神喰絶唱シンフォギア   作:アドル・レンカ

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CHAPTER-09

 

・・・とある村で起こった魔女狩りから少女とその父親を助けだした

今回も勝手に動き続けるクリサンセマムとヴィジョンを見せてくるモナドが原因だった

そして今回見たヴィジョンはある村で起こった魔女狩りの映像だった

・・・本来、火にかけられるのは父親である男性だったがヴィジョンに映し出されたのは、縛り付けられ火にかけられる男性と少女の二人(・・・・・・・・)だった

 

 

 

 

 

 

―二人を担いで、村から脱出しだいぶ離れた頃・・・

背中に彼女―娘であろう少女を背負い此方の後ろを着いてくる父親の二人と森の中で暖をとっていた

 

『・・・先ほどは、ありがとう』

 

「ん?ああ、いえ・・・間に合って、助けられてよかったです」

 

『私はイザーク、イザーク・マールス・ディーンハイム。この子は娘のキャロルだ』

 

「・・・シュルク、です」

 

一瞬本名を名乗ろうかと思ったが、今の姿と本名は噛み合わない為サンジェルマンの時と同じ名前を伝えた

そして暫くしてイザーク、さんは泣きつかれたキャロルを撫でながら聴いてきた

 

『君は・・・見た所、一見普通の少年に見えるがいったい・・・』

 

「あはは・・・う~ん、まぁなんと言ったらいいか・・・」

 

いや、まぁほんとなんて言おう・・・

馬鹿正直に話すのも何だし・・・

パチパチ、と燃える火を見つめながら考えるが中々纏まらない

よくよく考えたら自分がどういったものかわからなくなった

なんせ、ゴッドイーターである。

それも何故か偏喰因子の必要ないGE?AGE?さらには神剣モナドを持ちヴィジョンを見ることができる・・・ゆえに―

 

「・・・なんでしょうね、僕?」

 

そう答えるしかなかった

 

『君は自分が分からないのか・・・』

 

「いや、まぁわかって入るんですが説明できなくて・・・でも人間ですよ、少なくとも」

 

そういって右手と左手、両腕についた赤い腕輪を持ち上げる―ゴッドイーターであり、またAEG―アドバンスドゴッドイーターでもある証を腕輪が填められた手を―

・・・ん?よくよく考えるとこの格好、奴隷っぽいよな

 

『・・・奴隷だったのか』

 

「・・・へ!?いえいえ!違いますよ此れは・・・その、何て言うか・・・」

 

『何かね?』

 

「・・・簡単には説明できない、なぁ・・・」

 

思わず頭を抱えてしまった

どう説明すればいい?病気か?いや違う、GEは半分バケモノだ

・・・ふっと眠っているキャロルを見る―ちょっとやそっと、会話程度じゃ起きる気配はない

そしてその父であるイザークを見る―あのような目に遭いながらもその瞳には優しさ等の暖かな光を宿し続ける温厚さを感じる

 

『・・・?』

 

「・・・そう、ですね・・・これは、この話はある世界に住む者たちの話です―――」

 

話してもいい、少なくともこの人は―そう思ってポツリポツリと所々省いたり、濁したりしながら物語を語りだした―

 

 

―ゼノブレイドとゼノブレイド2、そしてゴッドイーターの主にリザレクション、2レイジバースト、そしてAEG達の話を―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―こうして彼とその仲間たちは自分たちの未来を掴み取りました―

 

 

「―これが僕が知るある人物達に視点を置いた荒ぶる神々から名付けられた生命体・アラガミと戦い続けるGE達、そしてAGE達の闘いの話です」

 

とりあえず、まずゼノブレイド及び続編であるゼノブレイド2、そして時系列順にゴッドイーターシリーズをイザークさんに語り終えた

僕が語っている間彼の表情は真剣な表情で聞いていた

・・・語り終えた後しばらくの間その場は静寂が支配し、たまに僕や彼がお茶を啜る音やマキが爆ぜる音が耳を打つ

―ちなみにお茶はクリサンセマムから持ち出したもので魔法瓶に入れたものだがそれ以外にも食料なども持ってきている

・・・そして火の勢いが弱くなりマキを追足す事4回目の頃、彼はゆっくり顔を上げ話し出した

 

『・・・君が今さっき語った話はまるで見てきた、もしくは体験してきたような話であったが、その彼らと同じ力を持っている為私達を助けた、と・・・』

 

「正確には助ける事ができた、と言う所です」

 

『・・・そうか・・・』

 

そしてまた静寂が場を支配する

・・・うん、とても凄く居辛いです

・・・あ、ヤバ、眠くなってきた

・・・あ~にしても火が暖けぇなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―パチパチとマキが爆ぜる音が大きく耳を打ち

 

―それに紛れるかのように何か―枝を踏み、折れた音が聞こえる

 

―・・・ん?枝が折れる音?!

