神喰絶唱シンフォギア   作:アドル・レンカ

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書き直しのCHAPTER-05です


CHAPTER-05 SERENA

 

 

 

 

 

――これは夢――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――荒れ果て廃墟と化したかつての町に獣の咆哮と何者かが出す剣撃と銃撃の音が鳴り響き――

 

 

 

――そしてその場に響き渡る『唄』の調べ――

 

 

 

――廃墟の中で『白い光』と『蒼と緋の二対の光』が走り廻る――

 

 

 

――『白い光』はとても大きな『白き狼』で『蒼と緋の二対の光』に牙を、爪をもって挑み――

 

 

 

――『蒼と緋の二対の光』は人の形――『彼』と詠う『私』であり――

 

 

 

――『唄』は私と『彼』が共に奏でて『彼』が蒼き刃を振るい、『白き狼』は地に伏せる――

 

 

 

――空から光が差し、『宙に浮かび透けた姿と蝶を模した電子の羽を持つ少女』と蒼き刃を持つ『彼』を照らす――

 

 

 

――そして『二人』が奏でる『唄』は空に響き渡っていく――

 

 

 

 

 

――~~♪~、~~~~♪――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――そしてソレはイツカに現実の、未来の光光景――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~・・・つかれた」

 

 

 

ゴシゴシとショボショボする目を擦りながら通路を歩く

 

 

 

「もぅ、セレナ、そんなに擦ると赤くなるわよ?」

 

 

 

隣を歩いていた姉さんに注意された

 

 

 

「ん、ごめんなさい・・・ふぁ~」

 

 

 

「・・・それにしても珍しいわね」

 

 

 

「ん、なにが?」

 

 

 

「今日のセレナ、いつもより調子がよかったから、ね?」

 

 

 

「なんか変な夢見たせいで寝不足にもなったんだけど・・・」

 

 

 

「変な夢?」

 

 

 

「・・・うん」

 

 

 

「どんな夢だったの、セレナ?」

 

 

 

「ん~・・・よく覚えていないけど、なんか荒れ果てた場所で」

 

 

 

「うんうん」

 

 

 

「私と同い年っぽい誰かがいて・・・その人コバルト色のポンチョ被っててなんか紅い剣と銃と盾みたいなのがくっついた蒼い剣持っていたんだけど・・・その人と私が一緒に歌いながらノイズとは違う、ええっと何て言うか白くて狼みたいな生き物と戦っていたっていう夢だったの」

 

 

 

「・・・な、なんていうか世紀末みたいな夢ね」

 

 

 

「うん、何であんな夢見たのかわからないけど・・・」

 

 

 

「けど、なに?」

 

 

 

「・・・うんん、たぶんこんな日もあるんだなぁって思っただけ」

 

 

 

・・・本当は『彼』の夢をまた見そうだったって言うことを言わずに吞み込んだだけで―

 

 

 

そして、吞み込んだのは―

 

 

 

 

 

 

 

<唯、なんで彼が歌いだした時だけその歌声がはっきり聞こえて、その歌声に一人でなく私の声も聞こえて、一緒に歌っていったんだろ?そして何であの『私』は姿が透けて見えて、おまけに背中からまるで蝶のような『翅』があったのだろうか・・・>

 

 

 

 

 

 

 

―という疑問だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―『彼』がいる―

 

 

 

―此処は何処だろう?・・・何処かの施設?―

 

 

 

―彼が歩く通路は両端に柵があり、その奥には紅い台があった―

 

 

 

―途中一箇所だけ台がない場所があった―

 

 

 

―彼は歩みを止めた―

 

 

 

―彼の前には大きな何かの機械があった―

 

 

 

―それを操作する彼。『私』はそんな彼を後ろから眺める―

 

 

 

―しばらくすると彼は操作を止め、同時に振り返り来た通路を歩き出す―

 

 

 

―無論、『私』は隣に移動し一緒に動く。今度は隣に―

 

 

 

―・・・と、急に立ち止まり彼は『私』の方に振り向いた―

 

 

 

―しばらくジッと『私』のいるほうを見つめる彼―

 

 

 

―・・・少し動いてみる―

 

 

 

―彼も動く。ただし顔だけ―

 

 

 

―見えているのかな?と思い声をかけるが聞こえ辛いようだ・・・それに追従する動きも少し遅れていることから、たぶん姿をはっきりと見えていないのかと―

 

 

 

―少しの間お互い見つめあう様な事の後、最初険しかった彼の表情はいまや優しい眼差しになり、移動再開―

 

 

 

―そしてたどり着いたのは・・・―

 

 

 

―道中、一箇所だけ空間が開いていたー紅い台が無かったー場所だった―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――これは眠っている私の夢何処かにいる、見る夢の光彼の光景――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ~マリア姉さん」

 

 

 

「ええ、おはようセレナ。ここ最近はよく寝れているみたいね?」

 

 

 

「うん、たまに見るけどよく眠れているよ」

 

 

 

「そう、ならいいわ」

 

 

 

はじめに見たあの夢、はっきりと今でもしっかりと思い出せる

 

・・・まぁ、それだけインパクトが強かったってことかな?

