色々あって書くのに時間がかかります。ごめんなさい。
そんなにストーリー性があるものが、書けるのか不安ですが頑張っていきます。
よろしくお願いします。
僕はこの世界が嫌いだった。皆が、僕の事を避けるようになったこの世界が嫌いだった。よく使える人も動かなくなって、僕は一人ぼっちになった。それがどれだけ扱いやすく必要だったか、いなくなってから気が付く。
しだいに僕は一人。だから、だから僕は、世界を飛び越えられると言われている、次元の扉を開けて通り抜けることにした。
次元の扉は重たい鉄の扉でふさがっている。
近づくと、扉はまるで反応するように軽い音を鳴らしながら開き始めた。
意味の分からない状況はまだ続く。扉から見える、青をベースとした暗い色。渦を描く様に、真ん中へと集まっていくように見える。
周りとは明らかに違う空気を感じる。噂では、この扉の先は別の空間だという事。
「噂は本当だったんだ。なら!」
先がどこだろうが、分かったことではない。僕はこの世界が嫌いだった。ほかの世界で面白い物を見つけに、僕は
「僕は新たな世界で……」
望むように僕は扉から姿を消す。
無重力なのか、何かに引っ張られているのかさえ分からない空間を通っている。次第に暗くなり、感覚はマヒした様に僕はただその中を流れている。
光が頭上から差し込んでくる。その光に誘われるように流れる僕へ、大きな頭痛が襲いはじめる。頭痛はひどくなり、痛みからなのか声がどこからともなく聞こえてくる。
――郷にはルールがある――
痛い痛い痛い!……ルール?
――誰も破ってはならない――
「ああああぁぁ!」
――それは、お前でさえも……破ることは――
僕の意識は言葉を聞いているのかただ頭を押さえているのかさえ分からない物だった。
「ななにかぁ」
頭痛が少し収まる頃には、僕は何かにしがみつくき痛みが逃げるのを待つ。酷く響いた声は遠くなるように聞こえなくなる。
痛みに耐えられなかったのか、どうなったのか……気を失ったのかさえ定かではない。しだいに優しい香りのみが包み始める。懐かしいような香りだ。まるで……。
――え?ええ!?だ!誰なんですか!――
先ほど聞こえた声と変わって、かわいくも慌てているような声が耳へと入ってくる。
えっと、誰だろうか?聞き覚えの無い声に反応するように僕は声を荒げ目を開く。
「いったいなんだ。五月蠅いぞ!……うぇ!?」
目の前には、息がかかるほど近い距離で白髪の少女の顔があった。
ここにいる記憶がない。だが目の前に浴衣状の寝間着をきた人がいて、僕は布団でこの子と居て。
――つまり?――
目の前にある事態に、僕自身の脳も処理が追い付かない。さらに追い打ちをかけるように僕の体勢は、少女を抱き着くような形で布団の中にいる。
答えは出ないがただ何となく、いや、百発百中でやばいのだろうけど、まず僕には異世界に来たのか確かめる必要があった。
「おい、お前!」
「え!」っと驚くようにして反応する少女。はだけた寝間着から見える小ぶりなふくらみの一部を凝視し。
「ちっちゃいな」
同じ方向へ視線を向ける少女には、怒涛の一撃が寝起きに、心に突き刺さる。
あ、間違えた!すべてはこの服が悪い!眼をつけるようににらみ、訂正しようと顔を見る。何やら震えている。とてもよくわかりやすくフルフルと震えている。
以前一度だけ僕はこの状況で言ったことがあった。何やらデジャブを感じたこの状況は逃げないとまずいと知っていたため体を動かし始める。
やばいって!やばいって!何故か僕が知ってる状況なんだけど!この後きっと!
