転生したダカーポの世界で!!   作:若狭東

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なかなか忙しいです。


第27話 イアン・セル……なんだったけ?登場

次の日の朝

 

さっきまで、リッカさんの魔法概論についての話があり、それから選択授業などの諸注意、オリエンテーションに移ったりしていた。そして、今は休み時間

 

リッカさんの説明では、これからしばらくの間、必修科目以外の抗議は仮研修期間となり、今月中に正式に選択することとなるようだ。魔法を今から1から習うやつは良い授業になるかもしれない。だが、俺にとっては魔法の授業は意味がない。

 

まぁ、睡眠時間にでもしとくか……

 

「ふふん、ここがA組か……」

 

不意に、聞き慣れぬ声が教室内に響き渡る。いや、俺はそいつのこと知ってるんだけど。

 

クラスの全員が教室の入り口を見る。見ると、見知らぬ生徒(俺は知ってるけどね)がふたり、教室に入り込んでいた。

 

やっぱり、イアン・セル……なんちゃら=拉致野郎。じゃねーか

 

それと、瑠璃香。瑠璃香は確か、普通に良い奴だったような記憶があるんだが……

 

「なんか、見た感じロクな連中がいなさそうだな」

 

「その通りです!」

 

「A組は名門揃いと聞いていたが、僕がわざわざ気に留める必要はなさそうだな」

 

「当然ですイアン様!何しろイアン様は至高の天才!その才能は他の追随を許さぬ神!そう、言ってしまえば、神そのものなのですから~!」

 

「はっはっは、瑠璃香よ。当たり前のことを言うな。今更過ぎて笑えないぞ」

 

「それはそれは、失礼したしました」

 

瑠璃香は恭しく頭を下げる。俺は突然乱入してきた、ふたりの小芝居を目を丸くして見物していた。

 

「おや、確か君は……名門クリサリス家のご令嬢じゃないか」

 

イアンはサラの姿を見かけると、大股で彼女に近づいた。

 

「イアン・セルウェイ……」

 

「ふふ、このクラスにいる名門の魔法使いって君のことだったのか。これは失敬した」

 

「何の用ですか?勝手に余所のクラスの教室に入らないでください」

 

「相変わらずお堅いなぁ、君は……コンクリートみたいな固さだよ」

 

「…………」

 

「君は優秀な成績でこの学園に入学したといっても、魔法の才能が低いんじゃ話にならないな。名門の魔法使いが君じゃ、このAクラスも終わりだな。Aクラスには少しは期待していたんだが、低魔力者の集まりだったとは……はっはっは。瑠璃香もそう思うだろ?」

 

「そりゃ~もう、何でもかんでもイアン様の言う通りでございます」

 

サラのこともバカにしてるけど、こいつ、さらっと俺たちのクラスをバカにしやがったな。

 

俺がいるAクラスが終わりだったら、なかなかやべーよ。

 

というか、イアンって、こんなに痛いヤツだったんだな。痛いヤツが痛いだけなら別にいいのだが、クラスメイトや俺たちのクラスをバカにするなら、捨て置けないな。

 

「ははは、あまりに当たり前の事実すぎて言い返せないか。そうだよな。没落一家は没落一家らしく……」

 

「おわっ!!」

 

イアンは清隆の魔法によって、勢いよく転倒した。初歩的な念動系の魔法だ。

 

「い、イアン様!?」

 

「だ、誰だ、今、魔法を使ったのは!?」

 

イアンが怒りの声をあげながら、立ち上がる。だが

 

「のおっ!!」

 

もう一度、イアンは転んだ。

 

「くっ!!」

 

立ち上がっては、転けたり、また立ち上がっては転けたり、その繰り返しだった。

 

「こんなことをして、ただで済むとは思うなよ。くそっ」

 

そして、イアンはどうやら自分の周囲に、魔法そのものを打ち消す魔法を使ったみたいだった。

 

今までイアンを転ばせていた清隆は席を立つと、ツカツカとイアンのところに近づき   

 

足を引っかけた。

 

「どおっ!?」

 

魔法に集中していたらしいイアンは、最後の最後に派手に転倒した。

 

「う、いたたた……」

 

「そのくらいにしておけよ……」

 

「お前か?今までこの僕を転ばせ続けたのは?」

 

「そんなの知らねーよ。お前はなんかムカついたから、足を引っかけただけだ。」

 

「ここまで僕をバカにしたヤツは君が初めてだ。その心意気だけは買ってやる。今ここで君を吹き飛ばすのは簡単だが、それじゃ俺の気が収まらない。そうだな、瑠璃香」

 

「ええ、イアン様の言う通りでございます。イアン様は紳士も紳士、超紳士ですから~」 

 

瑠璃香は満面の笑みで嬉しそうにそう応じた。やっぱり、瑠璃香はこの状況を楽しんでいるようだ。

 

というか、毎回楽しんでなかったけ?毎回イアンをおちょくってなかったけ?

 

「ふ、おあつらえ向きなことに、近いうちにグニルックのクラス対抗戦がある。それは知ってるね?」

 

「まあな」

 

「僕は紳士だからね。それで勝負してやるよ。君たちAクラスたちに思う存分屈辱の味を味わわせてやるから、覚悟しとくがいい。では、行くぞ、瑠璃香」

 

「は~い。イアン様~」

 

イアンが教室から出ようとしたので、俺はストレスを解消させるために、清隆同じようにイアンを転ばせた。

 

「な何でだ!?魔法は打ち消しているはずなのに。まず、誰だ?今、魔法を使っ……」

 

言葉の途中で俺はまた転ばせた。

 

このくらいしておいてやるか……

 

「少しはできるやつがいるようだな」

 

イアンはそう言って、二人は出ていってしまった。

 

グニルックかぁ……楽しみだなぁ

 

 

 

 

 

 




早めに更新できるように努力します。
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