれるかのようにそのスイッチは入ろうとしない。
「如月先生!何してるんですか!!」
「見りゃわかんだろ、あの時の方法を試してるんだよ」
「でも、それは如月先生だったから、その人が友達だったから出来たことでしょ!?」
「じゃあ天羽も手伝ってくれ!天羽も翼も、2人ともアイドルだ。もしかすると、それだけで絆になるかもしれねえ!!」
どこまで非常識だろうか、この教師は。でも、だからこそ、この人は天ノ川学園高校で最も敬愛される先生だった。
「翼だけズリぃな。私の事も名前で呼んでくれ!」
「いくらでも呼んでやるから、手伝え奏!!」
私、天羽奏は、そんな如月先生が大好きです!!
本編主人公登場しました。フォーゼの第32話を見た人なら何が起きるか想像つくはず。そして、
【悲報】櫻井了子さん、ヤバイやつに目をつけられる。(賢吾とかドクター真木ィ!とか)
しれっと恋愛フラグは…建ったかな?(´・ω・`;)