慌てて、身体を動かそうとするが、少女の体の下に埋まった腕が動かすことができない。柔らかい感触が腕へと伝わり、動きに合わせて少女がパクパクと口を動かしながら震えていた顔がみるみる赤くなってゆく。
どうやら、僕は少女の小ぶりの胸に腕を当てているようだ。小ぶりながらも当たるのか……これは、死んだな。そう悟ったのもつかの間、その瞬間少女の叫びと共に平手が僕を飛ばす。
「変態!曲者!ま、まさかこんな子供が寝込みを襲いに来るなんて!し、しかも胸を触って小さいなんて!!」
赤い顔から見える瞳には焦点を失っているようにちらつき動いている。
畳を転がり、壁へとぶつかる。鈍い音を立て壁へとぶつかる。
「かっは!ま、まって……」
僕は精いっぱいの大勢で手を上げ言葉をる続ける。
「触ってからではなく、見ただけで……その小ささは誰の眼にも、」
僕の言葉をすべて聞く事なく少女は叫ぶ。
「わか「やめてええええええええええええええぇー!」るほどおおぉぉぉお!?」
近くにある刀を取り先端をこちらへと突き刺すように一度構える。その後すぐ、少女が勢いよく駆け向かってくる。
「まてまてまててってぇぇぇぇぇぇええ」
普通なら僕自身、人間に速で劣ることはないのだけど、僕はさらに驚きの連続だった。少女の速さは通常の人とは違い、かなりの速さだ。予想以上に距離が詰められ、焦りを感じる僕を、鋭い動きで圧倒される。
美しい動きに一瞬の間が生じた。この感じ方が問題を起こす。
先ほどの間で刀を払おうにも、一歩間違えれば体に突き刺さる速さ。そのため反応が間に合わない、地面に伏せた状態で少女の方へまっすぐ転がる。
ただ転がることはあまりにも遅く、手で壁を押すようにして加速。
胸の前に手を置き、地面に手が付いた瞬間、手で押し上げさらに速度を上げる。当然その速度には刀の急な変更は間に合うことはなかった。
「え!?」
僕のとった行動に少女は驚く。自身の目の前に迷いもなく転がって突っ込んでくるその人物の姿に。
僕は転がり、足を絡めとる様に当たった。体はつま先から脛までを覆う。覆われた足は、拘束されるようにつぶされ動く事はない。拘束された側と違い、反対からもう一本の足が下りてくる。軸になった足へと戻り、僕を踏みつける。
バランスを崩した少女は、その場で倒れこむようにして壁へと顔面からダイブすることとなった。
勢い良く踏まれたお腹は、何とも言い難い痛みが襲う。
「あああぁあぁあぁ……あぁ」
僕と同じように別の、あ、が上から聞こえる。
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ」
痛みをこらえながら叫びの方向へと視線をやる。刀はまっすぐ壁に刺さり、続く様にして少女も壁へと顔をぶつける。まるでスローを見ているようだった。その直後に床へとゆっくり倒れこんでゆく。そして、反動で上がった足が再度腹に落ちる。
「ぐっふっ」
乗っている足をのけ、ゆっくりとお腹を抱えるように起き上がり、恐る恐る声をかけてみる事にした。
「どうして僕がこんな目に……と、とりあえず大丈夫?」
……凄い打ち方してたけど……顔が。
あまりにも打ち方が悪かったのか、少し涙目になりながら鼻を抑えている。ぴくぴくと悶えている後ろ姿は、とてもかわいく見えた。伏せてお尻を突き上げるようにして丸まっている。酷い雨の、日雷の音が怖くて震えている子供のような姿がかわいく見えるせいかもしれない。
「貴方には、大丈夫に見えるんですか!……どうしてこんな目に、」
しばらく悶えている少女の寝間着は、ひどくはだけ下はまくれていた。
「えっと、痛そうだと思う。」
そう返答しながら僕はかがむようにして、浴衣には下着をはくのか、はかないのか気になるパンツをチェックする。
「どうなってるんだろう?」
好奇心のせいか胸が高鳴る。僕は、浴衣へと手を伸ばし少し上げようとした時、僕の状況を見ているように声が聞こえる。
「あらあら、大変。この後どうなるのかしらぁ?」
声に対し慌て叫ぶようにして飛び上がる。
声のする方向は、飛び上がってすぐわかった。目の前だったのだ。ワクワクとした瞳がこちらをのぞき込むようにして、見つめてくる。壁から女性の生首が出ていた。
少しずつ出てくる首から下。この光景を目視で確認して初めてこの首の正体の予想を立て始める。
何の御冗談なんだよいったい。壁を突き抜けて喋る生首とか、怪談話で出てくるお化けとかだよ!……すごく、触ってみたい!
