2017年の夏
「あぁ……楽しかった」
家でパソコンをさわっていた石橋
パソコンの画面には、PCゲームのダカーポ3のキャラクターが表示されている。ダカーポ3とは、恋愛シチュエーションゲームだ。主人公の選択によって、運命の人が決まる。
いわゆるギャルゲーやエロゲーと呼んでいる人もいる。
「いやー…まさかあんな結果で終わるとは…」
ダカーポ3を攻略し終わり、ベッドに寝そべっていた。
全部読み終わるまで、トータルして結構時間を使ったような気がする…
70時間?いや100時間?それ以上かもしれない
まぁ、長い時間使ったことは確かだ。
「しかし、探偵事務所にいたあの3人は出番があんなに少しだったとは…笑」
少し進んだ時、探偵事務所にお邪魔するシーンがあり、そこに出てきた3人はたった10分で出番を終えた。他のシーンで出てくると…思っていたが、結局出てこなかった。まぁ、そんな役もあるだろう。
達生は時計を見る。時刻は午後2時前
親は仕事で出掛けており、家には達生一人のみ。
「コンビニで弁当でも買ってくるか」
そう思い、家を出たのだった。この時、今日で人生が終わるだなんて、達生は思っていなかった。
家から歩いて5分頃歩くとコンビニが見えた。
押しボタン式のボタンを押して、歩行者信号が青になるのを待つ。
……
……
「しかし、暑いな」
夏だから、暑いのは暑いのだが…今日はなかなか暑い。
これはアイスも追加だな
少しイライラしながら、待つこと1分ほど
やっと、歩行者信号が青になった。
そして、道を渡る。
もうすぐコンビニにつくと思いながら、渡っていると……
横にはトラックが迫っていた。
!!……
あっ……これ
オワタ/(^o^)\
ってやつじゃないか?
人の死ぬ間近の時間はスローモーションに感じると聞いたことがある。
最後にオワタ/(^o^)\と感じて死ぬなんて…俺は満足していな……
バーン
最後に彼女が欲しかった…
目が覚めると、そこはどこかの部屋だった。
あっ…痛てぇぇー…てもう感じない。そうか俺はトラックにぶつかって死んだんだ。
17歳で人生の幕を閉じる
……
……
なんて、悲しいことなんだ。
これから、先は現実世界で信じ続けられていた、天国か地獄に行くパターンなのだろうか?
「目覚めおったか」
俺はもしも死んだら、魂だけで世の中をさまようと思っていたんだが…
実際に死んでみたら、まだ体はある状態だった。
「おいっ!聞いておるか?」
これを小学生の理科の自由研究にしたら、ノーベル賞並の実力は出せるはずだ。しかし、現実的に絶対に無理な話だろう。
バシン!
不意に誰かに頭を叩かれた。死んだのに感覚がまだあることも不思議な感じだ。
「そこの青年!聞いておるか?」
「うん…?誰っすか?」
叩かれた方向を見ると、そこには白い髭を生やした老人がいた。もしかして、これが
「もしかして、神様的な存在のやつ?」
「いかにも、私がヒューマンが拝んでおる、神様じゃ」
へー…この、そこらの老人ホームにいそうな老人が神様ねぇ…
「でその神様が地獄か天国に連れていってくれるのか?」
「いや、お主は悪いことをして死んだのではなく、運が悪くて早い歳で人生に終わりを告げたと報告書に書いてある」
そう…俺は青になった歩行者の道を歩いていた。それなのに、死ぬなんて…運が悪いにもほどがある。
「だから、お主にはもう一度新たな人生をやり直すがいい!!」
え?やり直し?それってもしかして…
「それってもしかして、転生ってやつ?」
「いかにも、転生じゃ」
転生…転生転生
達生は転生について、思い出していた。
転生したらスライムだった件?とか、このなんちゃらの世界に祝福を?とかも転生物語だったけ?
「で…俺はどっかの世界に飛ばされたりするの?」
「いかにも、飛ばされる。」
……
くぅ……やっぱりか、出来れば安全な世界にしてくれ。
「しかも、その世界はダカーポ3の世界じゃ!」
……
……
え?ダカーポ?
ハジマリを告げる物語が始まろうとしていた。
別小説のうまるちゃんの小説も投稿しなければ……