転生したダカーポの世界で!!   作:若狭東

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急いで書いたので、誤字脱字があるかもしれないです……


第5話 初めての魔法

リッカさんとジルさんと歩くこと、約3時間。

 

「リッカ、そろそろお昼にしよう?」

 

俺は前の村で買っておいた、腕時計で時間を確認する。

 

14:30

 

朝にカバンに1万円が入っていたことに驚いてしまった。多分、神様が1万円をカバンに入れたのだろう。1万円は多いようで少ない。いや、少ない。少なすぎる。

 

これから、先どうやって生きていけばいいんだ?

 

前の世界ではバラエティー番組で1ヵ月1万円で生きている人もいたが、俺には到底無理な話だ。それに、腕時計で2000円は使ってしまった。8000円生活でスタートという訳だった…

 

あっ……俺、昼飯のことすっかり忘れてた。

 

この世界に慣れようという意識が強すぎて、食べるということは脳から排除されていた。

 

「良かったら、タツオさんもいかがですか?お昼」

 

そんな困り果てていた俺にジルさんが声をかけてくれた。

 

あなは天使ですか……!どこのアニメでも天使的な存在の人はいる。その人をまさしくジルさんのような人のことを言うのだろう。ジルさんがこんなに優しい方なんて思っていなかった。

 

ゲームでは、幻影がリッカさんを惑わし、最後に夢の中で解決だけだったから、リッカ編のモブキャラだと思っていた。

 

リッカさんの夢の中や最後の夢での解決を見ていて、とても優しそうなオーラを出している方だとは思っていたが、実際に会ってみないとわからないこともあるもんだ。

 

「では、お言葉に甘えて頂きます……」

 

「その代わり、タツオの昔話を聞かせてよ」

 

「昔話!?俺…この世界に来たの今日なんだけど…」

 

しまった…つい、思ったことをぼそぼそ言ってしまった。

 

「え?ぼそぼそ言ってて「昔話!?」しか聞こえなかったんだけど」

 

良かった。聞こえてなくて。俺は安心した。

 

「ちょっとリッカ、お昼ご飯を作ったのは私なんだから。私も一緒に作った感を出さないでよ」

 

「え……えーと、でも、そんなことどうでもいいじゃない。ジル」

 

「どうでもよくないよ。いっつもリッカは「お昼作り?かったるい」とか言って誤魔化して、逃げているじゃない。リッカが一緒にお昼を作ったの見たことないんだからね」

 

「え…えーと、それより、お昼にしよ。私、お腹ペコペコだよ」 

 

リッカさんが誤魔化している様子をジルさんと俺はくすくす笑っていたのだった。

 

 

 

 

 

お昼はジルさん特製のサンドイッチだった。たまごサンドにハムなど、いろんな種類のサンドイッチがある。

 

味も何とも言えない美味しさ。正直、1790年にサンドイッチがあることが不思議でしょうがない。考えても無駄なので、そこは置いておこう。

 

サンドイッチを美味しく食べていると

 

「タツオはどうやって、カテゴリー5になったの?」

 

リッカさんがいきなり、質問してきた。

 

「ど…どうやって、って言われても…」

 

どうやって?うーん……

 

神様のチート能力でカテゴリー5にしてもらいました!

 

 

 

なんて、口が裂けても言えない。なら、どうしようか

 

「どど…努力だよ。人は努力したら、した分だけ返ってくるって言うから」

 

俺は自信なさげに言った。自信も何も、だって俺は努力して、カテゴリー5になんてなってないから。努力なんてしてないから。嘘だから。

 

「そんなこと言うのかしら?でも、努力って言葉は私は好きよ」

 

リッカさんはうんうんと頷いている。ジルさんがそれを見てくすくす笑っていた。

 

「努力が好きなら、お昼作りを手伝ってくれてもいいのに」

 

「努力と手伝いは全く違うのよ。ジル」

 

わいわいとお話をしながら、お昼を食べていたのだった。

 

 

 

 

 

19:00

 

森にたどり着き、森の中を3人で歩く。本当は森に入る前の草原で野宿をしようとジルさんは考えていたらしいが、リッカさんがもう少しで村につくからという理由で、結局村まで目指すことになった。

 

夜の森を歩くのはとても危険だと思う。朝に出会ったジルさんの言葉を思い出す。

 

『あの辺りは狼が出るんだから、野宿は大変だよ?』

 

狼……とても危険な動物だ。魔法が使えるこの世界では危険なのかわからないが。

 

「リッカ、本当に村を目指すの?夜の森は危険だよ。今なら引き返すことだって……」

 

「私の辞書に引き返すなんて言葉はないの。ほら、行くよ」

 

ジルさんは不安な様子だった。無理もない。こんな真っ暗な森。頼りになるのは、リッカさんが魔法で作った赤く灯る灯火だけ。何で、俺は灯火を作らないのかって?作れないんだよ

 

その時!

