ジョジョの奇妙な冒険第?部 ~crescere~   作:多摩

4 / 4


やっと主人公のターン



ソフト&ウェット その③

突然だが聞いてほしい。私は転生者である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たぶん。

いや、私にも自分が転生者かどうかわからないのだ。漫画のように神様などを経由したわけでもなく、前世の記憶があるわけでもない。自分の名前も、性別も、家族構成も、容姿も、何一つ覚えてないのだ。

 

ではなぜ、自分が転生者かもしれないなどと思っているのか。もしかして、中二病なのかと皆さんは思うかも知れない。

とりあえず私の話を聞いてほしい。決して中二病等ではない!自分を転生者と疑う理由は大きく分けて2つある!

 

ん?私は一体誰に話しているのだろう・・・・・・・・。まぁいいか。とりあえず、1つ目の理由!

 

 

 

産まれたときから、自我がある!!!!

 

 

 

といっても産まれたときのことなど、よくは覚えていないのだが。

・・・・ちょっと待って!!ごめん!話を聞いて!!

 

 

 

----------------------------------暗闇の中で、声が聞こえた。

その声に導かれてゆっくりと目を開ける。いや、開けたつもりだ。・・・・よく見えない。自分の目が自分のものじゃない感覚。手足も動かない。声が聞こえた気がしたのだが、今はなにも聞こえない。なんだろう、フワフワしていてまるで空中に浮いているかのようだ。

 

段々と目がなれてきた。とは言っても、ピントが合ってないみたいに、未だによく見えないが。

 

何だか周りがドタバタしている気がする。よく見えないが人が動き回っている気配がする。何だ、この状況・・・・・・。

 

パシンッ!

 

えっ!?唐突に叩かれた!むちゃくちゃ痛い!

 

「何するんですか!」

 

そう言おうと思って口を開いたが、口から出てきた言葉は、そんな言葉ではなかった。

 

「オギャァァァァァァ!」

 

赤ちゃんの声がする・・・・・・・。いや、泣いてるの自分じゃん!!泣くつもりはなかったんだけど!!

 

気持ちとは裏腹に口からは泣き声が出続けている。本当に制御が聞かないな、この体。って、そんなことより!これってもしかして、自分が赤ちゃんってこと!?いやいや、私は ・ ・ ・ ・ ・ ・。

 

 

私は誰だ?あれ?何だろう、いや、ちょっと、え?・ ・ ・ ・ 何だろう、唐突に眠たくなってきた・・・・。まだ寝ちゃいけない気がする。だけど抗えない。そのままゆっくりと目を閉じた--------------

 

 

 

 

こんな感じで、産まれたときの記憶があるのです。これのみだけど。お母さんにこの時のことを聞いたら、大変だったと言っていた。産まれてもなかなか呼吸を始めないから、肝を冷やしたって。だから叩かれたのかーと、謎がひとつ解決した瞬間だった。

 

待って!!石とか投げようとしないで!!本当にこれしか記憶がないんだって!あとは物心ついてからしかないの!まだもう一個だけ理由はあるから!お願い、聞いて!

 

 

 

それでは、2つ目の理由!

この世界についての知識がある!!!!

 

 

 

今の私の名前は

空条徐奈《くうじょう じょうな》。

私にはお父さんと、お母さん、そしてお姉ちゃんがいる。お母さんは一般人だが、もう気づいている人もいるだろう。そう、お父さんとお姉ちゃんがとんでもない人物だった!

 

お父さんの名前は

空条承太郎《くうじょう じょうたろう》。

 

お姉ちゃんの名前は

空条徐倫《くうじょう ジョリーン》。

 

なんと、この二人は、漫画"ジョジョの奇妙な冒険"で主人公だった人達だ!!

 

"ジョジョの奇妙な冒険"とは!!簡単に言えば!ジョースター家とディオの因縁の物語だ!

・・・・・ディオが関係ないときもあるけどね。なぜかはわからないが、私にはこの漫画の知識だけがあった。本当になんでだろう?

 

詳しい説明は省くから知らない人は是非とも読んでほしい。人生変わるから。おっと、怪しい勧誘みたいになってしまった。

 

ジョジョは、私の記憶では8部まで存在する。各部によって主人公が変わるという斬新な漫画である。だか、主人公はいずれも、ジョースター家の血を引いている。そんな漫画で、お父さんは3部の、お姉ちゃんは6部の主人公だった!しかも、お父さんは3部に加えて、4部、5部、6部にも登場している、超重要人物だ!!!

 

いや、スゴいね。こんな人達と家族だよ。すごい名誉。

 

だか、お姉ちゃんが主人公の6部はヤバイ。ネタバレになるが、最後は、一人を残して主人公組は殺されてしまうのだ。もちろんお姉ちゃんも死んでしまう。さらに、世界が一巡するという、よくわからないトンデモ展開。まあ、そのお陰で7部があるから、文句は言えないんだけどね!

