神喰絶唱シンフォギア   作:アドル・レンカ

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ちょっと遅いですが、あけましておめでとうございます!

気が付けば年越えてましたw
まぁなにしてたかといいますと

GOD EATER 3 です!!




CHAPTER-06

砂塵が舞う夜の帳が下りた荒野・・・

ボロボロのトレーラーが一台、ライトもなしに走り続ける

そのボロボロの車体には沢山の傷跡が残っている

ただし、ヒトの物による銃創ではなく何カが引っ掻いた様な物や巨体が叩き付けられた跡、車体の表面を黒く焼け焦げている跡がある

そんなボロボロなトレーラーは一定の速度で走り続ける

・・・トレーラーの運転席には人の気配所か誰もおらず唯、『AUTODRIVE』というランプが点灯している

トレーラー内部後部座席、大きく開けた其処には一人の少年がいた

その少年は座席に身を倒しその胸を静かに上下させ眠っている

その身にまとった衣装はボロボロで身体に包帯、ではなく黒いテープが貼られており少年の両腕には赤い腕輪があった

そして、その少年の傍らに二振りの剣が無造作に置かれオレンジ色の光が明滅していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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――喧しく鳴り響く非常事態を知らせるアナウンスを耳にし、非常灯により紅く染まった通路を駆け抜けて――

 

――拓けた場所に入る――

 

――おもわず、吹き付けられた熱気と熱風に顔を背けて手で庇い視界不慮になった瞬間、辺り一面轟音が耳を貫きその発生源は…『白くてムカつくナマモノ』――

 

『■■■■?!■■■!?■■■■!!』

 

――どうやら『白くてムカつくナマモノ』…『アルビノ・ネフィリム』が叫んだらしい――

 

――ネフィリムの視線はある方向へ固定され、其方に視線を向け――

 

――『彼女』を視界に捕らえた一瞬、蒼く染まる――

 

 

 

 

 

――轟音が響き渡り、『白』が腕をなぎ払う/自分から蒼い影が盾を起動し飛び出る――

 

――避けることをしなかった・できなかった少女は壁に叩きつけられ血を流す/盾が『白』に当たって仰け反る――

 

――力なく倒れる少女と叫び声/少女の前に入り込み『守る』――

 

 

 

 

 

 

――また、蒼い光に染まる――

 

 

 

 

 

 

 

「ッ‼?!」

 

視界/時間が元に戻る

咄嗟に先程の映像/モナドが見せた『ヴィジョン』の蒼い影と同じ行動をとって滑空して『白』―ネフィリムの横っ面にダイブでブチあたり、何とか仰け反らすことができた

おまけとばかりに『紅』と『蒼』の二振りの剣で漸撃加えてバックステップ踏むのと同時にそばにいた少女を抱きかかえて下がる

 

「ふぅ・・・」

 

思わずため息が出たが仕方ない、何せ人生(?)初(??)の実戦に等しい(笑

なんて考えてたら・・・

 

「あ、あの・・・」

 

「ん?あ、すまない」

 

脇に抱えたままの少女に声をかけられてしまった

というか忘れていたよ・・・

とりあえず降ろ―

 

「ッ‼」

 

「えっ‼?キャァア‼」

 

―そうとした所で、脳裏に蒼い光が走る

『白い腕』の爪で裂かれるのが見えるのと同時に動き、少女を蹴り飛ばし―眼前に迫った/よけられないと判断、盾展開―構えた神機から凄まじい衝撃で後ろへ跳ばされる

 

「ぐぅ!?」

 

すぐに体勢を立て直して前を向けば其処にはネフィリムが畳み掛けるように振り上げた腕を―

 

「っ!!ぉおおおおお!!」

 

叩き付け/潜り抜け背後に回りながら神機をコンボ変形―ガンフォームに切り替えカスタムバレットにセットしてきたバレットを腕をたたきつけ無防備になったその背中に―――撃ち込んだ

 

「グガアアァァ!!・・・グルルゥ?」

 

撃ち込まれて一瞬痛みに叫び声を上げ怒りと共に此方に向き直り直ぐに何故か不思議そうに頭を傾げネフィリムはその場で立ち止まる――

その隙に蹴り飛ばした彼女の元へ駆け寄った

改めて彼女を見る

先程突き飛ばしたが見るからに大した怪我もない様子

まぁ、煤けているが・・・

そして俺も、煤けている、が何の問題はない

と言うか、いつの間にか普段着ている服装(F式制服+蒼いポンチョ)から変わってるし俺・・・

しかも色グレーだし、上着はなんかマントみたいになってるしテープでアッチコッチ継ぎ接ぎだし・・・

 

「ぅ、ぅう・・・」

 

「ああ、さっきはすまない、大丈夫か?」

 

「・・・貴方は」

 

「一応敵じゃないし敵対するつもりはない」

 

「・・・」

 

ぅう、蹴ったせいでか無言だぁ・・・

それどころかいきなり出て来てしかもこんな格好だし、警戒されるっちゃされるかぁ

 

「ああ、俺…いや僕は――」

 

「――レンカ、さんですよね?」

 

「ッ!?ああ、そうだけど何で知っているんだ?」

 

「えっと、なんと言うか説明し辛いんですが、その、何度か夢で貴方を見たので・・・」

 

「・・・夢?」

 

え、夢!?

