流星と風の使徒   作:鏡面ライダー

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果たして待っている人はいたのだろうか………

一応流れが固まったので再開します!


プロローグ

 

真夜中のコダマタウン。

 

ウィルスが蠢くウェーブロードを、疾走する影が一つ。

 

進行方向にいたウィルスたちは、影が通り過ぎるのとほぼ同時ににデリートされていく。

 

メットリオが竜巻に飲まれて消滅した。

 

キャノベースが支柱をへし折られて沈黙した。

 

シシカシューが上顎を切り飛ばされた。

 

「………………」

 

ウィルスを殲滅した影は、周囲を見渡す。

 

もはやその一帯にウィルスの姿は無かった。

 

「次………」

 

影は、背中の翼についたファンを回して加速すると、街の闇の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

朝6時、カーテンの隙間から朝日が差し込む頃。

 

「今日は………そこそこ………」

 

子供にとっては起きるには少し早い時間帯に、1人の少女がトランサーを眺めていた。

 

「これで………しばらくは保つ………」

 

少女の名前は天宮ハルカ。コダマタウンに住むちょっと変わった小学五年生である。

 

ここで重要なのが、()()()()()()()()小学五年生だということだ。

 

この少女、学校に行くことはなく、勉強はもっぱら自宅学習で済ませている。

 

端的に言えば登校拒否である。

 

もっと言えば引きこもりである。

 

そんなこと親が許すのか、と思うかもしれない。

 

そちらもまた()()()()()()()()小学五年生である彼女。

 

彼女の両親は、彼女自身にもどこにいるのかわからないのだ。

 

小学五年生の娘を放って行方不明の親………。

 

少なくともまともな親ではないだろうことは伺える。

 

「さすがに………ちょっと疲れたな………」

 

ハルカはふらふらとベッドの方へと歩いて行き、寝転がり………

 

「エアーマン………」

 

そして、トランサーに向かって話しかける。

 

『呼んだか、ハルカ』

 

本来なら返ってくることのない返事は、トランサーの画面に現れた、頭が胴体に一体化したような人型から返される。

 

「今から寝るから………3時くらいにアラーム………お願い………」

 

『了解だ。ここ最近はハイペースだったからな、ゆっくり休め』

 

この人型が、彼女の唯一の家族、電波生命体エアーマンである。

 

彼についてはこちらもまたちょっと変わった出会いがあったのだが、それについては後ほど語るとしよう。

 

 

 

さて、この時点でも彼女が変わった境遇の人物だということがわかるだろう。

 

だが、彼女にはもう1つほど変わった点がある。

 

と言っても他のことと比べたらそこまで珍しいことではない。

 

この界隈では稀によくあることである。

 

察しのいい方はもうお気づきだろう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(やっぱこの体喋りにくいなぁ………美少女なのはいいんだけど、表情も死んでるんだよなぁ………)」

 

彼女、天宮ハルカは憑依系転生者である。

 




次回は早めに投稿できると思います!
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