ヴァンピィちゃんはさいきょーですし! 作:けんぞくぅ!
彼女の名はヴァンピィ。
名字はない。というより知らない。
名前も彼女の個性から彼女自身が自分で付けた名前だ。
今日もまた、彼女は相棒のベスといくつかのコウモリの眷属と共に生きていく。
「これ…ヴァンピィちゃんにくれるの…?ベスちゃん…大きくなったね。ヴァンピィがご飯を取ってもらう方になっちゃった!」
彼女は幼き子。
しかし、親はいない。
両親は離婚。母と弟とは離れて父親と共に生活することなった。
しかし、父親はすぐに育児放棄。
どこかで女を作ってよろしくやっている。
普通、一人で生きていく事は出来ない。
個性社会の現代。なまじ強個性といえる彼女は一人で生きていく術が有ってしまった。
蝙蝠を召喚する個性と吸血鬼っぽい事は大体できる個性。
それが彼女の個性だ。
これを使い、夜の間にコウモリの眷属が食べ物をお店から取ってきてそれを彼女は食べる。
当然お店側からしたら大問題だ。
町中が彼女の敵となり排斥する。
彼女は居心地の悪さを感じて街を転々として変える。
そんな中彼女を変える出来事が幾つか起きた。
一つは、ベス…エリザベスとの出会いだ。
エリザベスはドラゴンの恐らくメス。
彼女(?)がどうして居るのかはわからない。
捨て子の赤ちゃんドラゴン。
個性がまんま“ドラゴン”で、異形として親が捨てたか、あるいは…
そして、ヴァンピィはこのドラゴンを拾い、自分で育てた。
そして、今までと同じように生活を送る。
もう何度街を変えたのであろうか。
そんな時、ベスが果物をとってきた。お店からではなく、山の木から自然となっているともの。
またある時は山で猪を狩ってきた。
決してベスは人の営みから食物をとらなかった。
「ベスちゃん…人から食べ物をとったらメッ!なんだよね…ヴァンピィちゃんは賢いからわかっているんだよ…?でも生きていく為には仕方ないじゃん…!」
賢き彼女はベスからのメッセージに対しても涙を流す。
児童保育施設。
もちろん、賢い彼女はその存在を知っている。
もちろん、彼女自身一時期はそこにお世話になっていた。
けれど、その施設が最悪で殴る蹴るの暴力はもちろん、政府からの支援金は全てそこの所長が着服。まともな衣食さえ与えない所だった。
その為に彼女は逃げた。“誰か助けて…!”と思いながらも意外と無情な人が集まる世の中。幼き少女に手を差し伸べる人は誰もいなかった。
だからかもしれない。悪戯をして、食べ物をとって、そしたら誰かが振り向いてくれるかもしれない。生きていく為というのも有ったけど、誰かは。きっと誰かは…!と。
だけど結果は迫害。
ど田舎の地方の人々は情に熱いというのはもう古く、むしろ彼女を保護して厄介ごとが増えたら面倒。そう思う人々が多かった。
「誰か…」
ぐすん。と今日も彼女は泣く。
でも今日は少しいつもと違う。
「もう大丈夫。私が来た!」
救いの手を差し伸べる大人がようやく彼女の前に現れた。
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私はオールマイト。世の中ではNo. 1ヒーローとも呼ばれている。
今日は田舎のパトロールだ!
田舎だからって油断してはいけない。むしろ田舎だからこそヴィランの組織が隠れているのかもしれない!
今日はそういう聞き込みを兼ねてのパトロールだ。
ヴィランについて、町の人々は情報を持っていなかった。けれど怪しい児童保育施設があるという事でそこを調べようとおもう。
私の調査力をもってすれば、この程度の調査は30分で終わる。
結果は黒だった。
現地の警察と協力して、その施設の所長や職員らを逮捕。また、彼と共謀していた役場の担当者も逮捕した。
そして、子供を保護した。
「オールマイトさん!資料には確かに一人、ここには居ない少女がいます!所長らは怪しまれるのが嫌な為、子供の人数を多く報告したことはないと言っています。ということは…」
なに?もしや、ここの所長らは幼い罪のない子供までも殺したというのか!?
シット!
だけどどんなに訊問しても所長らは逃げたと言った。
気になって町を調査した。
2年ほど前にはよく店の食べ物を盗んでいた少女がいたらしい。
2年前…言ってはいけない事だが、少女が死んでしまってもおかしくないほど長い期間だ。
しかし、彼女の今が例えどのようなものであっても見つけてあげるのがヒーローの務め。
私は懸命になって探した。
その結果。ある山の奥に少女が居た。
彼女は、小さなドラゴンと寄り添いながら泣いていた。
助けて…!と
私はは少女をここまで追い詰めた周りの大人達に憤慨した。
何故?どうして?と
でも、今は別の言葉をかけてあげるべきだ。
「もう大丈夫。私が来た!」
2年間。辛かっただろうに。よく頑張ったね。
本当は相澤先生がヴァンピィちゃんに振り回されながらイチャイチャするお話が書きたかったのにどうしてこうなったんでしょう…