青春絶唱シンフォギアFOOOWze   作:ネヘモス

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遂に、アイツがやって来る!


受け継がれしG/新たな奏者

ーーー人殺し!

 

ーーーお前のせいで大勢死んだ!

 

やめて、私は好きで、1人だけ生き残った訳じゃ…

 

ーーー何でお前だけが生き残った?

 

ーーーお前が、死ねばよかったんだ!!

 

私の首を大勢の人々が締め上げる。

 

苦しい…。誰か、助けて…。

 

『『生きるのを諦めるな(諦めるんじゃねえ)!!』』

 

誰かが私を呼んでいる?1人は、ツヴァイウィングの奏さん?もう1人は、男の人だろう。でも、誰?何となく姿が見えた。この人、変な髪型だな…。

 

『お前が生き残ったのには絶対に意味がある!だから、生きるのを諦めないでくれ!!』

 

『少女一人救えなくて何が先生だ!俺はお前をダチにするまで諦めないからな!!』

 

ここで私の腰に何かが巻き付いてる事に気がついた。

 

『頼むぜ!コズミックエナジー!!』

 

私の中に途轍もない何かが流れ込んでくる。そして、それは私の胸の傷を瞬く間に癒し、私はそれを確かめると再び意識を手放した。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「…夢…?」

 

自宅で私は目が覚めた。

二年前のあの日、私はツヴァイウィングのライブに行っていて、そこでノイズの襲撃を受けた。そして、

 

私の方に何かが飛んできて、それが私の胸を穿った。

 

口の中に広がる鉄の味、命の火が消える感覚、無数の悲鳴。

遠のいていく意識の中で私が最後に見たのは、手のひら位の大きさの装置だった。そして、私は覚醒した。

 

「今日学校初日じゃん!?」

 

現在時刻8時ギリギリ。走っていけば何とか間に合うレベルか。

響は大急ぎで用意して家を出るも、道中子猫が木の上で震えてるのを見てそれを助けていたら結局遅刻して怒られるハメになったのは後の話。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「学校終わりー!じゃ未来行ってくるねー」

 

「気をつけてね響。ここ最近物騒な事件多いから」

 

放課後、私はホームルームが終わると同時にツヴァイウィングのCDを買うために学院の外に出た。未来はダウンロードすればいいじゃんって言ってたけど、CDにしかない良さって物があるんだよねー。

そして、私は違和感に気がついた。どこにも人の気配を感じない事に。そして、

 

黒い粉の様な何かが宙を舞っている事に。

 

間違いない。

 

これは特異指定災害「ノイズ」の仕業だ。ノイズは人間に触れた瞬間それを炭化させて自身諸共その人間を消すと授業で習った(と未来が言っていた)。周囲にそんな異形は今のところいない。今のうちにここから離れ…

 

「お母さん、どこ…?」

 

タイミング悪く迷子に遭遇。そして、それを待ってましたとばかりに現れた異形(ノイズ)。さて、目の前にはノイズ、更に自分のそばには母親から離れてしまった迷子の少女。なら、道は一つ!

 

「逃げるよ、お姉ちゃんがお母さんに会わせてあげるから!」

 

少女を有無を言わさず抱え込むと、私は全速力で逃げた。でも、いつまで逃げ切れるだろうか正直自信が無い。本当に、

 

「私って呪われてるのかなー!?」

 

ノイズの一体が私に迫る。私は直感で死を覚悟した。すると、

 

『JOKER!MAXICIMAM DRIVE』

 

黒い影がそのノイズを蹴り飛ばした。黒いボディに赤い複眼のその人(?)は、巷で有名な都市伝説の人物を彷彿とさせた。

 

「仮面…ライダー?」

 

「ここは俺が食い止める。お前はその子を連れて安全な場所へ!」

 

「は、はい!」

 

そのなんとも言えない安心感を感じつつ、私は少女を連れてその場を去った。

 

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響がノイズに襲われる5分くらい前、自称ハードボイルド探偵の左翔太郎はハードボイルダーでリディアン音楽学院に向かっていた。目的は、突然現れた特異指定災害「ノイズ」に対抗しうる手段の一つが「地球の記憶(ガイアメモリ)」であることが判明したので特異災害対策機動部二課に向かっていたからだ。後輩ライダーの「オーメダル」と「コズミックエナジー」もそれに対抗しうると聞かされては風都の探偵も黙ってはいなかった。実際はオーズとは1回だけそれ関係で面識があったが、それは追々。

風都から走ること1時間程度、ここらで休もうと思ったその時だった。

 

『翔太郎!ノイズが現れた。しかもそこに一般人の姿を確認した。僕は先に二課の方に向かうから翔太郎は彼女たちを!』

 

