転生したダカーポの世界で!!   作:若狭東

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ハジマリノウタ
第3話 ハジマリの世界


「……zzz……ぅぅ……」

 

目を開けるとどうやら、俺は眠っていたらしい。辺り一面、桜で満たされていた。そして、目の前にはとても大きな桜。

 

辺り一面、桜?そして、大きな桜?

 

この光景はどこかで見たことがあると、思っていたら

 

「それでは、みんなと百年越しの、本当の意味での再会を祝してー……かんぱいっ!」

 

聞いたことがある女の子の声が俺の立っている位置から大きな桜の反対側で聞こえた。そして

 

「かんぱーい!」

 

4~5人ほどの女の子の声が聞こえた。もしかして、これは

 

桜の反対側を目指して走ってみた。しかし、俺の足は金縛りを受けたように動かなかった。根気よく粘ってみると、速度はスローモーションだったが、動くことはできた。

 

しぱらくして、声がした桜の反対側につくと

 

「ま…マジかぁ!」

 

そこには、お花見をしている、森園立夏、葛木姫乃、瑠川さら、芳乃シャルル、陽ノ本葵、芳乃清隆、そして大人姿の芳乃さくらだった。

 

7人は俺が見えてないのか、お花見を楽しんでいた。

 

「あの…くそ神様。1790年に飛ばすんじゃなかったのかよ!」

 

いや、何かが可笑しい。そもそも、現実世界で金縛りを受けるところから、可笑しい。これは夢だ。

 

夢だと思ったら、視界がぐにゃっと歪んでしまった。

 

 

 

 

 

「………うん?」

 

俺は目が覚めるとそこは、どこかの宿屋のようだった。今度はドラクエかどこかのRPGの世界に来てしまったのか、そもそもまた夢なのか?まだ今の状況を理解することはできなかった。

 

しかし、一つわかったことはある。机の上に転生する前の世界に使っていたマイパソコンがある。だから、これは決して夢ではなさそうだ。

 

さっきみたいに金縛りにもスローモーションにもならないし

 

ベッドから机に移動し、パソコンを見る。どっからみても俺のパソコンだ。

 

そして、ノートパソコンのハードディスクの中身を確認する。

 

「あぁ…よ…良かったぁー」

 

俺はほっと安心の溜め息をつく。少し、賭けではあったが、賭けをしたかいがあった。ノートパソコンのハードディスクに入っていたCD。それは

 

ダカーポ3のソフトだった。

 

神様にノートパソコンを頼んだ意味。それは

 

先に出来事を見ながら、この世界を攻略すること。

 

多少の出来事は覚えているが、全部のキャラクターが毎日どこで何をしているのかは、覚えてない。だから、ノートパソコンを頼んだのだった。

 

もしかしたら、1つしか持っていけないため、ディスクは抜かれている可能性も予想していたが、抜けられてなくて何より。

 

しかし、パソコンに必要な、いや、電化製品に必要な物がなかった。それは

 

「あれっ。パソコンの充電器は?」

 

机の上にあったのはパソコンとパソコンに繋がれている充電器ではなく…パソコンだけ。

 

し…しまったぁ。パソコン電力源の存在忘れてた~

 

俺は何か方法がないか考える。

 

うーん。こうなった以上何か方法はないか?充電器を買う?

 

いやいや、この世界にはパソコン、いやテレビすらない時代だ。

 

……

 

あっ……もう詰みですね。これは

 

はぁーと溜め息をつきながら、パソコンを開いてみる。

 

すると、キーボードの上に手紙らしき、紙があった。そして、中に書いてあることを読む。

 

 

 

無事転生できて、まずは何よりじゃ。今のお主の状況を当ててやろう。充電器なくて、困った~と言う顔をしておるじゃろ。ははは……図星じゃろ。あっははは、この頃の若者もこんなにバカになったとはのう。あーバカバカ。おおバカじゃ。だから、お主にヒン

 

 

 

そこまで、読んで俺は手紙を投げ捨てた。

 

このくそ爺ー!!人をバカバカ、バカにしやがって。

 

どんだけ、バカって言えば気がすむんだよ。

 

俺は怒りの感情を抑えながら、続きを読んだ。

 

 

 

だから、お主にヒントをやろう。この時代にはパソコンじたいは存在しない。だから、どうするか。それは……

 

電気を自分で作るんじゃよ

 

 

 

「電気を自分で作る?」

 

あーそうか。ないなら、自分で作る。作ればいいってことか。

 

でも、どうやって電気なんか作るんだ?発電機?ソーラーパネル?

 

 

 

電気の魔力について、しっかり勉強をすれば、お主の魔力なら、パソコンの充電ぐらいなら、できるじゃろ。

 

最後にこの世界を攻略するためにヒントを下記に記した。きっとお主のためになるじゃろ。

 

 

 

「あの爺、頭が良いとは思わなかったぜ。神様に感謝しないとな」

 

あの神様がそこまで、想定をしているとは思わなかった。

 

くそって思って、悪かったな、じいさん。

 

俺は手紙の続きを読んだ。

 

 

 

 

 

1940年 7月1日 葛木父から手紙が来る。

 

1941年 女王陛下直属の組織を「非公式新聞部」と名付ける。

 

1949年 10月31日 さくらをこの時代に連れてくる。

 

 

 

ループしても、記憶が残るような魔法を覚えておく。

 

以上じゃ。では、検討を祈る。    神様より

 

 

 

「………」

 

何か、いろいろ、意味がわからない内容があるんだけど。俺はツッコミをしたくて、たまらなかった。まず、葛木父から手紙が来るって何?何のために手紙が来るのかまでは、記されてなかった。そして、次の疑問。

 

女王陛下直属の組織を「非公式新聞部」と名付ける?この言葉が意味することは、将来俺は女王陛下直属の組織に入っていることになるのだろう。エリザベスさんの部下?杉並、葵ちゃんと同じ部員。そして、俺が名をつけれるほど上のランクであることを意味する。

 

未来のことを深く考えても、意味がない。時間ならたっぷりと100年以上ある。

 

様々なことを考えた時間。およそ30分ぐらいだろう。

 

「さて…これから、どうすればいいんだ?」

 

とりあえず、魔法について、勉強をすること。カテゴリー5の魔力があったとしても、魔法について知らなかったら、魔法なんて使うことすらできない。

 

俺は宿屋を出た。どうやら、俺は小さな村の宿屋に寝ていたようだ。この村にいても、意味がないと思い、俺はノートパソコンを持ちながら、村を出た。

 

 

 

しばらく、歩いても…兵綾地帯の風景が広がっていた。

 

この光景…どこかで見たことがある。何だったけ?

 

俺は頭の奥底にある記憶を引っ張ってくる。思い出そうとしていると…

 

「リッカ、待ってよ~」

 

うーん。何だったかな?

 

「待ってったら~」

 

うん?裏の方から声が聞こえる。

 

「もう、あんまりとろとろ歩いてるとおいてくわよ」

 

この声…。俺は声がする方向に振り替える。すると…

 

「リッカグリーンウッド。ジル……」

 

ジルの後の名前は覚えてなかったが。その声の本人はリッカさんとジルさんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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