バカとテストと青春謳歌♪   作:まーぴん

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第9話

 

 

 

 

 

 

「たまたまだったんだ」

 

俺はあいつを救いたいと思った。

それは恋愛感情でも友人としての態度。

けしてそんなものではない。

俺があいつにしたことは『罪滅ぼし』だ。

そして今だって変わらない。

 

あいつにはあいつの人生を歩んでもらう。

 

そろそろ呪縛から解放されてもいいはずだ。

 

俺とあいつは違う。

 

生きる世界も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はお前が嫌いだ。」

 

「奇遇だね?僕も君のことは大嫌いだよ?」

 

「はっ。俺の方がお前のことが大嫌いだが。」

 

「なにいってんの?この大嫌いな気持ちはたとえ誰だろうと負ける気がしないよ?」

 

「ぬかせバカが!!」

 

俺はアイツを殴った

 

見てて許せなかった

 

俺とは正反対のようで似ているあいつが

 

「な、なにすんだよ!!」

 

こいつならあいつを導ける

 

幸せにできるのだと

 

「そんな攻撃あたるかよっ!」

 

「こ、この.....っていうか!どうして急に殴ってきたのさ!」

 

「知るか!!」

 

バカ

 

バカだ。あいつは

 

大バカで世界でも叶う奴がいない

 

超人的なバカだ

 

 

 

 

 

お人好しですぐにバカなことをいう

 

でもあいつの言うことは正しい

 

だから嫌だ

 

 

なにかあると決まって駆けつける

 

.....返り討ちにされる

 

ホント!バカだ!

 

 

1人はみんなのために

みんなはひとりのために

 

こんな言葉があるとしたら

 

あいつにこれは当てはまらない

 

バカはみんなのためになんでもするだろう

 

だが、みんなは違う

 

みんなはあいつを利用しているだけだ

 

 

 

 

だけどあのバカはそれに気づいていた

 

「き...きみがぁ...グハ...何を...いって..グハ」

 

「ホント!タフな野郎だな!」

 

「い...いい加減喰らえ!」

 

「だから当たらねえって!」

 

「い...いてぇ!...コンチクショ」

 

「ハハ......テメーみたいな奴がいたらあいつも救われただろうな!!」

 

「は..はぁ..なにいってんだよ?」

 

「テメーが俺だったらあいつは!!」

 

さすがに自分も疲れた

 

あいつももうぼろぼろに

 

「はぁ...はぁ...なんだかわからないけど...それ...翔子ちゃんのこと?」

 

「はぁ...はぁ...ああ...そうだよ!って、マジでタフだな!おい!」

 

「はぁ...こんなになって悩むなんて...よっぽど好きなんだね」

 

「はぁ!?ちげーよ!?」

 

「グハッ」

 

「テメーに何がわかる!?あいつがどうしておれに!!なんで俺ばっかに!!」

 

「...........」

 

「はぁ....テメーには絶対わかんねーだろうな...女の子見ると真っ先に突っ走るお前だもんな」

 

「........それは違うよ...」

 

「あ?何が違うって言うんだよ!女好きバカがぁ!!」

 

「いい加減にしやがれ!!」

 

「テメーだけはぶっ飛ばす『明久』」

 

「もう、目を冷ませよ!『雄二』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがバカと本気でしたケンカ

 

このケンカが俺を導いてくれた

 

 

 

俺の始まりはここからだった

 

 

 

 

 

雄二said of memory

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄二「さて!一騎討ちの選手だが...まず1人目は...『俺だ!!』ちげーよ...」

 

 

教室....いや、廃墟されたFクラスの教室にて最後の会議をおこなっている

 

 

雄二「秀吉!お前だ!」

 

秀吉「む?ワシか!ウム。任されたぞ!」

 

 

木下秀吉。高校からの付き合いで雄二の戦争の思惑を知っている1人だ

 

 

秀吉「絶対に負けんぞ!」

 

雄二「ああ。お前の力を見せてやれ!」

 

「頼むぞ木下!」

 

「あの古典の点数ならいける!」

 

「結婚してくれぇぇぇぇええ!」

 

明久「須川君?(ニコ)」

 

須川「じ、冗談だ。」

 

明久「そう?ならいいんだよ?」

 

須川「ほぉ.....」

 

明久「秀吉と結婚するのは僕だぁぁぁああ!」

 

「「そっちか!!?」」

 

須川「ひ、独り占めはずるいっすよ!」

 

明久「うるさい!秀吉は!『ワシは男じゃ!』....誰のものでもないよね....」

 

 

あ....あはははは....冗談だよ冗談!

 

 

雄二「....次はだな.....康太!お前が二番目だ!」

 

康太「.......了解した」

 

 

ムッツリーニのこと土屋康太。秀吉と同じで雄二の戦争の思惑を知っている1人だ

 

 

康太「.......この勝負だけは負けない」

 

雄二「ああ。頼むぞ!」

 

「ムッツリーニ!!」

 

「ああ。ムッツリーニの保健体育なら!!」

 

「売ってくれ!!秘蔵コレクション!!」

 

雄二「よし!三人目だが....明久頼んだぞ!」

 

明久「うん。任せてよ!」

 

僕もこの日のために頑張ったんだ!無駄にはしない!