 

「・・・ッヤバ!?」

 

ガバッと横になっていた体を跳ね起こす

どうも何時の間にか眠りこけていたみたいで・・・

周りを見渡せば焚き木の火は消えイザークさんは娘のキャロルを横に寝ている

そして大分時間が経ったのか辛うじて薄っすらと夜明けの日差しが地平線の果てから上ってきていた

視界の中に(何故か某国施設の時もそうだったが)表示されるGEシリーズの画面に表示されるレーダー(GE3Ver)に映る赤い点が転々と表示され北北東に移動していた

 

「・・・ちょ、起きてくださいイザークさん!?」

 

慌てて低姿勢で彼らの元へ移動して揺り起こす

 

『・・・ん?何、かね?』

 

「起きて下さい、追っ手です」

 

『なん・・だと・・!?』

 

「かなり距離がありますが・・・」

 

再度レーダーに視線を移す

・・・変わらず北北東に移動している(真っ直ぐに中心に向かっている)

 

「・・・北北東、に移動しています」

 

『・・・北北東、か』

 

「はい、痕跡消して今移動しないと追いつかれるかと・・・」

 

『・・・どのくらい猶予は?』

 

「今の速度だと・・・」

 

レーダーに映る点の速度と腕時計を確認

・・・うん

 

「だいたい、2時間から2時間半で此処に来ます」

 

『・・・そうか、なら君は逃げなさい』

 

「ええ、わかり・・・はい?」

 

『このまま一緒にいれば君も捕まる可能性があるからね』

 

「・・・それはわかりますが」

 

『ならいくんだ、私たちなら大丈夫だ。助けてもらった命だ、何とかして逃げてみせるよこの子の為にも、ね・・・』

 

そう言ってイザークさんは僕らの声で起き出したキャロルを抱き上げた

そうは言ってもレーダーに映る点はいまだ増える一方・・・

・・・ん?何でこっちに一直線なんだ

まるで村総出でなおかつこちらの痕跡をたどるように―あ、

 

 

 

―もしかして俺、状況悪くしちゃったか!?―

 

 

 

・・・もしそうなら尚更あかんわ。コレ

 

「・・・あの」

 

『どうしたかね?』

 

「あの村って犬とか居ましたっけ・・・」

 

『・・・いたねぇ』

 

・・・やはり居たか、犬

そして言いたい事が分かったようなイザークさん・・・

 

『・・・たぶんだが私の所持品か何かで匂いを追って来ているんだろう』

 

「・・・じゃあどの道だめジャン」

 

『だが少なくとも君は・・・』

 

そこで言葉を切ったイザークさん

・・・なんかいやな予感がする

具体的に言うと・・・つい最近の事だな

うん、と言うことは―

 

『・・・追われるのは私だけだ、すまないが娘のキャロルをどうか頼めないか』

 

・・・だよねぇ!?

くると思ったよ・・・

それは此処で別れてしまえば、俺はともかくキャロルはなんとか生き残れるだろうけどそうなったら―

 

『それと出来れば伝言を頼む・・・キャロルに』

 

「・・・それ、は」

 

原作通り、だ

・・・だが、それで良い筈、だよな?

何故なら、そうしないと壊れて(解らなくなって)しまう

 

ならこのまま別れて―良い、よな(助けない)

 

『―生きて、生きて世界を知るんだ、と―』

 

「・・・はい、わかり―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―それは駄目だよ―

 

変えるんでしょ(あの日、決めたんだろ)?―

 

君がそう思ったから(救いたいと願ったから)心の奥でそう思ったから此処に着た筈だ(握り締めたんだろ?)

 

君がそう願って行動して変えたんだ(だから助けたハズだ)

 

此れは(此れは)この物語は『戦姫絶唱シンフォギア』(お前が知っているアニメやゲーム)じゃあ無いんだ―

 

此れは、他の誰でもない(だから間違えては駄目だ)

 

此れは(此れは)

 

君自身の物語だよ(進むと決めた道だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―ふざけるなぁ!!―」

 

 

大きく叫んで睨んだ

 

『なっ!?』

 

『きゃ!?』

 

イザークさんは驚き、キャロルはその大声で跳ね起きるが知らん!

せっかく―

 

「助けたのに死なせてたまるか・・・」

 

「この状況、覆して生き延びさせる・・・絶対に!!」

 

『・・・何故其処までして・・・』

 

それに手は無い訳ではない、それどころかいっぱいある!!

 

「変えるって、助けるって決めたんだ・・・」

 

ああそうだ・・・

 

「なのにこんな所で躓いてたら・・・助ける事すら出来なくなる」

 

こんな所で立ち止まれない

 

「それに・・・姉さんに笑われちまう(奏さんを助けられない)

 

「だから何が何でも助けるさ」

 

『・・・君は』

 

 

 

そう言って立ち上がった()の手には赤の剣(神剣モナド)青の剣(神機)が握られていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、其れで良いよ!(ああ、頑張れ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い剣を持った青年が(荒廃し仲間と駆け抜けたGEが)笑った気がした(背中を押してくれた気がした)

 

 

 

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