転生したダカーポの世界で!!   作:若狭東

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第2話 転生する前の手続き

?ダカーポ?

 

……

 

10秒ほど経過する。

 

いきなり、言われた神様の言葉に俺の頭がついていけなかった。

 

「ダカーポって、あのダカーポ?」

 

俺は半信半疑で神様に聞く。

 

「そうじゃ、死ぬ前にお主がはまっていたゲームの世界じゃ」

 

……

 

「……えっマジ?」

 

「マジのおおマジじゃ」

 

……

 

よ…よっしゃあぁぁあーーー

 

「や…やべー」

 

嬉しすぎて、表情のニヤニヤが止まらない。決して、あっち系なことは考えても、想像もしてないよ。いや、ちょっと想像してしまった…ことは置いといて

 

「ハッハッハ。お主の顔が「よっしゃ!」って顔になってるぞ」

 

「あ……ははは」

 

さっきまでそう思っていたので、否定はできないない。

 

「だが、その世界はお主がプレイした普通の世界とは違うのじゃ」

 

神様は「はぁー」と溜め息をつきながら、そんなことを言った。

 

「普通の…世界とは…違う?」

 

俺はロボットのように言った。

 

「あーそうじゃ。お主がその世界に転生することによって、いろいろプレイした内容と違ってくるんじゃ」

 

「た…例えば、どんなことが違うの?」

 

「そ…それはじゃな、特別に1つだけじゃぞ」

 

神様は少し間を置いてから、言った。

 

 

 

「このままじゃ、さくらはその世界には来ない」

 

 

 

「……って、え?さくらってあの芳乃さくら?」

 

「そう。芳乃さくらじゃ」

 

「それって、ヤバくね」

 

「あぁ、ヤバい。物語が一生進まないことになるからな」

 

「でも、何でさくらは来ないの?」

 

「あの物語は別世界の人間があの世界に来て、元の世界に帰ることによって、物語が進む。だから…」

 

神様がそこから、話すことはわかってしまった。

 

「俺が転生することによって、もう別世界に来てしまったことになる。ということか」

 

「理解が早くて、助かるのぅ。そう、その通りじゃ」

 

なるほどね。だから、さくらがダカーポ3の世界に来るという、事実がなくなってしまう。それに、俺がさくらの役を引き受けることは……できない。元の世界って、どこに帰るんだってという疑問が真っ先に浮かぶからである。

 

「それじゃ、どうすればいいんだよ?」

 

「それは…」

 

神様はまた間を置く。それってお約束的なやつなのか?

 

 

 

「お主が未来の世界に行って、さくらを連れてくるんじゃ」

 

 

 

「お…俺が、連れてくる?」

 

そんなことは出来るのだろうか?いや、俺の転生する世界は魔法の世界。多分、多少の無理は可能なのだろう。

 

「でも、そんな魔法のことを一切知らない、俺にそんなことが出来るの?」

 

「それはお主の努力しだいじゃ」

 

「俺の努力しだい?」

 

「そうじゃ、お主は1790年のロンドンの村からスタートしてもらう。そして、1950年の160年の間に魔法の知識について、勉強してもらう的な感じじゃ」

 

「でも、基礎魔力とかで無理じゃないの?」

 

「そんなことは大丈夫じゃ。お主が転生する前日に第一人目のカテゴリー5認定を受けてあることにしてある」

 

「お…俺がカテゴリー5?」

 

カテゴリー5って言ったら、あの『孤高のカトレア』のリッカさんと魔力だと言う。あの人が本気を出せば、地上のロンドンの街を飛ばせる。それほどの魔力が俺に…

 

神様は何んでもできると言う印象があったため、神様には必要以上のことを追求しなかった。

 

「カテゴリー5ほどの魔力があれば、魔法の知識さえ覚えれば、未来に行くことも可能なはずじゃ」

 

「全ては俺の努力しだいということか…」

 

「説明することはこんなもんじゃ、何か質問はあるか?」

 

質問。質問ならいっぱいあるが、答えてくれるだろうか?

 

「何で1790年なんだ?」

 

「ノーコメントじゃ」

 

「さくらが来ないこと以外に通常の世界と違うことは?」

 

「ノーコメントじゃ」

 

「俺には何かチート能力はあるの?」

 

「ノーコメントじゃ」

 

イライラ…あぁ何にも答えてないじゃーねか。多分、答えて良いことと答えて良いことがあるのだろう。多分

 

「ノーコメントする理由は?」

 

「気分じゃ」

 

「……」

 

あっ。この神様くそだわ。気分で今後の俺の人生が大きく左右されるって言うのに。神様ってやつはこんなにお気楽者だったのとは、思いもしなかった。

 

「じゃあ、最後に一つ、さくらを連れてこれない未来は存在するのか?」

 

「存在しな……」

 

存在しな……い?存在しないのか。じゃあ安心だ。

 

「しな……いとは限らん」

 

「するんかーい」

 

俺はお笑い芸人みたいにツッコミを入れてしまいそうだった。

 

「全てはお主しだいじゃ」

 

それなら、俺は出来ることをするしかない。本音は不安でしかないんだけど……

 

「ワシからも最後じゃ。一つだけ以前生きていた世界から私物を持ってこれる」

 

「俺の私物を?」

 

「そうじゃ、1分やるから、それまでに決めてくれ」

 

私物を持っていける。いざ、持ってこれると言われて、さぁ何を持っていこうか。俺は1分と少ない時間をフルに使って全細胞を集中させ、考える。

 

漫画……スマホ……テレビ……いやテレビはチャンネルが映らないだろう。スマホもインターネットが使えないデジタルタッチパネル。となると……

 

俺はピカーンとひらめいた。

 

「そろそろ、1分じゃ。さぁ、言うがよい」

 

今から行くダカーポ3の世界に必要なもの。それは…

 

「俺の使っていたノートパソコンで」

 

「了解じゃ。と決まれば、お前さんには寝てもらおう」

 

「眠……る?」

 

バタン!

 

と神様に言われ。俺は眠ってしまった。

 

 

 

 

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