確信するようにして心で触りたい触りたい!と興味と愉快な状況が体を動かそうとしている。
伏せていた少女は、少しずつ壁を抜けてくる生首の声に反応するように立ち上がる。その瞬間、立ち尽くす僕の横を、スッと白い何か煙のようなものが通り抜ける。煙は少女の近くを浮く形でずっとその場にある。まるで人魂の様。
あの人も幽霊なの!?……あれ?でも触れたから、触れるのかな??
「ゆ、幽々子様!おはようございます」
まるでいつもの光景である様に、二人は挨拶をする。
全身がこの部屋に入った時には、幽々子と呼ばれたピンク髪の珍しい女性は、どこか楽しそうにこちらへと視線を向けている。
幽々子は実体がないのか浮いたまま止まっている。ただ浮いているだけの女性は、同じ場所にただ浮いているだけなのに言動からかどこか柔らかい印象を与えてくる。
「おはよう妖夢。ところで、その子はいったい誰なのかしら?さっきは何か面白い事をしてるように見えたのだけど」
にこにこと笑うようにして僕へと視線を送り続ける女性は、少し怖かった。妖夢と呼ばれる少女は、先ほどの事を知らないのかはてなマークを頭の上に掲げながらも僕の方へと一緒に身体を向ける。
「これはですね、幽々子様。朝起きたら布団の中にあの方が潜り込んでいて、少し驚きましたが不届きな侵入者を退治しようとしてました」
言葉を選ぶようにして、淡々と僕を悪者にしようとするこの少女。一体何のうらみがあって……いや、間違い無く本人からしてみればあるのか。わざとではないんだけどなぁ。
何か言おうと考えていると、僕が何も言わないことに対して刀を拾い再び構えなおす。
「あの、僕。起きたらこの場所にいて、気が付いたらお姉さんの横に。その後小さい胸を触ったのは認めるんですけど……殺されかけて」
動揺するように言葉を探しながら、必死に少し小さな子供のキャラを作りながら弁解をする。
僕の見た目は年齢より下に見えるらしく14歳と言っても問題ないはずだ。この期に、無理矢理ではあるが必死に悪くない発言を並べることにした。
「それって、外の世界から来たという事ですか?」
根が素直だったのだろう、妖夢さんはとても簡単に乗ってくれた。妖夢さんの言葉に何か疑問があるけど、今はこの目の前に浮いている幽々子さんが怖かった。
彼女は、会話している最中ずっと、表情を変えずにこにことしゃべっている。逆に怖く感じた。
「そうみたいね。でもそうなると、ここに来るのはおかしいのよね。何かここに来る前の記憶がないのかしら?」
先ほどの見られていた状態との言動が合わなかったのだろう、疑うように聞いてくる。
ここに来れた理由はとても理解していた。次元の扉が関係しているためだろう。そのため事実をすべていうと後がどうなるか怖かった。嘘を入れながらある程度教えることにした。
「えと、家の扉を開けて僕の部屋に入ったんだけど、入ったら下がなくって落ちて行って、気が付けばお姉さんの横にいました。」
少し会話が止まった。聞いた感じ確かに不自然だったとは思うのだけど、最後辺り事実に近かった。
落ちてその後布団の後は疑問が持たれるけど、一番の真実だった僕には、これ以上言えなかった。
「そうね、聞いてみる事にしましょうか。この話はまた後にしましょう」
そういって幽々子は部屋の障子を開ける。
やっぱり触れるのか。確信するように真実を受け入れた。
言葉を残すように廊下へと歩き始める幽々子の姿を見て追いかけるように言葉をだす。
「幽々子様!どこへ!?」
「朝食よ。お腹がへって仕方ないわ。その子も、あら名前なんだったかしら……妖夢も一緒にいただきましょう」
そうして僕は妖夢さんに連れられて居間へと向かった。
廊下を歩いていると幽霊とわかる存在とのすれ違いは何度かあった。その都度少し触ってみたくなり、触ろうとした時には妖夢さんに怒られた。
代わりに、妖夢さんの近くうを浮いている人魂を触ることにした。触った瞬間変な声を上げながら僕へと怒りが飛んできた。
どうやらいきなりはいけない事の様で、一つ頭にたんこぶができたかもしれない。