 

でも、お姉ちゃんが死ぬのは絶対に嫌だ。

6歳も年が離れている私を、一生懸命お世話してくれた、優しいお姉ちゃんを死なせるわけにはいかない。

7部はパラレルワールドって言われているから、たぶん一巡しなくても大丈夫でしょ。もし大丈夫じゃなくてもお姉ちゃんの方が何十倍も大事だ。

ということで、私は何としてでも物語を変える決意をしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからは大変だった。どうやら、私の前世は日本人だったらしく、日本語しかわからかった。お父さんは日本人だったのて、時々日本語で話しかけてくれたから良かったが・ ・ ・ 、住んでいる場所はなんとアメリカ!!そんでもって、私は英語がわからない!!漫画の知識より、英語の知識が欲しかったよ!!

 

・ ・ ・ ・本当に大変だった。日本語の知識がある分、覚えるのはキツかった。必死に勉強したのも今ではいい思い出だ。

 

他にも、お父さんとお母さんが離婚しないように頑張った(これが一番大変だった) 。その成果として、まだ離婚はしていない。・ ・ ・ けっこう危ないが。

 

お姉ちゃんがグレないようにも頑張ったけど、無理でした。お父さんは主人公としては優秀なんだけど、父親としては、全然ダメ。

まったく、娘に対して反抗期の中学生かっていうぐらいの態度をとるし。お父さんがもっとしっかりとしていれば、何とかなったのに。せっかく、家族関係が悪くならないように頑張ったのに!

 

お姉ちゃんを刑務所に入れないようにするのは諦めた。

 

こうなったら最後の手段だ。

・ ・ ・ ・ この手段は取りたくなかった。間接的に人を殺すことになるからだ。お姉ちゃんの彼氏を、ではない。(許さないけど)

本当は嫌なんだけど、お姉ちゃんには漫画の通りに刑務所に入ってもらうことにした。癪ではあるが、お姉ちゃんは刑務所に入ったことで仲間ができ、人として成長し、お父さんのことを認めることができた。だから私ではなく、お父さんとお姉ちゃんにラスボスを倒してもらう。私は、それがうまくいくようにサポートするだけだ。

 

 

私のスタンド、"ソフト&ウェット" で!!

 

 

 

スタンドとは、"ジョジョの奇妙な冒険" の3部から出てくる超能力の総称のことだ。

 

スタンドはその人の精神エネルギーが形になったもので、その姿は千差万別。人型のものから虫のような形のもの、道具の形をしているもの、物質と同化するもの、身に纏うタイプのものなど様々だ。

 

また、スタンドには色々なルールがある。まず、基本的にスタンドはスタンドを使えるものにしか見えない。物質同化型などは例外だか。さらにスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドが傷つけば本体も傷つく。こちらも時々、例外があるけど。

他にも、スタンドには射程距離があり、本体の人間から離れれば離れるほど、パワーが落ちる。そもそも遠くに行けないスタンドもいる。それらは近距離パワー型と呼ばれていて、遠くに行けない代わりにパワーがとても高いといった利点がある。

逆に、遠距離型のスタンドは遠くに行ける代わりにパワーがない。例外として、自動操縦型のスタンドは、遠くに行ってもパワーが高いし、本体はダメージを受けにくい。しかし、大雑把な動きしかできず、スタンドが何をしているか本体にさえもわからないといった弱点がある。

 

とまあ、そんなスタンドだが、私も持っている。物心ついた時からそれは存在していた。

 

黄色くて、部品を組み合わせ人形のような容姿、耳があるだろう部分には星形の突起があり、胴体にはイカリマークがある。

 

そのスタンドの名は "ソフト&ウェット"

 

初めて見たときはびっくりした。だって、そのスタンドは8部の主人公、東方定助《ひがしかた じょうすけ》のスタンドだからだ。私の知識は、3巻までしかないが、見覚えがあったので驚いた。

 

ソフト&ウェット能力はシャボン玉を出すこと。これだけ聞くとなんかショボく聞こえるが、このシャボン玉がチート。割れる時割れた場所から、音、摩擦、水分など物理的なものを一時的に奪えるのだ。なかなか応用が利きそうな能力である。

 

ラッキーだと思った。ラスボスを倒す算段はついた。あとは、目を付けられないようにひたすら無力な、優しい女の子を演じるだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、訪れた"2011年11月2日" 私は14才。

お姉ちゃんが轢き逃げの容疑で警察に捕まったことを、お母さんがとても辛そうに私に教えてくれた。

 

 

 






最初は誰も見てくれないと思っていたので、みなさんには感謝です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。