 

「ワオーン!!」

 

どこからか狼らしい声が聞こえてきた。この森のどこかにいるのだろう。それにしても、狼の鳴き声初めて聞いたな……

 

「リッカ!今、狼の声が聞こえたよ!」

 

「えっ…私には狼の声なんて聞こえなかったけど?」

 

不安な様子のジルさんにリッカさんは嘘をつく。今の鳴き声が聞こえないなんて、誤魔化しようがない。

 

「リッカ、嘘でしょ?今の鳴き声が聞こえないなんて…」

 

とその時…

 

「グルルル」

 

前に狼が現れた。いつかは現れると思っていたが、こんなに早く現れるなんて…

 

リッカさんが木の棒(確かワンドだったけ?)をポケットから出して、構える。俺も木の棒をポケットからと……って俺、木の棒持ってなかったんだった。

 

「ジル……下がってて」

 

リッカさんはジルさんに言って、電気のような雷属性の魔法をワンドから出す。

 

その魔法が狼に当たる。

 

ビリビリ

 

しかし、狼はダメージを受けながらも、まだまだ平気な感じだった。あまり、効いてない。カテゴリー5のリッカさんなら、ロンドンを吹き飛ばすほどの魔法を出せるはずなのに……

 

って、この頃はカテゴリー5じゃ、なかったんだったー

 

「私の魔法があまり効いてないのかしら。って、タツオも手伝ってよ、カテゴリー5なんでしょ!?」

 

やっぱり、手伝うことになるのか……

 

でも、ワンドがなかったら、チート能力でなったカテゴリー5の俺でも魔法を出せないだろうしな。

 

「ごめん。今、マイワンドが故障中で修理に出しているんだ……だから、ワンド持ってないんだ。あはは……はは」

 

本当はマイワンドなんて持ってません。適当な理由で誤魔化す。

 

「なにそれ!?正気なの!?何で、前の村でワンドを買っておかなかったかな!」

 

リッカさんは少し怒っている様子だった。まぁ、そういう反応になるだろうな。すると……

 

「それなら、これを使って!」

 

ジルさんがワンドを差し出してきた。多分、ジルさん本人のワンドだろう。俺はジルさんからワンドを受け取り、リッカさんの横に並んだ。

 

ワンドをゲットしたのは、いいけど……どうやって魔法を使うんだ?

 

確か、ゲームの途中で『魔法は何か?』ってギャルソン?ギャリソン?なんちゃら先生が問題を出して、耕介が「妄想の力?」とか答えていたのを思い出す。って、そんなことを思い出してどうするんだ。確か、サラは……

 

「想いの力」

 

想いの力か……俺は魔法をイメージする。魔法と言えば、爆裂魔法のエクスプロージョンが真っ先に頭の中に来たが、あんなのをやったら、この森がどうなるかわからない。次に頭の中に来たのが、ろくでなし講師がやっていた、ショックボルトだった。あれなら、いけるかもしれない。

 

俺は頭の中でショックボルトをイメージする。

 

「ショックボルトー!」

 

俺はオリジナル魔法のショックボルトを唱えた。すると……

 

ワンドから電流が飛び出る。

 

うおっ、すげー

 

しかし、俺のショックボルトは狼に避けられてしまった。さっきのリッカさんの雷属性の魔法を受けていたから、避けることが出来たのだろう。

 

「ショックボルト?聞いたことない魔法ね」

 

リッカさんは言う。そりゃ、この世界の魔法じゃないから。

 

ショックボルトが通用しないなら仕方がない。

 

俺はあの強力な魔法を唱えることにした。

 

「我が名は……以下省略……エクスプロージョン!!」

 

俺の周りには魔方陣のようなものが一瞬浮かび、ワンドから大きな火の玉のようなものが狼に向かっていった。そして、

 

ドカーーン!

 

森の中に煙が充満する。

 

うおー爆裂魔法って、スゲー

 

爆裂魔法をうつとあのキャラは倒れるのだが、カテゴリー5って言うこともあり、俺は少しの疲労がプラスされたぐらいしか代償はなかった。

 

煙がなくなると、狼の姿はなく、地面に大きな穴ができていた。

 

「ちょっと!すごい魔法ね…その…エクスなんちゃら」

 

リッカさんは驚いている。

 

「これがカテゴリー5の力…」

 

後ろのジルさんも呆然として驚いていた。

 

「さぁ、狼がまた出たら面倒だし、先を行こう」

 

「そうね。先を急ぎましょう」

 

リッカさんが頷き、3人は森の中を再び歩き出した。

 

 

 

爆裂魔法を打ったせいかその後、狼が出てくることがなかった。森を抜け、村にたどりついた。俺は時間を確認する。

 

20:00

 

「ふぅ…何とかついたわね」

 

リッカさんが安心した様子で言う。それにしても、こんなに今日中にこの村に行きたかったのは、単なる突っ走だけじゃなく、何か訳があるのだろう。

 

「今日中にここに来たかったのは、何か訳があるんだろ?」

 

俺はリッカさんに聞く。すると……

 

 

 

「えぇ。何だって、明日はグニルックの大会があるんだから」

 

えっ。グニルック!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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