 

「頼んだぞ吉井!」

 

「吉井なら任せられる!」

 

「応援するからな!」

 

「なんで吉井なのよ!?」

 

「「「え?」」」

 

1人、1人だけいた。

 

僕が女性の態度として示さない人が

 

島田「ぁぁぁあああきぃいぃいぃい!!なんでアキが呼ばれるのよ!!」

 

なに?その呼び方!?ぁぁぁあああきぃって、よく呼べるね

 

島田「どう考えてもおかしいじゃない!なんでこのバカが!」

 

雄二「.....島田。どうしてお前は明久になるといつも、どうしてそんなに敵対する?」

 

島田「て、敵対って!?そんなことしてないわよ!だってあり得ないじゃない!なんでアキが!」

 

雄二「......康太....こいつの本音を言ってみろ」

 

康太「.........明久は呼ばれて自分が呼ばれないことが気にくわない....」

 

雄二「だそうだが?正解か?」

 

島田「正解もなにも!アキが呼ばれてウチが呼ばれないなんてあり得ないじゃない!」

 

雄二「はぁ~…島田。その、明久はお前中心でまわっているという考え方...今すぐやめろ。不愉快だ...じゃあ、お前の得意科目の点数言ってみろ」

 

島田「得意科目?数学に決まってるじゃない!173点よ!どうアキ!凄いでしょ!」

 

いや、僕じゃなくて雄二に言ってよ....

 

雄二「ふーん。あれから全く勉強してないようだな?」

 

島田「な、なにをいって!?『明久!』」

 

明久「なに?雄二?」

 

雄二「召喚獣を召喚してくれ?科目は数学だ」

 

明久「え?なんで?」

 

雄二「お前の点数だけいっても信じてくれないだろ?」

 

明久「わ、わかったよ。『サモン』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉井明久 183点

 

島田「な、!?」

 

雄二「どうだ島田?明久が選ばれる理由....もう認めろや?」

 

あ~....だから雄二は僕に『数学はめいいっぱい勉強しとけ』

なんていったのか!

 

島田「で、でも他の科目だってあるじゃない!アキはそんなに点数!」

 

雄二「お?島田!よく気づいたじゃないか!その通りだ!明久は日本史と世界史と家庭科と数学以外、点数があまりとれていないんだ!」

 

島田「え、?ほ、ほらいったじゃない!アキなんかを出すよりウチを!」

 

雄二「だが、島田の科目の点数、全てを上回っているそうだろ?明久?」

 

明久「え?それはわからないけど、他の科目の点数はほとんど90点あたりかな?」

 

雄二「だそうだ?もし、違うのならここで召喚獣を召喚してくれ島田。まあ、恥をかきたくなかったらな??(ニヤ)」

 

あらら、黒い雄二出てるね

 

島田「そ、そんなの.......ふん。アキ!負けたら殺すからね!」

 

殺す!?殺されるの!?えーー!?

 

雄二「......まあいい。」

 

よくないよ!

 

雄二「話がずれちまったが四番目は....姫路?頼めるか?」

 

姫路「は、はい。私でよかったら頑張ります!」

 

 

姫路瑞希さん。小学校の頃の付き合いでとても頭のいい子

 

 

「よっしゃぁぁあああ!」

 

「姫路さん。頑張ってください!」

 

「応援してます!」

 

 

うん。彼女なら!

 

 

雄二「そして!最後は俺が出る!相手は翔子だ!俺に任せとけ!」

 

「翔子って、あの霧島さんのことか!?」

 

「大丈夫か?たしか....学年の主席だろ!?」

 

「勝てるのか!?」

 

雄二「心配すんな。あいつのことは俺がよく知っている。神童の俺に任せとけ!」

 

「そ、そうだ!俺達のクラスの代表なら!」

 

「ああ。頼むぜ代表!」

 

「勝ってくれ!代表!」

 

うん。ここは絶対に雄二に任せなきゃね

 

明久「雄二。翔子ちゃん!いや、霧島さんは任せたよ!」

 

雄二「おう。お前も勝てよな!」

 

姫路「あ、あの~口をさすようで悪いんですけど....霧島さんとはどういう関係なんですか」

 

雄二「幼なじみだ」

 

「幼なじみってあの幼なじみか?」

 

「ああ。あの幼なじみだ」

 

「幼なじみ。」

 

明久「........雄二...なんかこっちを憎いような目でみてくるよ」

 

雄二「き、気にするな。」

 

 

よ、よし、後は時間を待つだけだ!『吉井くん?』

 

 

明久「ん、何かな姫路さん?」

 

姫路「よ、吉井くんは霧島さんのことどう思いますか」

 

明久「どうってどういうこと?」

 

姫路「あの...それは...女性として...」

 

明久「もろ好みだよ!そりゃ霧島さんは可愛いし美しいし優しいし妖艶だしスタイル抜群だし性格上、凄い一緒にいたいタイプだしね!もうたまらないよね!」

 

 

うん。それに髪とか時々みせるしぐさとかもいいかな

 

 

明久「って、どうして島田さんは黒板を持ち上げて姫路さんは戦闘体制になるの!?」

 

 

ぼ、僕、なんか不味いこといったかな

 

 

雄二「ん、いいんじゃないか?ボコしても?」

 

明久「なんでこういうときは冷たいのさ!?」

 

 

ひどい!あんまりだよ!

 

 

康太「.......時間だ」

 

雄二「ああ。わかった。いくぞお前ら!!」

 

「「「おう!」」」

 

 

ついにこのときが来たんだ

 

僕は....『アキ待ちなさい!』

 

僕は....『吉井くん?どうして逃げるんですか?』

 

と、とりあえずAクラスへ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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