バカとテストと青春謳歌♪   作:まーぴん

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第10話

 

 

 

明久「青春とは嘘であり、悪である。青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き自らを取り巻く環境を肯定的にとらえる。彼らは青春の二文字の前ならば、どんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げてみせる。 彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも、青春のスパイスでしかないのだ。仮に失敗することが青春の証であるのなら彼女作りに失敗した人間もまた青春のド真ん中でなければおかしいではないか。しかし、彼らはそれを認めないだろう。すべては彼らのご都合主義でしかない。結論を言おう。青春を楽しむ愚か者ども........砕け散れ。」

 

 

雄二「なげぇ....くそ長いわ!」

 

康太「........ひねくれすぎ」

 

 

明久「僕は思う。彼女がいるかいないかだけで人としての存在価値....いや、高校生としての常識が試されるなんて可笑しすぎる。彼女がいる。付き合ったことがある。たったそれだけのことで勝ち組になれるはずがない。いや、認められるわけがない。そもそもあの単語...『リア充』とはなんなのだ?彼女がいればリア充。モテていればリア充。その考えはあまりにも可笑しいし言葉の意味が変わっている。『リアルで充実している』これが本来のリア充の意味なのだろうに彼らはただ彼女がいること、それだけのことで自分はリア充だと言いふらし自慢をする。女=リア充なのではない。自分がこの世界、この現実で充実した生活を送れていること。そう、これこそが真のリア充と呼べ....『もうやめろ明久!!』...」

 

 

雄二「変な世界にのみこまれるな!現実を見ろ!」

 

明久「何をいってるんだよ?僕ほど世界を!現実を!.....見ている人間などいないと思うけど?....」

 

 

なぜこうなっているかって??

それは遥か十分前に遡ることになるだろう。

 

でも、思い出したくないので簡単に言おう。

 

 

 

ここはAクラス

勝ち組共が青春を謳歌している。

 

例えば男女の交際

クラスの設備

クラスの人材

 

そう、環境

 

ここは真のリア充を理解しない者共の環境などが全て備わっている。現に今、イチャホラなどしているのである。

 

 

明久「貴様ら!さっさと俺様と一騎討ちじゃぁぁぁぁぁああああ!」

 

殺す!

ぶっ殺してやる!

ついでに駆逐してやる!てへ♪

 

 

「えーもう来たの?今いいところなのに」

 

やかましい!目障りじゃ!

 

「はい。アーンして?」

「あーん♪」

「美味しい?」

「うん。美味しいよ!」

 

食べさせてもらったところで同じ味だろうがぁぁぁあ!

 

「○○君...」

「○○ちゃん...」

 

「「ンーーーー」」

明久「もういい加減にやめい!!!!!!」

 

 

クソ!人類は巨人(Aクラス)には勝てないのか!?

 

 

明久「高橋先生!とっとと始めてください!マジで!!」

 

高橋「はい。わかりました。」

 

秀吉「雄二よ...明久がギラギラと巨人駆逐するような目で.....」

 

康太「.....今にも襲い掛かりそう」

 

雄二「たく、このバカは...」

 

 

だれから食べてやろうか?だれから殺して殺ろうか?

 

 

雄二「いい加減目を覚ませ!(バキ)」

 

明久「い、いぃてぇ!?」

 

雄二「駆逐すんのは一騎討ちが終わってからにしろ!」

 

明久「わ、わかったよ....」

 

秀吉「駆逐するのはいいんじゃな!?」

 

 

さすがは我が同士(雄二)貴様もさりげなく怒りで満ちているだろう?ふふふ...どう血祭りに....

 

 

高橋「では、5対5の一騎討ちを始めます。科目の選択はAクラスが2回、Fクラスが3回となっています。」

 

 

雄二「おい、明久!今は一騎討ちに集中しろ」

 

明久「うん。わかってるよ」

 

遂に始まるんだ。

少しモヤモヤはあるけど...翔子ちゃんのためだし仕方がないか.....

 

 

高橋「では、一回戦を開始します。両者前へ。」

 

 

 

雄二「よし!秀吉......頼んだぞ?」

 

秀吉「うむ。大将に恥をかかせるわけにはいかんしのう....絶対に勝つのじゃ」

 

 

秀吉だったらAクラスにだって負けないはず...

 

 

「あら?奇遇ね秀吉。相手は私よ」

 

秀吉「あ、姉上!?」

 

 

木下さんか....

 

 

雄二「Aクラストップ10には入る奴だ。それに姉妹となると....『姉妹ではないのじゃ!』」

 

康太「......お互いに相手のことを理解している」

 

明久「一筋縄じゃいかないね....」

 

 

初戦から勝負の行方は掴めないね

まあ、相手はAクラスだし当たり前か

 

 

優子「ふーん。あんたが相手なんて面白い展開だわね。」

 

秀吉「その、余裕そうな表情もすぐに崩れると思うのじゃが?」

 

優子「言ってくれるじゃない?まあ、考えてることぐらいお見通しだけどね」

 

秀吉「どうじゃろうな。........高橋先生、科目は『待って!』む?な、何じゃ、あ、姉上?」

 

 

まさか....

 

 

優子「科目は物理でお願いしたいのだけど...いいかしら秀吉?」

 

 

やっぱりバレてる....

 

 

秀吉「いや、ワシは古典を頼もうと....」

 

優子「そうなの?じゃあこの場合はどうなるのかしら高橋先生?」

 

高橋「この場合は....そうですね....挑戦者であるFクラスのほうに...『ジャンケンでもして決めな』が、学園長!?」

 

 

で、出やがった

 

 

雄二「老体妖怪ババァめ....」

 

 

そう、妖怪の中の妖怪....クソババァ...

 

 

学園長「うるさいさね。砂利共の意見はイチイチ受け付けないよ」

 

高橋「そ、そんなことよりなぜここへ!?」

 

学園長「ん?そういやどうしてここに来たんだったけね...」

 

雄二「とりあえずとっとと去りやが『思い出したさね』けっ...」

 

学園長「ここにいる砂利の代表に一つお願いされてね。どうせだし砂利共の決着でも拝もうとね

 

高橋「はあ......」

 

学園長「まあそんなことよりさっさと勝負を始めな。ホラ、とっとと!」

 

優子「だ、そうよ秀吉?」

 

秀吉「むむ、色々と計画が崩れそうじゃが問題はないのじゃ。ようは勝てばいいのじゃからな」

 

優子「ふふ。その通りね....じゃあいくわよ?ジャンケン......!!!」

 

「「ポン!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優子「はい。じゃあ物理でお願いするわ」

 

秀吉「やってしまったのじゃ.....」

 

 

ジャンケンで勝ったのは木下さん

この勝負、最初からだめ押しされそうだよ

 

 

秀吉「く、これでは...」

 

雄二「秀吉!」

 

秀吉「な、なんじゃ?」

 

雄二「まだ何も決まってねえぞ?

いいじゃねえか。この方が断然燃える...そうだろ秀吉。全力でかっ飛ばせよ!」

 

 

雄二.....

 

 

秀吉「........了解したのじゃ。康太...安心して待っておるのじゃぞ?次に安心して託せるようにするからのう」

 

康太「............ああ」

 

 

うん。秀吉なら大丈夫だ。

どんな状況でも死ぬまでやる

それが僕達Fクラスだ!

 

 

秀吉「うむ。いざ勝負じゃ姉上」

 

優子「ええ。最初から全力で行くわよ」

 

 

 

 

 

 




つーぎーにつづきまーす!

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