デブリもない宇宙空間で三日月のバルバトス(第5形態)とハッシュの辟邪は対峙していた。
「三日月さん!この世界に阿頼耶識は無いんで、悪いですが勝たせてもらいますよ!」
「そっか、阿頼耶識ないのか。ま、ちまちまやってくか」
辟邪がバルバトスに対して、ライフルで先制攻撃を開始する。
阿頼耶識無しではハッシュの方が優勢かと思った思われたその時、バルバトスがまるで阿頼耶識のような人間的動きで辟邪の攻撃を回避した。
「な!」
「あれ、阿頼耶識がついてるみたいに動ける」
これには、このガンプラを作ったビスケット自身も驚いていた。
「オルガ、どうやら僕らはとんでもないガンプラを作ってしまったらしい」
「ビスケット?どういう事だ?」
「オルガ、去年優勝したトライファイターズのエース、カミキ・セカイの強みはなんだったか覚えてる?」
「えーっとたしか、ガンプラと一心同体になれるアシムレイト・・・まさかビスケット⁉︎」
「そうだよ。どうやら僕たち元阿頼耶識使いは、無意識のうちにアシムレイトが出来るらしい」
「でも、これまでのガンプラバトルじゃそんな動き見た事なかったよ!なんで動けるの?」
「それはね、ラフタ。ガンプラの性能だと思う。これまでは武器とかは僕たちが整備してたけど、ガンプラに関しては三日月達に任せっきりだった。当然、あの3人がそんなに手先が器用だとは思わない。結果、整備不良で本来の力が出せなくなる。しかも3機ともほとんど素組みを改造しただけだから、そんな高性能じゃない。まあ、要するにいろんな事が重なって本来のアシムレイトができなかったんだと思う」
「ふーん。なるほど!あ、決着ついた!」
結果は当然三日月の勝利だった。バルバトスの思わぬ性能に焦ったハッシュが接近戦に持ち込んだところ、武器を破壊され、コックピット部にメイスを叩き込まれて戦闘不能となり、決着がついた。
「今度こそ三日月さんに勝てると思ったのに〜」
「まあ、こんなもんじゃない?」
「すげえよミカは」
その頃、校長室では・・・。
「クランク校長、我が部の部費が不足しております。どうか我が部へ資金提供をして頂けないでしょうか」
「ファリド先生、すみませんがその件に関しては厳しいものがあります。毎年1回戦敗退のガンプラバトル部に、部費の増額などすれば私が良くても他の人は許さないでしょう」
「その件に関しては問題はありません」
「まさか、またバエルとアグニカの話を職員会議でするのですか?話が通じるのは私とファリド先生と、イシュー先生だけですよ」
「いや、革命の志は強い意志からだ。人数は関係ない!」
「そうですか(流石に失敗したじゃないかというツッコミは失礼だよな)」
「という訳だ。クランク二尉はおとなしく見ておけ」
「校長です。ファリド先生」
その頃部室では・・・
「なー、ビスケット!俺の流星号が試してーよー!」
「ビスケット、俺のグレイズもテストしときたい(実はただ乗って見たいだけ)」
「三日月さん!もう1回お願いします!」
「どうする、オルガ?」
「そうだな地区大会は団体戦だし、ここは1軍VS2軍と行きますか!」
「でもどうすんだ?三日月と明宏と俺の1軍はガンプラも揃ってるけど2軍はどうすんだ?ラフタとハッシュしかパイロットはいないぞ。オルガが出んのか?」
するとオルガは待ってましたとばかりの表情になる。
「大丈夫だ、パイロットは居る。じゃあお願いします、カルタ先生!」
『カルタ先生⁉︎』
オルガに呼ばれるとガンプラバトル部の部室がある教室の扉をドカンとあけて飛び込んできた。
「待っていたぞこの時を!イシュー家の名に泥を塗ったネズミたちに裁きを・・・」
「あ、もうそのノリ飽きたんで早くやりましょう?」
ラフタがいつもの事とばかりに処理する。
「コホン。そうであったな!ではやろうか!」
フィールド→砂漠
1軍(チーム鉄華団)
ガンダムバルバトス→三日月
グレイズ改→明宏
流星号(紫電改)→シノ
2軍(チーム我ら地球外円軌道統制統合艦隊カルタ親衛隊)
グレイズリッター指揮官機→カルタ
辟邪→ハッシュ
ベアッガイタイプA(あの時のぬいぐるみと同じ顔のベアッガイ。Aは明宏の頭文字から)→ラフタ
それぞれがGPベースとガンプラを置き、準備を整える。
「三日月・オーガス、ガンダムバルバトス」
「グレイズ改、明宏・アルトランド」
「流星号、ノルバ・シノ」
「グレイズリッター、カルタ・イシュー」
「辟邪、ハッシュ・ミディ」
「ベアッガイタイプA、ラフタ・フランクランド」
『出る!』
つづく
次回、チーム鉄華団がピンチに⁉︎