鳥型のメモリーエクストリームメモリから自分の相棒のフィリップの声がした。相棒は厳密には人間じゃないため、メモリに入ってる間は大丈夫だろう。

 

「分かった。じゃ、早速初のノイズ戦闘と洒落込むか!」

 

翔太郎は懐からL字型の機械ーロストドライバーを取り出し、黒のメモリを取り出し、ガイアウィスパーを鳴らした。

 

『JOKER!』

 

「変身…!」

 

メモリをロストドライバーにセットしてギミックを展開する。そして、翔太郎はメタルブラックに赤い複眼の「仮面ライダージョーカー」に変身した。

 

「さて、ノイズ共。お前らの罪を数えな!」

 

そんな決め台詞履いてる暇もなく、ノイズの一体が少女達に襲いかかっていた。

 

「まあ、聞く耳持たないよな…」

 

翔太郎はジョーカーメモリを引き抜き、マキシマムスロットに装填した。

 

『JOKER!MAXICIMAM DRIVE』

 

「ライダーキック!」

 

跳躍して少女達を襲おうとしたノイズにライダーキックをお見舞い、そのまま霧散させた。少女の1人が涙を浮かべながら呟いた。

 

「仮面…ライダー?」

 

「ここは俺が食い止める。お前はその子を連れて安全な場所へ!」

 

「は、はい!」

 

少女2人を逃がすと、翔太郎はそのままノイズとの戦闘に入った。

 

そして、戦闘を行うこと5分。ノイズは蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。どうやらガイアメモリがノイズに有効なのは事実の様だ。さて、あの少女を追わないと、と思った矢先だった。

 

「左翔太郎さんですね?」

 

背後から声をかけられて思わず臨戦態勢を取ってしまった。そこに居たのは

 

ツヴァイウィング(今流行りのアイドルユニット)の2人だった。とりあえずジョーカーの変身を解く。

 

「俺の名を知ってるってことは、お前が天羽奏だな?」

 

翔太郎は2人の少女の赤髪の方、奏を指さした。

 

「そうだ。アンタ、ノイズを倒せる力を持ってるんだって?頼む!私にそれを貸してくれ!」

 

奏が深々と頭を下げた。

 

「一応聞こう。何のために力が必要なんだ?」

 

「大事な人を守りたいから!」

 

奏の覚悟の篭った答えに翔太郎は納得がいった。なるほど、確かにこの子にはこのメモリは適合してるかもしれない。

 

「分かった、合格だな。ほれ」

 

翔太郎は自身が巻いていたロストドライバーと白銀のメモリを1本、奏に渡した。

 

「使い方はフィリップから聞いてるな?」

 

「あの変人がそうなら確かにその人から聞いたかもしれない」

 

俺の相棒は本当にどこに行っても変人呼ばわりだな…。

 

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「こんなのってありー!?」

 

響はノイズを振り切りながら少女を逃がそうと奮戦するも、結論を言えば囲まれた。自身と少女がいるのは逃げ場のない水道タンクの上。

 

「お姉ちゃん…」

 

少女が涙目でこっちを見る。正直泣きたいのは私だよ…。どうすればいいの?そんな事考えてるうちに私はバランスを崩してそこから落ちた。

 

「うわあぁぁぁぁ!!?」

 

咄嗟に少女を庇うように自分が下敷きになる。幸い頭は打ってないようだが、体が思うように動かない。それを嘲笑うかのようにノイズがじりじりと詰め寄ってくる。

 

このまま死ぬのか?この少女と一緒に?

 

『『生きるのを諦めるな(諦めるんじゃねえ)!!』』

 

その時反芻する2人の男女の声。そうだ、私は2年前の惨劇の生き残りとして、

 

「生きるのを諦めない!!」

 

ドクン…

 

胸から何かが溢れてくる。多分、2年前の古傷からだ。よく分からない。でも、この状況を打開できるなら、

 

どんな手段だろうが構わない!!

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

瞬間、私の体を何かが蝕んでいく。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…。でも、それでも、生き残るためなら、こんな痛み耐えてやる!!

そして私が気がつくと、私の体に白を基調としたオレンジ色の機械のような鎧が纏われていた。

 

「お姉ちゃんかっこいい…。仮面ライダーみたい!」

 

自分の今の状況が分からないが、これだけは分かる。もし、これが私に与えられた力なら、

 

「今度こそ守ってみせる!この力で!!」




同時刻、特異災害対策機動部二課の司令室。

「「「やはりこうなったか(なりましたか)」」」

一同(賢吾、真木、フィリップ以外の)はモニターに映った天羽々斬以外のアウフヴァッヘン波形を見て驚きを隠せ得なかった。

【Gungnir】

「まさか、ガングニール、だと…!?」

一方その頃の奏。

「試してみるか」

『METAL!』
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