 

「えぇっと、正確には違うんですがその・・・とにかく夢なんです!!」

 

「ぉ、おお・・・うんわかった」

 

なんか顔真っ赤にしていわれたわ

・・・しっかし、夢、ねぇ?

 

「・・・まぁいいか。で、君は?」

 

「あ、セレナ。セレナ・カデンツヴァナ・イヴです」

 

「そうか・・・セレナ、君は下がっていて」

 

「え?・・・あ」

 

彼女は一瞬、惚けた―なにいわれたか判らなかったからなんだろう

まぁ、俺が立ち上がって神機を構えながら前を見据えたからすぐさま判ったんだろうが・・・

 

「ま、まってくだ―イタッ!?」

 

そして立ち上がろうとして―怪我をしていたみたいで―立てずそのまま座り込んだのを尻目に歩き出す

 

「大丈夫だ、信じろ」

 

「で、でも!!」

 

「―俺には命令があるし、まだやらなきゃいけない事がある」

 

――死ぬな。死にそうになったら逃げろ。そんで持って隠れろ。運が好ければ不意ついてブッ殺せ――

 

「まぁ四つだけど、だからな?ほんとやばくなったら逃げるよ」

 

後ろを振り向いて彼女に話しかける。

ネフィリムに対して初撃は既に仕掛けた

 

「それに君が死んだら悲しむ人達がいるし残された人は君が死んだという事を一生背負い続ける」

 

ネフィリムが無防備な俺に対して腕を振り上げ、彼女はそんな俺を見て悲鳴を上げそうになりながら、でもその瞳には何故か確信があって、そんな瞳に映った俺は笑って云って背を向けて駆け出して――次の瞬間――

 

 

「生きる事から逃げるな!これは命令だぁ!!」

 

 

――俺の叫びと共に振り下ろそうとしてネフィリムは内部から幾つものレーザーと爆発を引き起こした

その爆発は俺とネフィリムを彼女たちから切り離して――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideOUT

 

 

セレナside

 

 

―生きる事から逃げるな!これは命令だぁ!!―

 

そう叫んだ彼に―レンカさんに思わず伸ばした手は空を切り、唐突に爆発し幾つものレーザーらしき何かに内部から破壊されるネフィリムと一緒にその爆発に飲まれてしまった

 

「・・・ぁ、あぁ!」

 

そして襲い掛かる爆風と熱から身を守り、収まって視界が開けた其処は何もなかった

施設の壁も天井も爆発の余波で吹き飛んだ―様な状態であればそうでなく、まるで抉り取られたかのようにそしてその表面は赤く黄色く発行していた

そして其処からのぞく外は、空は蒼く澄み渡っていた

 

「ィ、いやぁ・・・」

 

いなくなってしまった・・・

それと同時に何故か心に穴があいてしまったような感覚を覚えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セレナ!よかった!よかったよぉ!!」

 

気が付けば私はいつの間にかそばに来ていたマリア姉さんに抱きしめられて涙を流していた

 

「「セレナぁ~!!」」

 

いや、マリア姉さんだけでなく調やん、切歌ちゃんも一緒だった

―そしてマリア姉さんに打たれた

私が絶唱でネフィリムを止めると言ったときおいて行かれると、自分が、自分達がおいてってしまうと思ってしまった

もう二度とあんな思いはいやだ、と・・・

そう言われた時、頭の中を彼の言葉が過ぎった

 

 

―残された人は君が死んだという事を一生背負い続ける―

 

 

 

「・・・あ」

 

まさにその通りだった

あのまま自分が絶唱を歌っていれば、彼が来て止めなければ―

 

 

「・・・ごめんなさい・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――私はマリア姉さんたちに一生『死んだという事』を背負わせる所だった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日施設周辺から遠くはなれた所にてネフィリムが封印状態で見つかった

そこには、とても激しい戦闘の傷跡が残されていた

斬撃の痕や銃痕、ネフィリムがやったと思われる破壊の痕など・・・

そして其処には、後ほどネフィリムのものだと思われる血の痕以外何も残っていなかった

だが、しばらく離れた場所まで続く足跡があり其処から伸びたタイヤ痕は唐突に消えていて痕取りがつかめなかった

また、あの戦闘の中の短いやり取りは何も残っていなかった

無論、施設での戦闘の際のやり取りも―

そこから彼が、レンカさんが生きていることは判った

 

だから

 

―彼が消えたときに感じた心に穴が開いてしまった感覚は既に消えた―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――夜の帳が下りて砂塵が舞う荒野を一台のボロボロのトレーラーが走っていた

 

――走り続けるトレーラーはしばらくして暗黒に飲み込まれるように消えていった

 

――しばらくしてその暗闇から転々と光が灯って機械の起動音を伴って、"ソレ"は大きな姿をさらした

 

――『ソレ』は起動すると動き出し何処かへ『消え去った』

 

 

 

 

 

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