転生したダカーポの世界で!!   作:若狭東

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リアルが再び忙しくなったので、投稿が遅れ気味になると思います。


第26話 親睦会

リッカさんの最後の質問は「どこかで、私に会ったことがない?」だった。

 

俺はリッカさんの首を見る。リッカさんの首には俺がエリザベスさんを通じてプレゼントした、桜の首飾りをしている。

 

魔法の効果は効いているはずだが、相手がカテゴリー5の魔法使いにもなると、効果が薄れるのかもしれない。

 

だが、この対応を見る限り、ぼやけ程度にしか思っていない様子だったので、俺の魔法の方が勝っているということになる。

 

「いえ、初対面だと思いますけど…」

 

「そ、そうよね。私ったら、何を言ってるのかしらね」

 

「あはは…」

 

「でも、何か。何か、あなたと話していると懐かしい感じがするの」

 

リッカさんは頭を抱えていた。

 

これは接触することによって、記憶を思い出させてしまう的な展開になるのだろうか?

 

「とりあえず、もういいですか?」

 

「え……ええ。またあとでね」

 

リッカさんは深く何かを考えている様子だった。

 

 

 

 

 

教室に戻ると、教室にはシェルで通信をしている清隆だけだった。

 

あれ?他の皆は?

 

「わかった、すぐ行く」

 

清隆は通話を終了して、教室に入ってきた俺を見る。

 

「あっ、タツオさん。リッカさんとの話は終わりました?」

 

「何とかね……で、他の皆は?」

 

「姫乃からの情報だと、親睦会の場所はカフェらしいです」

 

「カフェねぇ……」

 

カフェで親睦会か。カフェと言ったら、多分……フラワーズかな?

 

「この前、そのカフェに行ったことがあるので、案内しますよ」

 

「おっ、それは助かる」

 

そして、俺と清隆は教室を後にした。

 

 

 

 

 

清隆と一緒に校舎を飛び出し、目的のカフェへと向かった。

 

「む……?」

 

と、校舎の外を歩いていた人物が俺に気づいて脚を止める。

 

「おお、葛木とタツオ殿ではないか」

 

「え?」

 

その人物は俺と清隆の名前を呼んだ。その人物と会うのは、これが初めてだった。

 

「久しぶりだな」

 

「あの…失礼ですが、どちら様ですか?」

 

「なんと…」

 

「ひょっとして日本で会ったことがある、とか?タツオさんの知り合いですか?」

 

「この人は杉…」

 

「いや、失敬…俺の勘違いだったようだ」

 

俺が言い終える前に杉並が言った。

 

「……は?でも、今、俺のこと葛木って…」

 

「なぁに、ちょっとフライングしてしまっただけだ。タツオ殿との出会いはここだったが、貴様との出会いはもうちょっと先だ」

 

「何を言ってるんですか?」

 

「また会おう。では、さらばだ!」

 

そう言うと、杉並は猛スピードで校舎の中に消えていってしまった。

 

「……なんだったんだ。タツオさんの知り合いか何かですか?」

 

清隆は唖然として去りゆく人物を眺めながら、俺に聞いてきた。

 

「さぁー、誰だろう?」

 

ここで清隆に杉並のことを教えると、物語通りに進まなくなるかもしれないと思い、俺はとぼけることにした。

 

「まあ、いいや。今はそれどころじゃない。行きましょう」

 

 

 

 

 

「ええっと、確か……ああ、ここだここだ」

 

「ここかぁ……」

 

しばらくして、俺と清隆は目的のカフェ『ケーキ・ビフォア・フラワーズ』にたどり着いた。

 

「あ、清隆さん。タツオさん。いらっしゃいませ~」

 

「ああ、葵ちゃん」

 

店の敷地に入ると、バイトの葵ちゃんが俺たちを出迎えてくれた。

 

「皆さん、もういらしてますよ。あっちです」

 

「ああ、ありがと」

 

「ありがとう」

 

俺たちは葵ちゃんに礼を言うと、クラスメイトたちが集まっている場所に向かった。

 

「清隆さんとタツオさんがいらっしゃったようですよ」

 

「お、来たな。二人とも」

 

「兄さん……」

 

フラワーズで待っててくれた、耕助と四季さんと姫乃ちゃんが声をかけてくれた。

 

「ひどいな、先に行っちゃうなんて」

 

「ははは、悪い悪い。すぐに来ると思ったんだ」

 

「で、結局、お手伝いって何だったの?」

 

姫乃ちゃんが清隆を見ている。リッカさんのお手伝いが気になるらしい。

 

「……まあ、大した仕事じゃなかったな。清隆」

 

俺が悩んでいる清隆の代わりに言った。

 

「んなこと言って~、実はリッカさんに早速、大人の個人授業を受けてきたんじゃないのか?」

 

「そんなわけないだろ」

 

「そうなんですか?兄さん……」

 

耕助のせいで話が一気に変な方向に転がった。まあ、そこが耕助の面白い所なんだけど。

 

「そんなわけないだろ」

 

「またまた。清隆…俺にはわかるぞ。俺にはわかる!」

 

そんな話をしていると、リッカさんが遅れてやってきた。

 

「やっほー、皆そろってる?」

 

「そろってますよ」

 

「……」

 

リッカさんが清隆の方を無言で見ている。しかし、それは一瞬のことで、すぐに何食わぬ顔に戻っていた。

 

「ふむふむ、よろしい。じゃあ、今日は私の奢りってことで、皆、存分に騒いで頂戴」

 

「は~~い」

 

耕助が元気よく返事をする。まあ、さっきまで、リッカさんの追及で精神的に疲れたから、ここは楽しむか。

 

そんなことで

 

俺たちは席をシャッフルしつつ自己紹介などをし合いながら、新たな仲間たちと談笑したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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