 

それ以外にもあれからたまに見るようになった、というか今朝見た

 

 

 

「セレナ、マリア、おはようデ~ス」

 

 

 

「おはよう、ふたりとも」

 

 

 

「あ、おはよ」

 

 

 

「ええ、おはよう。よく寝れた?」

 

 

 

「バッチリグッスリ、デス!」

 

 

 

「しっかり良眠、とれた」

 

 

 

二人と合流した後いつもと同じように4人でマムのルームに入る

 

そしていつもと同じように聖遺物のテストやらなんやらこなして過ごしていく・・・

 

 

 

そして―

 

 

 

 

 

それが私の、私達の変わらない少し退屈で平穏な日常でした

 

この日の最後にその平穏も終わる報せが届いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―聖遺物『ネフィリム』の起動実験・・・それが約2週間後に行われるということが、その日の最後にマムの口から伝えられました―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・またあの『夢』だ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――『彼』が何かを見ている――

 

 

 

――そんな『彼』を私は後ろから肩に手を置いて、見る――

 

 

 

――『彼』が見ているものを彼の肩越しから見た――

 

 

 

――地図だった――

 

 

 

 

 

―米国連邦聖遺物研究機関『Federal Institutes of Sacrist』通称ーF.I.Sーと記載された施設の地図、その室内のものだった―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・場面が変わった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――彼が走っている――

 

 

 

―蒼の『剣』を手に廊下を走っている―

 

 

 

―走る廊下はどこか見覚えのある場所だった―

 

 

 

―廊下は赤く染まり非常事態を知らせるランプが点滅する―

 

 

 

―そんな非常事態を知らせるランプとそのアナウンスが流れる中―

 

 

 

―『蒼』を携えた彼はひたすら走る―

 

 

 

―時に部屋を突っ切り―

 

 

 

―時に部屋の壁を『蒼』で破壊して道を強引に作り―

 

 

 

―彼は『蒼』で道を作り―

 

 

 

―そうして何処かへ向かう―

 

 

 

―その姿はまるで『蒼の雷』のようなもの―

 

 

 

―ただし走る姿の彼の顔を彩るのは『焦り』というものだった―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――彼が白い『何カ』を斬り裂いた――

 

 

 

――『何カ』の咆哮が鳴り響く――

 

 

 

――何カ』は白い豪腕を、彼を叩き潰さんと振り上げて――

 

 

 

――何時の間にか『蒼の剣』を黒いアギトに変異させ、『白い何カ』を喰らい降り投げる――

 

 

 

――『白い何カ』は投げ飛ばされ瓦礫に当たって降り注いだ瓦礫に沈む――

 

 

 

――彼が振り向いた――

 

 

 

――そノ顔は――

 

 

 

――ナにかヲ視界に入レた瞬間、崩れ――

 

 

 

――そしテ、黒イ何かガ絶叫しタ――

 

 

 

――その視界に、視界ノ先には血の海ニ沈む少女と、そノ上に浮カぶ『薄レた』少女の唄う姿ダッた――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ッ‼?」

 

 

 

跳ね起きた・・・

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

 

 

体は冷や汗でベタベタであったが、そんな事何かどうでも良くて、先程見た夢が頭から離れなかった

 

 

 

「・・・私が、死ぬ・・・?」

 

 

 

信じられなかった

 

少なくとも顔は見えなかったから何ともいえないがあの少女は自分に似て、そしてその上に浮かび『唄う』少女の姿は紛れなく自分だった

 

その姿はギアを纏った時のモノでありながら薄れたモノ

 

ただ、何時ものとは違い背中からは電子のような羽があり、またギアもいつもと違う形だったから――でも顔は私・・・

 

 

 

「・・・死にたくないなぁ」

 

 

 

ポツリと口から出た言葉は小さく、そしてとても嫌に部屋に響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・たとえ夢だとしても――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――そして、時間は過ぎる――

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